編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

身が引き締まる

 杉田水脈氏のLGBTの「生産性」をめぐる主張は批判をよんだが、再反論を特集した『新潮45』の主張のひどさは驚くほど。杉田氏をはじめ同誌執筆陣の主張にはこれまで私たちは批判を重ねてきたし、ようやく世間が認識し始めたのか、と感ずるのも事実だ。

 新潮社をボイコットする動きも出てきた。同業社として規模は違えど身が引き締まる。同社からの出版見合わせも検討しているという作家さんの存在には心を動かされた。本誌でインタビューさせてもらった『海を抱いて月に眠る』の深沢潮氏だ。

 書店でもヘイト本お断り、を打ち出したところもある。本誌9月14日号で取り上げた隆祥館書店は、以前からその方針を貫いてきた。同号の記事はその書店主・二村知子さん自らが執筆されたものだ。シンクロの元日本代表選手だった二村さんの知性とホスピタリティに、私は即座にファンになった。記事と関連したイベントに、たくさんの方が詰めかけてくれたと報告をもらった。久々に嬉しいニュースだ。