編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

人の温かさ

 ソウル中央地裁「慰安婦」判決文と「判決を読み解く」連載は、今週号で完結しました。途中2週ほどお休みがあったので、いつ再開するのか、と気を揉む読者の方からお問い合わせをいただきました。連載中には多くの方から「よくぞ載せてくれた」との感想や励ましをいただきました。

 全文を翻訳され、本誌への掲載をご快諾くださった山本晴太弁護士、「ナヌムの家」のただひとりの日本人スタッフで、ハルモニや関係者らとの連絡・交渉を一手に引き受けてくださった矢嶋宰さんはじめ皆様に改めて感謝を申し上げます。

「ナヌムの家」の運営を巡る不正問題が矢嶋さんらによって内部告発されたのは1年前の3月のことです。その矢嶋さんによる今週号「判決を読み解く」では、イ・オクソン・ハルモニの近況、依然として厳しい状況にある「ナヌムの家」の改革問題などにも言及されています。

 凛とした文章が問いかけてくるものは重いのですが、苦渋を分かちあい乗り越えようとする人の温かさを感じます。