きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

袴田巌死刑囚救援議員連盟が発足しました

 冤罪の死刑囚、袴田巌さん(74歳)を救援する議員連盟(以下、救援議員連盟)の設立総会が4月22日、東京・衆議院で開かれました。会長に牧野聖修・衆議院議員【民主党・袴田さんの地元の静岡第1区選出】、事務局長に鈴木宗男・衆議院議員【新党大地】を選出しました。

救援議員連盟の設立総会であいさつする牧野会長(左から2人目)。

救援議員連盟の設立総会であいさつする牧野会長(左から2人目)。

 袴田さんは30歳で逮捕されてから43年以上にわたって拘束され、拘禁性の精神障害を患っています。このため、救援議員連盟では、死刑適応能力を欠いている袴田さんへの死刑執行の停止と治療を千葉景子法相に求めるとともに、一刻も早い再審開始を支援したいとしています。

 袴田さんは、旧清水市(現静岡市清水区)で1966年に起きた、みそ製造会社の専務一家4人が殺害された事件で逮捕され、最高裁で死刑が確定しました。炎天下のなか平均12時間、最長17時間に及ぶ、苛酷な取り調べでの「自白」の信用性などが問われています。

『週刊金曜日』では、鎌田慧さんのルポで「袴田事件」を取り上げています。

☆2007年4月23日号 「痛憤の現場を歩く70」
40年にわたる冤罪・袴田事件(上) 警察が証拠を捏造 無実の死刑囚をつくった

☆2007年4月30日号 「痛憤の現場を歩く特別版」
冤罪・袴田事件の元裁判官、熊本典道さん衝撃インタビュー 「自白調書は信用できない」

☆2007年5月19日号 「痛憤の現場を歩く71」
40年にわたる冤罪・袴田事件(下) 「物証は嘘をうわない」無実の死刑囚の叫び

 これらの記事は、鎌田慧さんの著書『絶望社会』(小社刊)にも収録されています。ぜひ、関心を持っていただき、無実の袴田さんを救出しましょう。