編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

編集長後記

 ウクライナの戦争は終わりが見えず、イスラエルによるガザの空爆が続き多くの民間人が犠牲となっている。イスラエルとイランの情勢もきな臭い。戦争放棄を宣言した日本国憲法の意義はさらに増している。今年も憲法記念日がやってきた。本誌では毎年この時期の合併号で憲法特集を掲載しているが、今年ほどその真価が問われている時はないだろう。東京・有明防災公園では5月3日、第10回憲法大集会が行なわれる。本誌でも販売ブースを設置し、『週刊金曜日』などを販売する。私も昨年に続き参加する。

 私が東京集会の準備をしていると、発行人の植村隆が「私は北海道北見市民会館での憲法集会に講師として参加するので、東京の集会には顔を出せない」と言って、カンパをくれた。「カンパで弁当を差し入れる」というのだ。ありがたくいただいた。発行人からもらったチラシによれば、集会名は「日本国憲法を読む103人の集い」。5月3日午前10時~正午開催。第1部は参加者による日本国憲法の朗読だという。(文聖姫)

ゆめホールシネマ倶楽部

 JR南武線・向河原駅から歩いて5分ほどにあるかわさきゆめホール(神奈川県)で定期的に開催されている催しがあります。「ゆめホールシネマ倶楽部」。ドキュメンタリーや劇映画などを上映するもので、時にはゲストによる講演などもあります。ひょんなことから、この催しにかかわるようになりました。最近は本職が忙しくてなかなか行けてはいませんが、『原発をとめた裁判長』『ニューヨーク公共図書館』などのすばらしい作品を上映してきました。今年1月には『ガザ—素顔の日常』も上映しています。

 そして、4月23日から27日まで5日間にわたって『雪道』が上映されます。15歳の時に日本軍の「慰安婦」にされ、過酷な人生を送った二人の少女が主人公です。フィクションではありますが、多くの日本軍「慰安婦」被害者の証言に基づいています。

 上映は4月23日〜25日が9時・12時・15時の3回、26日〜27日が9時・12時・15時・18時の4回。問い合わせ・申し込みはTEL044(433)3003まで。(文聖姫)

お詫びと訂正

『週刊金曜日』2024年3月1日号9頁「米軍廃棄物パネル展、福岡市では中村之菊さんトークも」の記事に間違いがありました。また、3月11日金曜日オンライン(金曜日公式サイト)及び、3月13日Yahoo!ニュースでそれぞれ配信した「『米軍廃棄物パネル展』福岡市で開催」の記事中にも間違いがありました。お詫びするとともに、以下のとおり訂正します

【『週刊金曜日』3月1日号の訂正】

(1)文中に2カ所登場する「武器類」を「弾薬類」に訂正します。武器という言葉を使うと銃やランチャーなどの起爆装置も投棄されているという誤解を招くためです。

(2)「中村さんなどの調査によると、現地では新品の弾薬や、捨てられて間もないとみられる食品ごみも見つかっており、返還後も米軍が〝ごみ捨て場〟として使用している疑いもあるという」を「宮城さんの調査によると、現地では新品の弾薬や、捨てられて間もないとみられる食品ごみも見つかっており、返還地で米軍が訓練を行なった疑いがあるという」に訂正します。

(3)沖縄の米軍返還地でPCBが検出された件で、「森の生物に奇形などの異変が出ており『無関係とは思えない』とも」と記述している部分は「事実ではない」(当事者)ので、削除します。宮城秋乃さん、中村之菊さんはこのような説明はされていません。中村さんはライターに、「別の場所」の例を出し、「生物の奇形とその生物の生息する場所の汚染物質の因果関係を証明するのは難しい」という話をされていましたが、それをライターが聞き間違えたためにこのような間違いが生じました。なお、本誌3月15日号66頁に、この箇所の訂正として、「異変はあるが、因果関係を証明するのは難しい」としましたが、その訂正も事実ではありませんでした。この返還地での「異変」は確認されていません。

(4)「PCBがダムに流れれば」を「汚染物質がダムに流れれば」に訂正します。

【3月11日の金曜日オンライン記事及び3月13日のYahoo!ニュース配信記事についての訂正】

 いずれの記事にも「森の生物に奇形などの異変が出ており、『異変はあるが、因果関係を証明するのは難しい』」とありますが、これらはすべて事実ではありません。「異変」は確認されていません。また、「PCBがダムに流れれば」とありますが、これは「汚染物質がダムに流れれば」の間違いです。当該記事はすでに削除しました。

 宮城様、中村様には度重なる誤りで多大なご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。読者の皆様にも誤った内容をお伝えしましたことを、深くお詫び申し上げます。今後はこのようなことを二度と起こさないよう対策を講じ、再発防止に努めます。

【おことわり】
 現在配信中の「週刊金曜日アプリ版」「デジタル金曜日」「Kindle版」については、目次を含め3月1日号の当該記事は削除しております。(編集長 文聖姫)

失敗をおそれるな

 最寄り駅近くを流れる川沿いに植えられた桜が少しずつ咲き始めている。毎日通る道なので、つぼみが膨らみだしてから、いつ咲き始めるのかと心待ちにしていた。それだけに、「ああ、もう春なのね」となんだかウキウキする。

 4月から新年度だ。新入生や新入社員など、新しい環境で新たなスタートを切る人々も多いだろう。フレッシュな姿を見ると、私にも数十年前にはそんな時があったことを思い出す。大学に入る時にはさほど緊張しなかったが、新聞社に入社した時には超緊張した。何より仕事を覚えるのが大変だった。失敗をしては先輩たちに叱られた。家に帰って何度涙を流したことか。でも、私は失敗は多ければ多いほどいいと思っている。失敗したら、それは骨身に染みるので、二度と同じことを繰り返さないようになるからだ。そこで気づきをもらえる。「失敗は成功のもと」なのだ。

 本誌も今号が新年度最初の号。気持ちも新たに、これからも読者が待ち望むコンテンツを提供できるよう努めていきたい。(文聖姫)