編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

「巨大な国家が小さな生活を踏みにじる」が暴力ダムの本質

三峡ダムを舞台にした映画『長江哀歌』をご覧になった方も多いだろう。30代の巨匠、ジャン・ジャンクー監督が、ダム底に社会そのものが沈んでいくかのような、陰鬱で出口のない世界を精緻な演出で描いた。ダム計画は孫文の時代からあったといわれる。百万人以上の住民が強制移住させられ、完成は来年の予定だ。

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