きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

<武土道記>たまねぎ 3玉

【下の写真】買ってきたたまねぎの苗。これで50本分あります。

 

 本日は先週に引き続き、またしても九段会館に用事があったのですが、予定がキャンセルになりました。映画『天皇伝説』が今夜、上映される予定だったのですが、九段会館側の都合により、使用許可が下りなくなったためなのです。

当社は靖国神社から比較的近いこともあり、それでも右翼の街宣車が高らかに軍歌を鳴らして音が聞こえてきました。

さて、前回からの続きです。たまねぎ植えが最初で最後であるという理由は、たまねぎは11月に苗を植えて来年の4月か5月に収穫するからです。

まだ契約期間内である来年の11月に植えたとしても、契約期間が再来年3月に切れてしまうので私は収穫に立ち会うことはできないわけです。さらに言えば、3月には次の契約者のために整地しなければならないので、次の契約者にお土産として託すこともできず、植えてもまったく意味をなさないのです。

私はこれまでにわずか1年半「にわか農民」をしたわけですが、この間のつたない経験からも、できあがった苗を植えれば、まず成功するという感触をあらためて持ちました。知っている人には常識中の常識ですが、やってみないと確信できないもんです。茄子も胡瓜も苗から植えて大、大成功。もともと売っている苗はそういう代物なんですから。

「苗半作」という言葉を3年前の農業取材のときに初めて聞きましたが(確か宮崎県都農町のワイナリー取材)、まさにその通りなんですね。しっかりとした苗を作れば、あとは育てるのはひじょうに楽なんですよ。

もともと農業ごっこを指向する”自然志向”ですから、カネにモノをいわせずに、種からきっちりと育てたいと心の底では思っています。が、実際、種から苗にするのはなかなか難しかったりします。ゴーヤは種を3個撒いて、一個しか発芽しませんでした。発芽率が低かったわけです。芽がでないと確認するまでは結構やきもきします。

だから、発芽率が低い種類の作物の種をいきなり畑にまいてしまうと穴だらけになる可能性があります。しかし、苗床を自宅でつくる余裕もなかなかないわけです。

だから、苗を買って植える行為には罪悪感もありますが、素人が成功体験を得るためには、有効な手段であることは間違いないでしょう。そんな罪悪感もある師匠と出会うことで和らぎました(ゴマかされた?)(つづく)