編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

石原都知事のもとでは、新銀行東京の破綻は避けられない運命

 2007年度下半期の芥川賞は、川上未映子さんの「乳と卵」がとった。作品は『文藝春秋』に掲載されるが、合わせて載る選考委員の選評がいつも面白く興味深い。今回は何と言っても、石原慎太郎氏の選評が図抜けて笑えた。見出しは「薄くて、軽い」。川上さんの作品に触れた部分はこうだ。

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イラク戦争をめぐる「許せない人々」への怒りを呼び覚まそう

 ざわついたセルフサービスのコーヒー店で、ブレンドにミルクを入れ、茶と白の幾何学模様をぼんやりながめながら、さっきから気になっていたことに意識を集めた。私は何かとても重要なものを置き忘れてきたのだ。それは何だったのか。開戦から5年、イラク戦争の企画を検討しているとき、ふいに襲ってきた。

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卒業式に大事なのは「日の丸・君が代」ですか、心を通わせ巣立つことですか

 何気なく窓外に目をやり、そこに春の昼下がりを見たとき、意外に社会は穏やかだと思ったりする。行き交う人のまなざしは厳しくなく、足取りはそれなりに軽やかでもあり。でも、一歩、外に出たら、他人のことなど眼中になく突き飛ばす勢いで突進する人々に出会う。その現実はわかっているが、窓外に見る「幻影」も楽しみたい。

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「夜間塾」を批判しない一流企業ジャーナリストの生き方成績は「不可」だ

 自分の成績はほめられたものではないが、家庭教師には自信があった。ほとんどの教え子を希望校に入れてきた。難しいことではない。ちょっとしたコツさえあれば、高校入試くらい何とかなる。自慢したいわけではない。学問の目的も教えられず、受験技術だけを駆使したことが、今さらながら恥ずかしいのだ。

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