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悪い予想

 やっぱりそうか。悪い予想は当たる――。次期首相に菅義偉官房長官が選任される可能性が高くなったということではない。「東京五輪、開催経費は史上最大 英オックスフォード大の研究」という共同通信が4日に発したニュースについてだ。

 大会経費だけで約1兆6800億円にのぼり、これには延期の費用が入っていないという。一つの試算にすぎないのだが、「世界一コンパクトな大会」という宣伝文句で勝ち取った大会のツケが回ってくる日は近いということか。

 大会の実施自体疑問だが、コーツIOC副会長はやると語っている。コロナ禍でダメージを受けた社会がさらに巨額の負債を抱え込む。

 たしかに安倍政権下で株価は上がったが、実体経済は違う。「スタート直後は『ロケットスタート』と評されるほど好調だったが、半年後には早くも失速しはじめた」と、今週号「経済私考」で高橋伸彰氏は書く。総裁選の3候補、いずれが首相になってもこの苦境は改善しそうもない。

 この予想、外れてくれたらいいのだが。