編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

今週は原子力発電所の今について特集をしました。

編集長後記

 先週は福島の苦難の現況でしたが、今週はその元凶である原子力発電所の今について特集をしました。一方、本誌音訳版を購読している読者から、原発をめぐる三〇の短歌があるので紹介できないかとメールで提案をいただきました。この欄で一部だけですが紹介させていただきます。

 とおりゃんせとおりゃんせ原子炉護るいと厚き扉を開ければ鳴る『とおりゃんせ』
 原子炉の前に並びて朝毎に我ら「原子力産業の発展に寄与致します」と絶叫す
 次々と番号報告されてくるデモに来たりし人の車の
 秘匿事項多き原発業務にて口止め込みの給与明細
「ここは、人間扱いしてくれるから」 同僚の呟きに混じる東北なまり
 交付金で建てられし公民館なり原発の是非問う選挙の投票所は

 わたしでも歌人の葛藤する真っ直ぐな心情が伝わりました。これらはある結社の「原発暮らし」という受賞作品ですが、ご本人が現職である点を配慮し、結社、名前はあえて伏せました。 (平井康嗣)