きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

兼題「秋祭」__金曜俳句への投句一覧
(9月25日号掲載=8月31日締切)

俳句で祭と言えば「夏」。収穫祭などは秋祭ですね。里祭、村祭、浦祭など傍題も数多くあります。

さて、どんな句が寄せられたでしょう。

選句結果と選評は『週刊金曜日』2020年9月25日号に掲載します。

どうぞ、選句をお楽しみ下さり、櫂さんの選と比べてみてください。
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【秋祭】
秋祭のあとの淋しさ秋祭
東京のをんなを連れて村祭
秋祭成るやクラウドファンディング
秋祭ひそかに星のまつりあり
秋祭子らは櫓の下好む
どの寺社もコロナのためと秋祭
天地に蒼き風吹く秋祭
秋祭去年の舞い手は嫁ぎしや
夕立の騒めきさめぬ秋祭り
灯の落ちて風の強まる秋祭
泣けば勝つ子供相撲や秋祭
神事のみ遠く見守る秋祭
秋祭果てて寥しき風渡る
下校時の同じ話題や秋祭
嬉し寂し顔ぶれ同じ村祭
狛犬や七草被く秋祭
里帰り君に見とれし秋祭り
コロナ禍や秋祭りめぐる賛否あり
秋祭オムレツ食べるために帰宅
秋祭姨捨山の端黒一色
本殿に赤き錨が浦祭
青空に稲株並ぶ秋祭
誰と誰噂をしあう秋祭り
喧騒の果つる時空や秋祭
退屈を嫌ふわかもの秋祭
巫女役は小学生よ秋祭
秋祭乙女の帯の鮮やかに
舞ふ子らの赤きくちびる秋祭
神さびるおかめひよつとこ秋祭
汗ばんだ肌に清風秋祭り
石段の勾配険し秋祭
秋祭ひときは澄める笛のあり
レンタルの結城紬や秋祭
秋祭若い教師の子だくさん
秋祭八岐大蛇火焔吹く
三年に一度の神楽秋祭
花火殻拾い嬉しき秋祭り
大文字の幟に残る村祭
秋祭集合場所に桟敷席
秋祭囃子に交じる鳶の笛
秋祭娘の彼に出逢ひけり
秋祭火種燻る種苗法
明日からの長い一年秋祭
人も去り闇夜に消えし秋祭り
やはらかく光る鏡や秋祭
兄追ふて畷の道を村祭
橋すでに賑はひ初めて秋祭
秋祭皆ひらひらと掌に細雨
金箔に夕日の映ゆる秋祭
こんな田舎の秋祭好きですか
午後からは出店は陰に秋祭
みな若き実習生や秋祭り
初めての徹夜うろうろ秋祭
秋祭祖霊囁く笹の小道
村祭二つ過ぎゆく夜汽車かな
深々と香具師の一礼秋祭
普段着の人のおほらか秋まつり
百八段上れば土俵秋祭
秋祭餅の撒き手を決めかぬる
浦祭最終便は波へ消ゆ
生家にて安産祈る秋祭
代々の先導役や秋祭
在祭雨傘小僧山から来
昼も宵も川面明るし秋祭
夜も更けて太鼓止みけり秋祭り
青空のかなたに銀河秋まつり
秋祭りソーシャルディスタンス取るだろう
辛きこと陽気に演じ村祭
水口の一房刈りて秋祭
山間の虚空を埋める秋祭
をさな子の半被の長し秋祭
村祭これで最後とまた今年
着ぐるみにあだ名で呼ばれ秋祭り
里祭与太と呼ばるる友と会ふ
ハッケヨイ土俵を囲み秋祭
村人の草刈る社秋祭
天蓋の豊かな撓み秋祭
まだ町に馴染めぬままに秋祭
秋祭こども相撲の揉めてをり
秋祭りうなじ綺麗と言われたし
秋祭ドンドンカッと始まれり
チューニング長きバンドや秋祭
秋祭児の笑みに母手を伸べて
クレープ屋のありて都会も秋祭
移住者の役振り組まる秋祭
担棒の黒きだんぢり秋祭
姿なきウィルス盆唄秋祭り
偶然に触れた指先秋祭
旅にでて偶然出会ふ秋祭
秋祭果てたる後の風の音
秋祭警備の顔や子の仕事
秋祭風に乗り来る笛の声
秋祭鉢巻き法被の肩車
秋祭り鎮守の森の幟旗
おちょぼ口に赤き口紅秋祭
紅白の幕日に干して秋祭
日だまりを辿つた先の秋まつり
秋祭古老の叩く神楽太鼓
産土の道は迷はず秋祭
秋祭すすむ授業のオンライン
さよならは先送りとし秋祭り
秋祭風押し返す太鼓の音
三叉路に塞の神あり秋祭
山風や途切れ途切れに秋祭
※原句の2回目の「途切れ」はくの字点
秋祭手作りの寿司持ち寄りて
秋祭テントはみ出すパイプ椅子
秋祭腹いっぱいの有難さ
手のひらを空に躍らせ秋祭り
米俵山と積み上げ秋祭
模擬試験名前だけ書き秋祭
深々と土間に灯の入る秋祭
ピーヒョロと鳶も舞ふや秋祭
神木と競う幟や秋祭
父の顔音頭取り手や秋祭
畦道に沿ひぬ灯籠秋祭
綿菓子とならむ渦糸秋祭
釣り銭を貰い忘れし秋祭
秋祭り鉢はなくともトトすくひ
村道に小さき渋滞秋祭
村祭電気の絶ゆる信号機
秋祭振舞酒に会ひし旅
秋まつり午前三時の火打石
秋祭木霊の手には余りけり
余所(よそ)者も村の総出の秋祭
鉄板の黄身は明るし秋祭
点かぬ灯の少しありけり秋祭
一湾を車で廻る秋まつり
現代詩の朗読が有る秋祭
拵えし土俵のやはし秋祭
秋祭指切りしたっけあの子どの人
秋まつり子は引きこもりゲームづけ
秋祭り風を浴びゐる村の旗
田の神の紛れてゐたる秋祭
焼き烏賊の袂のしみや秋祭り
青空の上に大空秋祭
村人の五人減りたる秋祭
鳳凰の暮れ残りたる秋祭
二週間口聞かずとも秋祭
農業の喜びないのに秋祭り
秋祭元気を出してワッショイ
稲荷鮨不揃い御免秋祭
島に船着くころとなり秋祭
コロナ禍が終わって本当の秋祭り
かき声の晴れ渡りたる秋祭
風に乗り遠くに神楽秋祭
秋祭り子供が叩く昼太鼓
笛と太鼓の音はテープ秋祭
妻連れた人のいけずや秋祭り
秋祭り本当のことは言えずじまい
闇底の米一粒の秋祭
威勢よく香具師の人呼ぶ秋祭
頭取の声澄み渡る浦祭
遠征の記憶は近し秋祭
県道を折るる宿場の秋祭
担ひ手のなき尼寺の秋祭
秋祭り沿道の店見て歩き
家族分の賽銭握り秋祭
ひょっとこの昔も笑ふ秋祭
秋祭青年男女酒盛りす
秋祭り苦労しただけ収穫す
秋祭宮司が祝詞つかへをり
浦祭り浜の足音の蝶のごと
秋祭木屑を滑る木の車輪