編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

サッカーワールドカップ

 こんな番狂わせなら大歓迎だ。カタールで行なわれているサッカーワールドカップ(W杯)予選リーグで、韓国が強豪ポルトガルを2―1で下し、決勝トーナメントに進出した。ガーナ戦に負けた時点でほぼ16強入りはあきらめていただけに喜びもひとしおだった。日本も強豪スペインに勝って、グループ1位で予選リーグを通過し16強入り。韓国代表の李剛仁は、スペインのプロサッカーリーグで共にプレーする日本代表久保建英から、8強で会おう、と言われたエピソードを聯合ニュースに披露した(今号が出る頃には結果が出ているが)。日韓選手同士の友情に拍手だ。

 1966年のイングランド大会で、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)がイタリアを破って8強入りしたことは「W杯史上最大級の番狂わせ」として、いまでも語り継がれている。アジアがどんどん強くなる証しとして、次回大会にはぜひ日本、韓国、北朝鮮に揃って出場してほしい。そして、いつの日か、南北統一チームでW杯出場を果たしてほしい。(文聖姫)