編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

謙虚に議論し、応答したい

 今週号「新・政経外科」は、一部記述について編集部と筆者の佐高信編集委員とでやりとりがあった。冒頭6行の編集部批判の直後に「たとえば」と特集記事が例示されている。編集方針批判が展開されるべきところを、当該記事自体に瑕疵があるかのような記述になっているとして、同委員に編集部は手直しを依頼した。

 だが、委員は書き直しに及ばずとされ、委員の原稿の取り扱いルールに沿って全委員に意見を求め、掲載の可否を協議するよう要請された。

 委員の方は真摯に受け止め意見を示された。(このまま)「掲載すべき」「掲載すべきでない」、事実関係について部分修正すべき、などで、対応以外の論点も含まれていた。そこで佐高委員と小林とで話し合い、結果、原稿はそのまま載せ、後記で追記し、読者の判断に委ねることにした。

 原稿は編集部の特集の組み方を批判しているのであって、当該記事に国策協力への批判的言及があることを追記する。一方、委員が示された冒頭の批判は謙虚に議論し、応答したい。