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猪瀬直樹・東京都知事への公開質問状

東京都の猪瀬直樹知事(67)側に、医療法人「徳洲会」グループから5千万円が提供されていたと報道されている問題を重くみた『週刊金曜日』は11月22日、猪瀬都知事に公開質問状を配達証明で送りました。

以下に公開質問状の全文を掲載します。回答期日は11月27日(水)です。猪瀬都知事の回答は公開します。

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東京都知事 
猪瀬直樹様

前略 東京都政のさらなる発展にご尽力されていることに敬意を表します。

 さて、昨年の都知事選にかんする選挙運動費用について公開質問状を差し上げます。ご多忙中恐縮ですが、11月27日(水)までに回答をいただけますようお願いいたします。ご回答は公開いたします。

 朝日新聞デジタル(11月22日13時51分)が次のように報じています。
〈東京都の猪瀬直樹知事(67)側に、医療法人「徳洲会」グループから5千万円が提供されていた問題で、猪瀬氏は22日午後1時すぎ、都庁で報道陣の取材に応じ、徳洲会創設者の徳田虎雄前理事長(75)側から、5千万円を受け取ったことを認めた。

 猪瀬知事は「去年の11月ぐらいに石原(慎太郎)前都知事が突然辞めることになり、あいさつ回りに行って、徳田氏のところにも行った。徳田氏からは、資金提供という形で応援してもらうことになった」と経緯を説明。「収支報告書を見てもらえばわかるとおり、意外とお金がかからなかったので、個人で借りたものを返却するつもりだった」などと語った。

 関係者によると、猪瀬氏は昨年11月上旬、神奈川県鎌倉市の湘南鎌倉総合病院を知人とともに訪ね、入院中の徳田前理事長に「都知事選に出ます」とあいさつ。前理事長は「応援します」と応じ、その後、徳洲会から猪瀬氏側に5千万円が提供されたという。

 猪瀬氏は昨年12月の都知事選で史上最多の約434万票を獲得して当選。徳洲会は同日に行われた衆院選で虎雄前理事長の次男・毅(たけし)衆院議員を支援するために違法な選挙運動をしたとする公選法違反容疑で今年9月17日に東京地検特捜部の強制捜査を受けた。

 その後の同月下旬に猪瀬氏の秘書が仲介者とともに、都内で前理事長の妻に会い、5千万円を紙袋に入れて返却したという。

 関係者によると、前理事長の妻は特捜部の任意の事情聴取に対し、「今年9月下旬に、猪瀬氏の秘書から5千万円を返却された」と説明しているとされ、特捜部も慎重に実態解明を進めるとみられる。

 猪瀬氏が昨年12月に東京都選挙管理委員会に提出した選挙運動費用収支報告書では、収入の合計は3050万円で、徳洲会に関する記載はなかった。今月20日に公開された猪瀬氏の2012年の政治資金収支報告書にも、徳洲会関連の記載はなかった。公選法は、出納責任者が「選挙運動に関するすべての寄付及びそのほかの収入」を収支報告書に記載しなければならないと定めている。違反した場合は3年以下の禁錮または50万円以下の罰金が科せられる。〉

 お聞きしたい点は下記の通りです。

1)朝日新聞デジタルの報道はご存じですか。

2)都知事選に際し、徳洲会創設者の徳田虎雄前理事長(75)側から、5千万円を受け取ったことを認めたのは事実ですか。

3)事実とすれば、『朝日新聞』11月22日朝刊は〈猪瀬氏は同日(注、11月21日)、朝日新聞の取材に「私はまったく関知しない」「知らないと言ったら知らない」などと、全面的に関与を否定した〉と報じていますが、一転して認めた理由をお教え下さい。

4)受け取ったことを認めたのが事実とすれば、いつ、どこで、誰から誰に、どのような形(現金、小切手、振り込み等)で提供されたのでしょうか。

5)5千万円は返却されたのでしょうか。

6)返却されたとすれば、いつ、どこで、誰から誰に、どのような形で返却されたのでしょうか。

7)出納責任者は「選挙運動に関するすべての寄付及びそのほかの収入」を収支報告書に記載しなければならない、と公選法が定めていることを知っていましたか。

8)選挙運動費用収支報告書にも政治資金収支報告書にも、徳洲会関連の記載がない理由をお教え下さい。

9)都知事として今後、政治的道義的責任をどのようにお取りになるかお教え下さい。