編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

鳥取に学ぶ

 2022年の「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」行政分野1位の鳥取県。幹部時代から知事時代にかけて、女性管理職登用などに取り組んだ片山善博さんにじっくり話を聞いた。16ページからのインタビューをぜひ読んでいただきたい。

 片山さんが、県政で女性をもっと登用すべきだと考えた背景には娘たちのことがあった。「娘たちがちゃんと仕事をして、自己実現を通じて社会に貢献できる組織、社会でないといけない」という思いを、まずは自分のところ(鳥取県庁)から実践してみたという。そんな片山家では、6人の子どもたちが幼い頃から、男女の別なく家事・育児を率先して手伝っていたという。おむつをたたんだり食器を洗ったり、長男がやるので、それを見た下の子たちも当然のように手伝いをする。結婚後も息子たちは「おむつを替えるのが得意」だそうだ。

 今号の特集では、統一地方選を前に、若者や女性が政治に参画しやすい社会にするためのヒントを探り、実践についても紹介した。(文聖姫)