編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

国鉄闘争の線路は途絶えていない。歴史が変わるのはこれからだ

 あの8日間は記憶から消えない。1975年11月26日から12月4日。総評系9組合からなる公労協が、公務員のスト権を求め192時間のストを決行。当時、新聞記者2年生の私は、地方支局で日々、交通ストの取材に追われた。当初、市民はストに好意的だった。春闘では恒例だったし、何より「とにかく組合は支援しよう」という雰囲気があった。だが2日たち3日たち、怒りへと変化する。

(さらに…)