編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

カストロ前議長

 キューバのカストロ前国家評議会議長の訃報が世界を駆け巡った。私は革命の指導者としての業績を後の書籍や映画で知るだけだ。しかし反米政権が次々と倒れていくラテン・アメリカにあって、その勢力の重しとなっていたキューバが、トランプ大統領の米国と今後どのような関係をつくっていくのか、気になる。

 安倍首相も二度、前議長に会っている。9月には日本の首相として初のキューバ訪問を行なった。もちろん米国との国交正常化をうけての話で、首相のイニシアティブなんてないだろう。

 安倍首相の外遊も、訪問した国や会談した人物などの実績を考えると、それなりに凄い。向き合った人物や、足を踏み入れた地から何を学ぶか、そこが重要になってくるわけだ(私の偏見か、トランプ氏に面談した時の表情に比して、キューバ訪問時の首相の表情はすぐれない)。

 少なくとも、安倍首相が従来からお持ちの歴史認識を覆すような出会いは、いまのところなさそうだ。残念!