編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

小学生との対話

 先週、小学6年生たちの前で講演してきました。講演会には結構呼ばれますが、小学生の前で話すのは初めてで、違った緊張感がありました。テーマはズバリ「編集長のお仕事」。『週刊金曜日』がどのようにして作られるのか、なぜ薄いのか、どんな記事が載っているのか、そもそも雑誌とは何か……などを説明しました。

 子どもたちが普段接する雑誌と言えば漫画。文春砲と言ってもキョトンとしています。週刊誌など未知の世界のもののようでした。でも、本誌が作られる過程や載せている記事について説明すると、子どもたちは興味津々で熱心に聞いてくれました。「編集長をやってて楽しいことはなんですか?」「大変なことは?」「どうして記者になろうと思ったのですか?」などなど鋭い質問を受けました。

 この春から中学生になる子どもたちの心に、雑誌の編集者・記者という仕事の楽しさが少しでも残ってくれたら、こんなにうれしいことはありません。私にとっても貴重な体験でした。(文聖姫)