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945号の注目記事

●自衛隊とサリン 第3回
「誰かが話さなければ永遠に事実は葬り去られる」
自衛隊は政府自民党をも欺いたのか
片岡伸行

山里洋介・元陸自化学学校長はサリン製造の事実を認めたものの、製造方法などを記した内部文書については「話すのは差し控える」と口を濁した。しかし、鑑定を依頼した専門家は「これはサリンの合成方法に間違いありません」と断定した。一方で、1970年当時の日本政府は毒ガス製造や所持を否定していたものの、すでに50年代に米軍から毒ガスが譲渡されていた可能性も浮上した。

◆毒ガスは「持たず、作らず、持ち込ませず」
一九七〇年当時の日本政府の見解

●司法を正す 第2回
「恐喝」で懲役6年の実刑判決を受けた弘道会会長 高山清司さん
「よろしく頼む」が恐喝の共謀になるのか
青木 理

●ヤマザキ「ランチパック」に使われる臭素酸カリウムってどーなんですか?
沢木みずほ

巷で大人気の「ランチパック」。パンには発がん性リスクのある添加物が使われているのです。

●世界の紛争地帯で武装解除を指揮してきた
伊勢w賢治・東京外国語大学大学院教授に聞く
「憲法九条は一言半句たりとも変えてはならない」
境分 万純

北朝鮮や中国、増幅される「仮想敵」のイメージに、脅威を煽るマスメディア。
また、原発事故の経験は人々に多大な不安をもたらした。今のこの状況で、
憲法を変えるのは非常に危険だと言う伊勢崎賢治さんに話を聞いた。

●秘密交渉の裏側
多国籍企業群がTPP妥結に圧力
内田 聖子

五月一五日から二四日、南米ペルーの首都リマで第一七回TPP交渉が開催された。
完全「秘密」交渉の裏側では“利害関係者”と呼ばれる多国籍企業群が暗躍しているという。

◆TPPでGDP1%減と試算

◆リーク文書が明らかにした
TPPは企業権益拡大のための協定だ!
野村 恵子

重要な動画がネット上で公開されている。「パブリック・シチズン」が入手したTPP草案のリーク文書に、とんでもないことが書かれていたという。

●沖縄出身の新垣結衣、安室奈美恵を起用
自衛隊全面協力 『空飛ぶ広報室』の無邪気さ
内原 英聡

今年四月、「自衛隊」関連の映画やテレビドラマが次々と封切られた。集団的自衛権の容認を自民が参院選公約に掲げようとするなか、大手メディアは視聴者をどこへ誘導するつもりなのか。

●座談会
映画『いのちを楽しむ ―― 容子とがんの2年間――』が伝えるメッセージ
松原明×佐々木有美×網野ひろし晧之

四〇歳で乳がんを発症、手術や抗がん剤に頼らずに、五八歳で亡くなった渡辺容子さん。
最期の日々を映画に記録した二人の制作者と、在宅医療をすすめる主治医が、その生き方・死に方が私たちに何を伝えるのかを語り合う。

やはり死んでいくのは怖いし、
孤独なんですよ。その孤独を癒す、
そういうシステムが必要ですね。――網野

選ぶのは患者の側である。
(………)これは容子さんから
学んだことです。――佐々木

とにかく長く生きればいいと
なってしまっている。それが、
過剰な医療のほうに向かってしまう。――松原

週刊金曜日 書評・本箱の本(2013年5月24日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 めぐりあうものたちの群像: 戦後日本の米軍基地と音楽1945-1958 それでも人は生きていく―冤罪・連合赤軍・オウム・反戦・反核
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

by 村上春樹=著

¥1785

ここにあるのはメッセージではない。ただのマッサージだ。 対馬 亘/評
めぐりあうものたちの群像 戦後日本の米軍基地と音楽1945-1958

by 青木深=著

¥5460

「占領と支配」を文化面から検証 藤田 正/評
それでも人は生きていく 冤罪・連合赤軍・オウム・反戦・反核

by 瀬戸内寂聴=著

¥2415

「アナキスト」の輪郭が明らかに 白井 基夫/評
  

◆本箱 伊田浩之(編集部)/選
  
秘密保全法批判―脅かされる知る権利 秘録――核スクープの裏側 永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04)
秘密保全法批判 脅かされる知る権利

by 田島泰彦、清水勉=編

¥2625
秘録 核スクープの裏側

by 太田昌克=著

¥1785
永続敗戦論 戦後日本の核心

by 白井聡=著

¥1785
歴史認識を問い直す  靖国、慰安婦、領土問題 (角川oneテーマ21) 中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史 怒りのいまを刻む
歴史認識を問い直す 靖国、慰安婦、領土問題

by 東郷和彦=著

¥820
中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

by 與那覇潤=著

¥1575
怒りのいまを刻む

by 鎌田慧=著

¥1680
村山富市の証言録 自社さ連立政権の実相 「慰安婦」強制連行―史料 オランダ軍法会議資料×ルポ 私は“日本鬼子”の子
村山富市の証言録 自社さ連立政権の実相

by 村山富市=著 梶本幸治、園田原三、浜谷惇=編

¥2100円
「慰安婦」強制連行

by 梶村太一郎、村岡崇光、糟谷廣一郎=著

¥2835




2013年5月24日(944)号広告


週刊金曜日5月24日(944)号広告PDF スクールカースト

944号目次


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944号の注目記事

●言語道断の橋下発言
「慰安婦」問題の本質とは何か
川田 文子

日本維新の会共同代表の橋下徹・大阪市長による「従軍慰安婦」と「風俗業活用」発言。歴史の事実を見ないその内容は、決して看過することはできない。

◆参院選前に孤立深める日本維新の会
横田 一

●自衛隊とサリン 第2回
元陸自化学学校長が毒ガス製造を認めた!
サリン合成に成功したのは東京オリンピックの年だった――
片岡 伸行

「陸上自衛隊化学学校でサリン製造に関わっていた」という元自衛官Aさんの「内部文書」を手がかりに、1970年代当時の化学学校の関係者を調べていくと、一人の重要人物に突き当たった。その人物とは、山里洋介・元陸上幕僚監部化学室長。陸上自衛隊化学学校長も務めた山里さんは、自衛隊によるサリン製造が1960年代から続いていることを認めた。

◆毒ガス製造をめぐる「内部文書」

◆毒ガス第二世代

●歴史哲学的憲法講座 短期集中連載3
教育勅語と靖国神社
―現憲法が持つ“知性”について―
八柏 龍紀

文部科学省による「日の丸・君が代」の押しつけは教育勅語による明治の皇民化教育に原点がある。自民党の改憲論を含めてそれらに共通しているのは、現憲法の人権規定と対極な反知性的情緒なのだ。

●なぜ失敗続きの米国の組織を真似るのか
日本版NSC創設の愚
田岡 俊次

●天文学的悪質さの中国食肉偽装事件
日本の体制では偽装は見破れない
垣田達哉

中国で超悪質な食肉偽装事件。もしこれらの肉が日本に入ってきても、日本では発見できないのです。

●映画『世界が食べられなくなる日』監督に聞く
GMに「NO」と言わないのは「YES」と言っているのと同じ

昨年話題になったGMに関するある実験を追うのが『世界が食べられなくなる日』です。
映画の中に出てくるラットたちの姿は、未来のわれわれの姿かもしれません。

◆セラリーニ教授の実験とは?
GM食品の長期摂取の有害性を明らかに
天笠 啓祐

●自民党憲法改正草案 徹底批判シリーズ6
天皇・国旗・国歌
高橋 哲哉

天皇は「元首」で、国民すべてが「国旗・国歌」を「尊重」しなければならない――。このような復古色が濃い自民党改憲草案が現実になったら、平和と国民主権、思想・信条の自由は風前の灯火だ。二一世紀の時代に登場した一見時代錯誤的な「元首」化だが、実は「戦う国防軍を持つ戦争のできる国家」の形成と不可分となっている。

週刊金曜日 書評・本箱の本(2013年5月17日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

日本が世界一「貧しい」国である件について 別冊映画秘宝惨劇の世界映画事件史 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)
日本が世界一「貧しい」国である件について

by 谷本真由美=著

¥1575

日本の「貧しさ」を入り口にグローバル時代の生き方を説く 神田 桂一/評
惨劇の世界映画事件史 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

by 別冊映画秘宝編集部=編

¥1365

映画を支えるヤミ鍋の真骨頂 倉本 さおり/評
したたかな国キューバ シジョンは揺れても倒れない

by 西林万寿夫=著

¥1575

実に外交官臭い。だから面白い。 伊高 浩昭/評
  

◆本箱 内原英聡(編集部)/選
  
イマジネーションの戦争 (コレクション 戦争×文学) 海の王国・琉球 (歴史新書) 奇界遺産
コレクション戦争×文学5 イマジネーションの戦争 幻

by 浅田次郎、奥泉光ほか=編集委員

¥3780
海の王国・琉球 「海域アジア」屈指の交易国家の実像

by 上里隆史=著

¥935
奇界遺産

by 佐藤健寿=編著

¥3990
琉球救国運動―抗日の思想と行動 「防災大国」キューバに世界が注目するわけ 大人失格―子供に生まれてスミマセン (光文社知恵の森文庫)
琉球救国運動 抗日の思想と行動

by 後田多敦=著

¥3990
「防災大国」キューバに世界が注目するわけ

by 中村八郎、吉田太郎=著

¥2520
大人失格 子供に生まれてスミマセン

by 松尾スズキ=著

¥480
乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX) 沖縄戦「集団自決」消せない傷痕
乙嫁語り(1~5巻)

by 森薫=著

¥651円
沖縄戦「集団自決」消せない傷痕

by 山城博明=写真

¥1680




週刊金曜日 書評・本箱の本(2013年5月10日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

伊勢神宮と天皇の謎 (文春新書) 夏至まで 性同一性障害の医療と法: 医療・看護・法律・教育・行政関係者が知っておきたい課題と対応
伊勢神宮と天皇の謎

by 武澤秀一=著

¥872

私たちに本当に必要な〈憲法〉の正体とは? 倉本 さおり/評
夏至まで

by 木内宏=著

¥1680

憲法に読者が力を与えよう 大澤 容子/評
性同一性障害の医療と法 医療・看護・法律・教育・行政関係者が知っておきたい課題と対応

by 南野知惠子=代表編 川崎政司、針間克己=編著

¥3150

左右の憲法論に1冊の冷や水を 平井 康嗣/評
  

◆本箱 吉田亮子(編集部)/選
  
さくら (日・中・韓平和絵本) お母さんへ、世界中の子どもたちからプレゼント: あなたのたいせつなものはなんですか? 坂茂の家の作り方 (くうねるところにすむところ:家を伝える本シリーズ 30)
さくら

by 田畑精一=著

¥1680
お母さんへ、世界中の子どもたちからプレゼント あなたのたいせつなものはなんですか?

by 山本敏晴=著

¥1575
坂茂の家の作り方 くうねるところにすむところ:家を伝える本シリーズ30

by 坂茂=著

¥1995
日本のおどり1: 北海道・東北・関東のおどり 子どものいのちを守りたい~「子ども保養プロジェクト」の願い~ (3・11ブックレット) 雑木林の決意―教育の営みをとりもどしたい
知ろう!おどろう!日本のおどり1 北海道・東北・関東のおどり

by 社団法人日本フォークダンス連盟(日本民謡委員会)=監修

¥3150
子どものいのちを守りたい 「子ども保養プロジェクト」の願い 3・11ブックレット

by 中島恭子=著

¥840
雑木林の決意 教育の営みをとりもどしたい

by 河原井純子=著

¥1260
増補新版 希望は生徒―家庭科の先生と日の丸・君が代 証言と遺言
増補新版 希望は生徒 家庭科の先生と日の丸・君が代

by 根津公子=著

¥1785円
証言と遺言

by 福島菊次郎=著

¥3600




週刊金曜日 書評・本箱の本(2013年4月26日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

憲法の創造力 (NHK出版新書 405) 憲法の力 カール・シュミット入門講義
憲法の創造力

by 木村草太=著

¥819

私たちに本当に必要な〈憲法〉の正体とは? 倉本 さおり/評
憲法の力

by 奥平康弘ほか=著 三宅義子、纐纈厚=編

¥1890

憲法に読者が力を与えよう 大澤 容子/評
カール・シュミット入門講義

by 仲正昌樹=著

¥2100

左右の憲法論に1冊の冷や水を 平井 康嗣/評
  

◆本箱 渡辺妙子(編集部)/選
  
オトナ婚です、わたしたち: 十人十色のつがい方 生まれてくるってどんなこと? あなたと考えたい生と性のこと (中学生の質問箱) 遺伝子組み換え食品の真実
オトナ婚です、わたしたち 十人十色のつがい方

by 大塚玲子=著

¥1575
生まれてくるってどんなこと? あなたと考えたい生と性のこと 中学生の質問箱

by 川松泰美=著

¥1470
遺伝子組み換え食品の真実

by アンディ・リーズ=著 白井和宏=訳

¥2520
体を壊す10大食品添加物 (幻冬舎新書) 家で死ぬこと、考えたことありますか? 死に逝くひとへの化粧: エンゼルメイク誕生物語
体を壊す10大食品添加物

by 渡辺雄二=著

¥819
家で死ぬこと、考えたことありますか? “プロフェッショナル”訪問看護師が綴る看取りのためのガイドブック

by 秋山正子=著

¥1575
死に逝くひとへの化粧 エンゼルメイク誕生物語

by 小林照子=著

¥1680
ブータン 幸せの国の子どもたち ランドセルは海を越えて (シリーズ・自然 いのち ひと)
ブータン 幸せの国の子どもたち

by NHK「ドキュメンタリーWAVE」取材班、アグネス・チャン=著 岡本央=写真

¥1470円
ランドセルは海を越えて

by 内堀タケシ=写真・文

¥1470




週刊金曜日 書評・本箱の本(2013年4月19日)

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■書評

キャパの十字架 沖縄の〈怒〉: 日米への抵抗 褐色の世界史―第三世界とはなにか
キャパの十字架

by 沢木耕太郎=著

¥1575

語られなかった傑作の真実とその「十字架の重み」を探る 神田 桂一/評
沖縄の〈怒〉 日米への抵抗

by ガバン・マコーマック、乗松聡子=著

¥2940

問われる人間的感性 沖縄研究の必読書 木村 朗/評
褐色の世界史 第三世界とはなにか

by ヴィジャイ・プラシャド=著 粟飯原文子=訳

¥4200

未来を見据える問いと視座 野中 大樹/評
  

◆本箱 本田政昭(編集部)/選
  
飲み食い世界一の大阪 そして神戸。なのにあなたは京都へゆくの 抗がん剤治療のうそ ~乳がんをケーススタディとして~ (ワニブックスPLUS新書) ゼロ原発民衆力大爆裂!―「原発」生かせば、地震国日本は壊滅する!!
飲み食い世界一の大阪 そして神戸。なのにあなたは京都へゆくの

by 江弘毅=著

¥1680
抗がん剤治療のうそ 乳がんをケーススタディとして

by 植松稔=著

¥798
ゼロ原発民衆力大爆裂! 「原発」生かせば、地震国日本は壊滅する!!

by 藤原直哉=著

¥1365
サルでもわかるTPP: 入るな危険!「強欲企業やりたい放題協定」 世界珍本読本―キテレツ洋書ブックガイド ひょうたんブック
サルでもわかるTPP:入るな危険!「強欲企業やりたい放題協定」

by 安田美絵=著

¥1260
世界珍本読本 キテレツ洋書ブックガイド

by どどいつ文庫=著

¥1470
ひょうたんブック

by 野村麻理、鈴木伸子=著

¥1680
カコちゃんが語る 植田正治の写真と生活 高尾山・霊氣満山―平林達也写真集
カコちゃんが語る 植田正治の写真と生活

by 増谷和子=著

¥1890円
平林達也写真集 高尾山・霊氣満山

by 平林達也=著

¥2940




943号目次


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943号の注目記事

●谷岡郁子参議院議員に聞く
私は官僚の「不作為」という犯罪を許さない
「子ども・被災者支援法」を潰しにかかった霞ヶ関の暴挙

「3・11」による放射能被害に巻き込まれた被災者にとっての希望だった「子ども・被災者支援法」が成立したのは、昨年六月のこと。だが、法律に基づき具体的施策を講じるべき各省庁は、無視を決め込んでいる。

●自由と創造のためのレッスン 第13回
デリバティブとしての「ネイション」
廣瀬純

二回にわたる考察において、とりわけ重視されたのが、資本とステイトとネイションの構図の見直しだった。では、早くから、三者の三位一体構造を語ってきた柄谷行人は、これをどう位置づけるのだろうか。

●ペットの体に農薬つけているんですよ
「ペット用ノミ取り」グッズ
渡辺雄二

猫や犬などのペットは可愛いけれど、ノミが発生するので大変―こんな飼い主の悩みを解決するものとして売られているのが、いわゆるノミ取りグッズです。猫用の首輪や皮膚に滴下する薬剤、ノミ取りシャンプーなどがあります。しかし、ペットに対する悪影響はないのでしょうか?

●自民党 憲法改正草案 徹底批判シリーズ5
表現の自由
枝川 充志

「表現の自由」は、民主主義の実現のために不可欠で重要な人権の一つだ。だが、自民党の憲法草案では、「公益及び公の秩序」という言葉を用い、私たちの表現活動を規制しようとする意図が見える。国家権力に反する言動は規制され、自由にモノが言えなくなる社会が、民主主義国家と言えるだろうか。

●Interview
デビューから40年記念アルバムを自主制作
宇崎竜童
聞き手・藤田 正

矢沢永吉、山口百恵、そして「3・11」。
「アンタ あの娘の何なのさ」――。
一世を風靡したダウン・タウン・ブギウギ・バンドの結成から今年で40年。その間、歌手だけでなく映画俳優としても活躍、またパートナーの阿木燿子さんとのコンビで山口百恵の主要なキャリアを支えた作曲家でもある宇崎竜童さんに、あらためて音楽にかける思いを聞いた。

ずっと生き残る音楽と
腐っていく音楽との
違いというのは、あるんです。
食うためにやっている人の音楽は
腐っているんですよ。

「緑の中を
走り抜けてく
真っ赤なポルシェ」って
書いてあったら、
もうあのメロディ以外
ないでしょ(笑)

矢沢永吉が
俺たちに向かって
あの口調で
「おたくらー、
泥臭かったのが
良かったんだねー」。
忘れられないね。

被災地へ行くと
わかるけど、
俺たち芸能人は
本当に微力ですよ。

●浮かび上がったNTT三浦会長と容疑者との不可解な関係
報じられなかったNTT玄関ガラス破壊事件
杉原 章一

●「3年育休」は働く女性の役に立ちません
安倍首相、本気で女性を活用する気ないでしょ
竹信 三恵子

現在、法律では最長一年六カ月の育児休業について安倍首相は「三年育休」を推進するよう経済界に求めた。三歳までの育休制度を設ける大企業でも一歳で復帰する人が大半という現状で「三年間抱っこし放題での職場復帰支援」(安倍氏)が本当に「支援」になるのか。

「3歳まで抱っこし放題」の本音は「3歳まで女が家庭で育てろ」です

阪急トラベルサポート不当解雇事件 塩田卓嗣さんの職場復帰が実現!

阪急トラベルサポート不当解雇事件
塩田卓嗣さんの職場復帰が実現!

 本誌の取材に応じたことで2009年3月にアサイン停止(事実上の解雇)された阪急トラベルサポート労働組合(全国一般東京東部労組阪急トラベルサポート支部)の支部執行委員長・塩田卓嗣さんに対し、株式会社阪急トラベルサポートは5月10日、4年ぶりにアサイン停止を解除しました。近く職場復帰が実現することになります。
 塩田さんの不当解雇をめぐってはこれまで3回(都労委命令、中労委命令、東京地裁判決)にわたって「不当労働行為であり、解雇は無効」との判断が出ていますが、会社側はこれを認めてきませんでした。今回は3月27日に東京地裁が出した中央労働委員会命令取り消し請求訴訟の判決(阪急側が敗訴)の際、中労委命令の履行を求めた「緊急命令」の決定も同時になされたため、会社側がこれを受諾したものです。
 不当解雇から4年。本誌編集委員の呼びかけに合わせ、これまで多くの方々から激励、支援をいただきました。「職場復帰」という大きな勝利を報告するとともに、ホームページ上で心からお礼を申し上げます。
 また、塩田さんと共に闘い抜いた組合員や全国一般東京東部労働組合のみなさん、大変お疲れさまでした。少数組合であるみなさんの勇気ある闘いに多くの方々が鼓舞され、旅行業界全体にも少なからぬ影響を与えています。この勝利を機に、労働条件の向上や労使関係の正常化に向けてさらなる前進を期待しております。
 2013年5月
                           『週刊金曜日』

全国一般東京東部労働組合からの「御礼状」