編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

原っぱ

 北海道東部の釧路湿原国立公園周辺でメガソーラーの建設が進み、天然記念物であるタンチョウの餌場が潰されるなどと問題になっている。報道によると大阪の事業者は市に届け出た上で工事を進めていたというが、ここに来て森林法違反など次々と問題が発覚し、工事は一時中断した。

 同じように事業者が所定の手続きを行なった上で、貴重な生態系を破壊しようとしている場所の一つが東京都内にある。大型バスの転回場として潰されようとしている、町田市野津田町にある上の原広場だ。ここはいわゆる原っぱで、子どもが自然の中で安心して遊べる貴重な場所だ。

 市民が約8000筆の反対署名を集めて提出したが、市は手続きを踏んでおり問題ないという。町田市には「子どもにやさしいまち条例」があるが、子どもの声は聴いたのか? 原っぱは里山と里山をつなぎ、人と人をつなぐ役割があることを知ってほしい。