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みんなで傍聴 3月の原発裁判

3月3日(火)14:30
京都地裁 大飯原発運転差止請求訴訟 第26回口頭弁論期日 京都府南丹市在住の原告の意見陳述(大飯原発で事故が起こった場合の避難の困難性)。原告より大飯原発の地盤特性、基準地震動の設定について主張。終了後、報告集会(京都弁護士会館地階大ホール)。

3月3日(火)14:30
東京地裁 東電株主代表訴訟 第53回口頭弁論期日 原告より結果回避可能性について再反論。終了後、報告集会(学習会は開催しません)。

3月4日(水)14:30
広島地裁 伊方原発運転差止請求訴訟 第18回口頭弁論期日 第6次提訴併合 原告による意見陳述 原告より地震動についての書面提出予定。終了後、報告集会(広島弁護士会館3F大ホール)。

3月4日(水)14:00
富山地裁 志賀原発株主差止請求訴訟 第3回口頭弁論期日 原告意見陳述、第3準備書面要約陳述。終了後、報告集会(自治労とやま会館)。

3月4日(水)13:30
福島地裁 子ども脱被ばく裁判(安全な場所で教育を受ける権利の確認等請求事件) 第26回口頭弁論期日山下俊一氏証人尋問。終了後、報告集会(福島市民会館)。

3月5日(木)14:00
金沢地裁 志賀原発運転差止請求訴訟 第30回口頭弁論期日 終了後、報告集会(北陸会館)。

3月6日(金)13:30
青森地裁 六ヶ所「高レベルガラス固化体貯蔵施設」廃棄物管理事業許可処分取消請求訴訟 第110回口頭弁論期日 「高レベルガラス固化体管理施設に係る変更許可の無効・違法性について」。六ヶ所再処理事業指定処分取消請求訴訟 第109回口頭弁論期日 終了後、記者会見(記者室)。

3月9日(月)11:00
静岡地裁浜松支部 浜岡原発永久停止裁判 第28回口頭弁論期日 避難計画について主張。終了後、報告集会(浜松地域情報センター)。

3月10日(火)14:30
大津地裁 美浜、大飯、高浜原発運転差止請求訴訟 第23回口頭弁論期日 高浜・美浜の地盤について主張。終了後、報告集会(滋賀弁護士会館4階大会議室)。

3月13日(金)14:00
佐賀地裁 原発なくそう九州玄海訴訟(玄海原発操業差止等請求訴訟)第32回口頭弁論期日 (1)33次提訴分の訴状、答弁書陳述、(2)新規提訴者意見陳述1名(いわき市から福岡県への避難者で事故当時中学生)、(3)震源を特定しない基準地震動の策定についての主張。終了後、報告集会(佐賀県弁護士会館)。

3月16日(月)15:00
大阪地裁202号法廷 国相手の大飯原発止めよう裁判(設置変更許可処分取消請求訴訟) 第33回口頭弁論期日 被告の第31準備書面(規則55条問題と地震動[レシピ])及び第32準備書面(原告適格)への反論。終了後、報告集会(大阪弁護士会館920号室)。

 2月6日午前10時から水戸地方裁判所において、後藤政志証人の尋問が行なわれた。後藤証人は、(株)東芝の原子力プラントエンジニアリング部門において格納容器の設計と耐性評価研究に従事し、格納容器設計の責任者としても活動していた。この間、米国サンディア国立研究所において行なわれたマークII型鋼製格納容器の加圧破壊試験の日米共同研究の委員、多度津工学試験所における鉄筋コンクリート製格納容器の耐震実証実験等の委員を歴任し、福島第一原発事故後には、原子力安全保安院ストレステスト意見聴取会委員、国会事故調協力調査員等として活動し、原発の安全性に関する専門的知見を有している。
 後藤証人の前に、野津厚証人が強震動予測の研究者の立場から、東北地方太平洋沖地震には構造物にとって脅威となるパルス波が含まれているにもかかわらず、日本原子力発電(日本原電)が使用しているSMGAモデルがその再現性に欠け、再現性に優れていて、既に港湾土木の分野で使用されているSPGAモデルを用いて東海第二原発の基準地震動を算定すると日本原電の想定する基準地震動の2倍相当の2000ガル程度になることを証言した。
 後藤証人は野津証言の内容をプラント部門に反映させて展開し、構造物にいくつもの破壊モードがあること、そのうちの衝撃的荷重が加わることによって起こる衝撃破壊が重要であるにもかかわらず原発では検討されていないこと、延性破壊の説明に用いられている応力―ひずみ線図は単軸金属棒の実験結果であり、それと実機とでは降伏点(Sy)や引張強さ(Su)が異なることについて、具体的実験例をもとに証言した。そして、SyとSuで想定される破損、破壊は異なる形態のものであり、設計機器の設計において基本とされているmin(Sy、0.7Su)は発生値がSyか0.7Suのいずれか小さい方の許容値以下でなければならないという意味であるが、それは異なる破損・破壊モードを取り込んだものであることを説明し、Suと発生値を比較して安全余裕があるという主張は技術者とすれば考えられないこと等について証言した後、東海第二原発において耐震裕度が小さい圧力容器スタビライザの破壊と格納容器の座屈が起きた場合の事故進展過程を具体的に証言した。
 裁判所から基準地震動をどの程度超えると安全が保証できないと考えるのかと補充尋問がなされ、1.5ないし2倍程度と証言した。野津証人の算定した基準地震動が来襲するならば東海第二原発の安全性は保証できない。
(東海第二原発運転差止訴訟弁護団、青木秀樹)