編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

浮かび上がる日米の思惑

 米軍立川基地返還40周年記念の集会に参加した。「砂川平和ひろば」の方々が中心となりながらも大学生らが資料作りなどにも加わり、いい感じの運びだった。

 会場となった砂川学習館講堂はぎゅうぎゅうの超満員。「ここは熱心に運動されている方が集まっているけれども、だれにでも開かれた場になっていることが魅力」。集会の帰り、会をお手伝いされている方と話す機会があったが、こんな感想を仰っていた。なるほど、私もそんな印象だった。

 集会のテーマは「米軍基地の『返還』を問う」。立川基地返還からこれまで、何があったのかを映画を見て議論した。隠された日米の思惑が浮かび上がってくる。

 そういえばパネリストの福島京子さんが、立川基地が米軍と自衛隊の共同使用初のケースとなったことに言及されていた。防衛大臣は今月17日に「自衛隊の態勢を強化するために日米両政府が(米軍基地の)共同使用を促進することを(8月の日米2+2で)再確認」したと発言していた。気になる動きだ。

「排除」ではありません

 11月10日号特集「アベ政権に野党はどう挑むか」について、たくさんの方から問合せをいただきました。どうして日本共産党が入っていないのか、という一点です。

 選挙後の慌ただしく難しい時期でしたが、アベ一強にどう立ち向かうのか、野党にお話を伺いたいと思いました。もちろん共産党にもインタビューの依頼をしました。しかし、調整がつきませんでした。

 立憲民主、希望、社会民主の3党が揃うことがわかっていれば別のプッシュの仕方もあったのですが、ぎりぎりのところで調整がついたのでそれもできませんでした。記事掲載にあたっては、そのむね一言でも説明をすべきだったと反省する次第です。お詫び申し上げます。

 共産党には改めて要請をしています。また別途、長期的な方針を含めじっくりお話が聞ける企画も予定しているのでご期待ください。

 加計学園は安倍首相らが説明責任を果たさぬうちに認可の見通しとなりました。しかしまだ、やるべきことは残っています。

「読んでますよ」

「読んでますよ」。11月3日、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」の集会で本誌のチラシを配っていると、声をかけてくださる方が何人もいた。なかには「創刊からずっと購読している」とおっしゃる方も。社員だけでなく、読者会のTさんも神奈川から駆けつけてチラシ配りにご協力くださったという。帰りには国会議事堂前駅のホームで本誌「くらし」欄を読んでくださっている方をみかけた。みなさま、ありがとうございます。

 ただ、11月3日の「文化の日」を明治維新150周年にあたる来年、「明治の日」に改称したいと右派国会議員がいうのが気になる。日本国憲法が公布された、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」その日を、明治天皇の誕生を祝う日に戻してしまっていいのだろうか。憲法をめぐる象徴的な闘いになりそうだ。より多くの人に理解を求めたい。

 なお、「『10月革命』はロシアの人々に幸福をもたらさなかった」の2回目は次週の掲載になります。

ここにいたっても

 安倍政権には、ここにいたっても驚くことばかりだ。国会での与野党質問時間の配分比を検討するという話だ。野党の質問時間を減らして、政権にとって都合が悪い質問をさせまいということか。

 これには立憲民主党の長妻昭議員がツイッターでも猛反発。「自民党が野党時代、強力に要請をして今の配分比となった。野党の質疑時間を減らす姑息な試みは止めて総理の言う丁寧な説明に努めてもらいたい」と批判している。

 特別国会も当初は首相指名や議席の指定という型通りのものだけに収める予定だったが、さすがにそれでは批判がかわせないということで与党側は検討をしているという。

開票センターでの首相の憮然とした表情の意味がようやく理解できた気がする。第一野党が立憲民主党であることが、気に入らないのだろう。国会の場で突き上げをくらうのが怖いということか。

 しかし、そういう安倍首相をいまもかつぐ人たちの打算こそ、私は怖い。最新調査で、安倍首相の不支持率が支持率を上回っている。