きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

LUSHの社会活動キャンペーン

ホンモノのフルーツの間によく見ると、バスボムが。果物は材料になっていました。

ホンモノのフルーツの間によく見ると、バスボムが。果物はその場でてづくりコスメの材料に。

 

 

木曜日は英国大使館で開かれた手作り石鹸LUSHのプレス向けイベントに顔を出してきました。

白雪姫やシンデレラが入り口でリンゴのようなバスボム(注)を配っていたり、クリスマスツリーがあったりとにぎやかでしたね。

マルシェ風の屋台では、その場でフルーツを混ぜて、顔面パックをつくって果物の中に並べたりしていた。なにが食べものでなにが商品だかちょっと迷いました。

しかし、来場者のほとんどがファッション雑誌のプレス。硬めな媒体で確認できたのは『金曜日』と『東京新聞』くらいでした。

さて、なぜそんな場違いな所に来たかといえば、大学の後輩でもあり、監獄人権センターの事務局をやっていた秋山さんが、lushの社会活動キャンペーン担当になったからです。秋山さんは先日も釜が崎に行ってホームレスとのワークショップをやってきたんだって。

そもそもLUSHは社会活動に熱心でグアンタナモ刑務所に抗議するために金をだし、動物実験に反対するキャンペーンをしている。というか動物実験についてはEU(欧州連合)ではバス、トイレタリー、化粧品で動物実験が法的に禁止されているそうだから、会社が反対というまでもなく、社会的に違法ということらしい。日本とは違いますな。日本では医療に限らず、大手化粧品会社などが実験や試験をしている。その商品を輸出する際には輸出国の法律を守らなければ商売にならないから、大手は少しづつ規制をはじめているようで。商売につながらなければどこまでもやり続けるということなんでしょうかね。

たとえば資生堂のHPを見ると以下のように、その「志」が記されている。

「化粧品において、資生堂は商品の動物実験を実施しておりません。ただし、化粧品に使用される原料については、動物を使わないすべての代替法が確立している訳ではなく、動物実験を含む安全性試験が法規により求められています。資生堂は、法規制上必要で代替法が確立されていない場合等、不可欠と判断される場合以外は、動物実験を実施しません。また、資生堂は、代替法の開発に積極的に取り組み、早期の動物実験の撤廃を目指しています」 http://www.shiseido.co.jp/csr/stakes/soc_animal.htm

だそうです。

動物の福祉に関しても欧州では法律が矛盾しないように法体系があって、動物園やら畜産から日本とはかなり違うわけでで、その法律の系統が、化粧品の動物実験規制でも表れるんでしょうね。つまり日本では動物の福祉に関する価値基準がないわけでしょうし、ゆえに末端の規制でつぎはぎだらけになるのでしょう。

別にLUSHの動物実験についての活動を評価しようと考えてブログを書いているわけではなく、むしろ今後の新しい活動に期待したいなと思いまして。とはいえ、予算がつくのは国内的に政治的中立な人権・環境問題になるのでしょう。企業活動の限界ですし、それでもほとんどの企業がアフリカやら外国のこどもやら遠い話ばかりに金をつけて、イメージアップを狙っているのに比較すればこの会社は相当にリスクを侵しているんじゃないでしょうか。商品的には「買ってはいけない」的チェックをかけなければいかんのですが。活気ありました。

LUSHで働いている人たちは、国内工場のある神奈川県で最近は畑もやりはじめているそうで。

商品がてづくりなので、そこにも供給するとかしないとか。

ダッシュ村ならぬラッシュ村ですな。

 

(注)その形状と内容からボム(爆弾)とつけられたらしい。浴槽内に投下すると匂い攻撃、泡攻撃を全方位展開する丸い物体のこと。