きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

中トロ大トロ、ベニチオ・デル・トロ

ちわっす。なんだか蒸してきましたねえ。おれトロは中トロが好きっす。せっかく九段っていう江戸のど真ん中にいるんだから江戸前寿司食いまくりてえなあ。でも安月給じゃ夢だよなあ。
あ、デルトロって恰好いいっすよね。その目の隈がいいって言わせちゃいますからね。デルトロがアカデミー助演男優賞を受賞した映画『トラフィック』でゲイのカフェに潜入捜査に行くシーンで、Tシャツの袖にタバコを巻き込む、なにやらエロイ小技があったじゃないすか。日本でも15年くらい前に瞬間的に流行りましたよね。アメカジが日本上陸し、広がり始めたくらいで。ヘインズの白いTシャツが恰好よいと思われた時代だったけど。
おれも当時スモーカーだったので、真似したことあるですけど、Tシャツ延びるからすぐやめましたよ。あれゲイのサインだったのかな。まずったかなあ。そういえば織田祐二選手が、『トップガン』のパクリ映画に出ているときも、同じ技を使っていたよね。

さて、会社で自席に座っていると、いろんな人から電話がかかってくるんすよ。
ジャーナリストの売り込み、いろんな告発、知人他人のよろず相談などなどってかんじすか。話が長い人が続くと仕事にならないときもあるんですよ。ホントに。突然訪問されるよりはいいすけど。
そんな中、今日は、ひさびさに橋本信一監督から電話があったんす。

昨年の新潟中越地震で村がダムになってしまった映像が全国的に有名になった山古志村ってあったっしょ。ウシが泥沼にはまったり、道路をうろついていたりした。予想通り、雪で家が倒壊しちゃったりしていましたけど。
橋本監督さんは、あの村を舞台にした『掘るまいか』って映画を撮った人物なんすよ。映画を見に行ったあと、連絡して逢ってもらって、その後、たまたま昨年、地震が起きたんです。それで、おれが新潟の現地取材に行ったときに、長岡高校の体育館で現地の村民との間をつないでくれたりして、まっすぐな感じの人物なんす。日本映画学校で、原一男さんなんかと一緒に講師もやっておられるんす。

橋本さんの電話の要件は、まったくの別件で山古志村についてではなかったんすけど、雑談をしていたら、山古志村のドキュメンタリーを今度2年ぐらいかけて撮影するつもりなんだって言ってました。
おお、すげー。橋本さんがやらならくて誰がやるって話じゃないすかあ。
でも、2年ってさらっと言っちゃうけど、ドキュメンタリーはつくづく気の長い仕事なんすね。
地震の余波で、ドキュメンタリー映画の『掘るまいか』は全国的に上映をされているらしいっす。それで舞台になった手掘りのトンネルである中山遂道を訪れたいという人が結構増えているらしいっすね。橋本さんは復興のためにはミーハーでもなんでもいいから訪問して、民宿に泊まったりして現地でお金を落としてほしっいて。あの人は、村民の親戚みたいなもんですからね。でも、おれも同感っすね。寄付をするとかってよりも、真っ当な対価としてお金はもらったほうがお互いすっきりするんじゃないですかね。今度、おれも現地行って泊まってきたいなあ。山古志は里山で自然が美しいって話を聞くし。

昨年の取材では、オフロードバイクで地震地帯を突入したんですけど、道路は寸断されているし、土砂崩れで落ちているし結局、山古志に入れなかったんすよね。江戸川の土手で磨いたおいらのウイリーやアクセルターンをかましようがないレベルだったっす。もし新潟行ったら、ほかのお世話になった取材先に、ハマのうまい焼豚をお土産に持って行こう。

▼ そういえば『ダ・カーポ』561号が右翼特集をやっていて、宮崎学が右翼らと座談会しているけど、その一人のFって、西武鉄道から長年、利益供与を受けていたFの親戚じゃんかよ。関係者はわかってんのかねえ。
(平井康嗣)