きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

自由の森学園にて

シジフォスの希望(15)

 学校内の図書館は、入り口周辺を塞ぐほどの立ち見の人を含めてほぼ満杯の状態で、70人余りの生徒・保護者・教員らの熱気で埋まっていた。10月26日(日)に開かれた、学校法人・自由の森学園(埼玉県飯能市)の第24回公開教育研究会。「社会と時代の情報を発信する」というテーマでの分科会に呼ばれ、『DAYS JAPAN』編集部の樋口聡(ひぐち・あきら)さんとともに、質疑応答を含めて2時間ほど話をさせていただいた。同日午後には、雨宮処凛・本誌編集委員の講演もあった。

(さらに…)

真意伝える「不適切な発言」

シジフォスの希望(14)

 NHKの自民党総裁選報道をめぐり、視聴者コールセンターに電話をした女性に対して、対応責任者が「はいはいはい、分からないんですか。自民党のPRですよ」などと答えたため、NHK側は「誤解を与える不適切な対応だった」として上司3人が電話をした女性に直接謝罪、この対応責任者を処分した(内容は明らかにせず)という(10月9日付『東京新聞』など)。

(さらに…)

面会記(2)

シジフォスの希望(13)

 「差し入れはあっちです」
 大阪拘置所の面会所受付で「面会申込書」に記入し窓口に出すと、同行のKさんは長方形をしている面会所内の反対側にある差し入れ窓口を示した。
 「差入願せん(書籍)」という申込書に記入する。
 願せんとは「願箋」と書く。これに記入して、差し入れをお願いするのだという。お願いする相手は「大阪拘置所置物品取扱主任官殿」とプリントされている。こちらが氏名を書いて「お願い」するのだから、「主任官殿」もせめて氏名を明示してほしい。江戸時代のお代官様への嘆願書のようではないか。

(さらに…)

面会記(1)

シジフォスの希望(12)

 大阪はどんよりと曇り、今にも雨が落ちてきそうな暗灰色の空が広がっていた。
前夜に東梅田駅近くのビジネスホテルに泊まり、朝食を摂るためにロビーに降りていくと、今回の面会に労をとってくれたKさんがすでに朝刊を広げて珈琲を飲んでいた。
「麻生政権、福田政権発足時の支持率下回る」
9月24日に発足した麻生太郎内閣について、新聞各紙が調査したようだ。 「麻生首相はどうですかね」と、Kさん。
「時間の問題、選挙管理内閣だろうね」。私が言う。

(さらに…)