編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

今週の特集は各党憲法アンケート。

編集長後記

 今週の特集は各党憲法アンケート。これまで自民党はたいてい回答拒否だったが、改憲草案への批判もあるせいか丁寧な回答をくれた。各党見解について本記事で解釈の余白があるため読み解きを進めていただければ幸いです。

 また戦後史の再解釈が昨今、静かに広まり求められているようだ。たとえば『戦後史の正体』『永続敗戦論』『戦後日本の国家保守主義』などの本を私も興味深く読んだ。この根底にあるものは民主党政権の退陣が決定づけた革新勢力の壊滅的衰退と、日本維新の会のような右派的“改革”勢力の台頭が相まってのことではないだろうか。革新が護憲を掲げて実は非改革に位置づけられている意味を可視化していきたい。福島党首も存外、冷静に分析されていた。政治に刺激的な目新しさを求め続けることから脱する思想を私たちは持てるのだろうか。

 さて、参院選公示前夜の七月三日、東京・阿佐ヶ谷のロフトAにて、急遽『週刊金曜日』主催のイベントが決定しました。詳細は追ってお知らせします。

   (平井康嗣)