編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

憲法とウクライナと維新

 自宅前の小学校にある藤棚・藤の花が満開を迎えている。藤といえば、普通は紫だが、ここのはピンクと白で珍しい。なんとも美しいのだが、私などは紅白まんじゅうを思い出してしまう「花よりだんご派」だ。お隣さんによると、この藤が満開になると、もう今年の花見もおしまいだという気持ちになるという。少し前まで駅近くのピンクに彩られた桜並木を通るのが楽しみだったが、すっかり緑一色になった。連休を過ぎれば、東京の街はもう初夏の装いになっているだろう。

 日常の当たり前の日々が一変してしまったウクライナの人々を思うと、季節の移ろいを楽しめることがいかに幸せなことなのか、今年はそんな思いで連休を迎える。5月3日は憲法記念日。第1特集は恒例の憲法特集である。ウクライナで戦争が起きている今こそ、戦争を放棄した日本国憲法の意義について改めて考えたい。そして第2特集は読者から要望の多かった維新を取り上げる。維新特集は5月20日号に後編をお届けする予定だ。(文聖姫)