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心意気

『沖縄タイムス』(1月25日付)の1面に衝撃の記事「辺野古陸自も常駐」が掲載された。

「陸上自衛隊と米海兵隊が、辺野古新基地に陸自の離島防衛部隊『水陸機動団』を常駐させることで2015年、極秘に合意していたことが24日、分かった」という内容だ。

 同月27日の参院予算委で菅義偉首相は否定したが、岸信夫防衛相は陸自内での検討を事実上認めた。本誌執筆陣の半田滋さんは同紙で、新基地への「反対運動の矛先を米軍に向けさせ」たそのやり方を「姑息」と批判。

 その通りだ。件の記事を書いたのは本誌「政治時評」執筆陣の阿部岳さんだが、「タイムス・共同通信合同取材」と銘打たれている。

 複数のメディアによるコラボ企画は時々見かけるが、これほど重要な記事についての合同取材は珍しいのではないか。

 2月1日付同紙の「大弦小弦」欄で阿部さんがそのへんのいきさつを書かれていて興味深かった。「組織と前例を超え、束になってかかりたい」と結んでいる。力強いメッセージ、本誌も心意気はまったく同じだ。