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845号の注目記事

■国家と原発

多くの命と財産を奪った巨大天災と、これからも命と暮らしと環境に甚大で深刻な影響を与え続ける原発人災。憲法が保障する私たちの生存と、平和に暮らす権利を守れない国家のあり方を問う。

◆水平分散型の社会構造を
 脱石油、脱原発への道筋を示すとき
 哲学者 萱野稔人

◆健康リスクの過小評価はやめよ
 放射能汚染から子どもたちを守るために
 食料・水問題研究者 佐久間智子

◆お仲間資本主義の解体を
 エネルギー政策の根本的転換が必要
 経済学者 金子 勝

■戦後史の中核にある
 原子力文化からの脱却
 対談 金平茂紀+斎藤貴男

地震、津波、原発事故……。同時多発的に起きた未曾有の出来事を、二人のジャーナリストはどうみたか。

■佐藤優の歴史人物対談23
 田邊元と語る

原子力時代は、まさに文字通り「死の時代」

東京電力福島第一原発の事故が収束せず、放射性物質の流出が続いている。
被曝しながら作業を続ける人々だけでなく、私たちは否応なく死について考えざるを得ない。
だが、死について考えるとはいったいどういうことなのであろうか。
また、懺悔についてどのように考えるべきであろうか。
思想即実践、実践即思想を主張した田邊元に聞く。

もしただ生のみに執着するならば、かえって反対に死を招くという矛盾に陥る

死者に対して責任を負うということは、
未来に対しても責任を負うということ

■ルワンダ
 ジェノサイドから生まれて
 写真・インタビュー=ジョナサン・トーゴウニク
 訳=竹内 万里子

■電気依存症の生活を変えるには?
 オール電化卒業&アンペアダウンにチャレンジ!
 市川はるみ

電気に依存しすぎる生活、考え直してみたい――と思う人のために、二つの方法を紹介しましょう。

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844号目次


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844号の注目記事

■高須基仁のアウトサイダーインタビュー
 本物の不良の図太さとは
 杉浦和男

本誌三月一八日号でも取り上げた地下格闘技ブーム。その中でも、異彩を放つKRUNCH(クランチ)。日本中の地下格闘技を知り尽くす高須基仁が、“クランチイズム”とクランチ創設者である杉浦和男の魅力に迫った。

束縛されるのは
イヤだし、
束縛したくない

杉浦は、何事にも
とらわれない生き方をしてる

■浮躁中国
 東日本大震災に揺れた台湾
 本田 善彦

震災後、いち早く日本支援を打ち出した台湾。
一方で福島第一原発事故は、台湾社会にも動揺をもたらしている。

■残夢 第10回
 赤旗事件
 鎌田 慧

■ビルマ・タイ国境 近くて遠い河岸
 写真・文 冨田きよむ

国軍と民主化勢力が激しく衝突しているビルマで、多くの難民が発生。タイ政府は水際作戦で、流入を阻止。総選挙、アウンサンスーチー氏解放といった派手な報道の陰で、難民たちは追いつめられている。

■食料、ガソリン、日用品……。何もかもがなぜ足りなかった?
 首都圏からモノが消えたワケ
 坂井敦

震災直後の品不足は、落ち着きつつあります。どうしてあんなことに? この一カ月を振り返ってみました。

■原発事故による東京電力の補償問題。
 巨額な税金のゆくえにルーズになるな
 浦野広明

すさまじい額の税金が補償に投入されるのは必至。税金の使われ方に目を光らせましょう。

■新・買ってはいけない160
 「洗口液」を使わなくたって
 歯周病予防はできるのだ
 渡辺雄二

歯みがき剤とも液体歯みがきとも違う「洗口液」なるものが売られています。歯みがきの後にこれで口をすすぐと、口内が殺菌されて、口臭や歯周病が予防できるというものです。一見よさそうな商品ですが、実はまったく必要ないのです。それどころか、かえって口内に炎症を起こしたり、病原菌の侵入を容易にする心配があるのです。

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843号の注目記事
       ■格闘する思想
 矢部史郎
 ナビゲーター 本橋哲也

タバコを手放さない、闘う労働階級の徴だから。 
この社会は闘うべきもので溢れていて、闘いは時に激烈だ。
でも、矢部の手つきはいつだって繊細で温かい―愛や希望を損なわないように。

愛ある革命運動は
ゆるやかに、スローに

現代の労働は、労働者が精神に支障をきたすほどに密度を高めている。……常に評価され、評価し、その仕事が要求する以上のものが期待され、その期待を適当に切り抜けなければならない。(『愛と暴力の現代思想』より)

都市は、人間の意識にのぼらないやりかたで、人間に力を与えたり、力を奪ったりしている。この無意識のうちに与えられたり奪われたりする力について考えることが、都市論の基礎である。(『原子力都市』より)

■残夢 坂本清馬の一生 
 第9回 熊本時代
 鎌田慧

■ハンガリーで哲学者迫害
 右派フィデス政権に各国から抗議の声
 大河内 泰樹

■国策捜査
 神戸と福岡の地裁などで判事補を務めた 渡邉正則さん
 事件記録読まぬ裁判長の「検察追随判決」
 青木 理

■ストレスためずに、無理せずに。ラクな気持ちで臨みたい
 計画停電を明るく乗り切る方法

予定より早く、計画停電が終了しました。第1~第5グループのみなさま、おつかれさまでした!

■輸入ごまに含まれていた農薬成分とミツバチ大量死の関係に目を向けて
 沢木みずほ

過去、輸入ごまから検出された「イミダクロプリド」は、ミツバチ大量死の原因成分なのでした。

■ちょっとクールな心の科学3
 考える脳と考えない脳
 坂上雅道

私たちの運動(反応)には、意識的なものと無意識的なものがあるそうです。
常に考えて行動しているわけではないんですね~。

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842号の注目記事

■子どもの貧困
 子ども手当も政争の具に
 子どもの貧困問題に鈍感な国
 山野 良一

「子どもの貧困」を改善するために民主党政権が
打ち出した対策の一つ、子ども手当が揺れている。
背景にあるのは、この問題に対する
この国の政治・行政の認識の低さだ。

■長期化必至の福島第一原発事故。食の安全はどうなる?
 食品からの内部被曝、長期摂取のリスクを考えた
 植田武智

今の政府発表は、汚染された食品を長期にわたって摂るリスクに触れていません。規制値内であっても、予断は許しません。

■TOKYO IS: 浦安市
 液状化する日本
 文=後藤繁雄 写真=小山泰介

■佐藤優の飛耳長目60
 米海兵隊の大震災救援を
 辺野古移設につなげる愚

■ちょっとクールな心の科学2
 共感と脳内シミュレーション
 坂上雅道

動物の脳と人間の脳の大きな違いは、
経験していないものを想像する機能があること。
人のために何ができるか、と考えるのは、その機能ゆえです。

■TPPよりも「国産国消」。
 新しい第一次産業を作り出す必要性
 垣田達哉

震災と原発事故による甚大な被害。日本の食、どうなる!?

■低所得者ほど保育難民に
 解体される公的保育
 平舘英明

政府は現在、新保育制度の導入を検討している。だが、公的責任が大きく後退する内容に、さまざまな問題点が浮かび上がっている。はたして、子どもの立場に立った保育制度改革なのかを検証した。

841号目次


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841号の注目記事

■判決 秋葉原事件 私たちは問われている
人は孤独ゆえに人を殺すのだろうか――。2011年3月24日、東京地裁、「被告人を死刑に処する」。3年前の6月8日、東京・秋葉原の歩行者天国にトラックで突入した上、ナイフで歩行者を次々と刺し、7人を殺害、10人に重軽傷を負わせたとして殺人罪などに問われていた加藤智大被告(28歳)は、判決の瞬間、身じろぎもせず、直立不動のまま、裁判長を見つめていた。1年前の初公判で「償いは事件を明らかにすること」と語った加藤被告だが、計30回に及んだ公判を通じ、無表情でただ一点を見つめ続け、淡々と自己を分析し証言をする。その姿は、被害者や遺族からは本心を明らかにしたとは映っていない。なぜ彼は事件を起こしたのか。判決は、事件を起こした主な動機が !居場所であった掲示板上での荒らしやなりすましに対してやめてほしかった@ ことと認め、また、虐待とも言えるような不適切な養育歴が彼の人格を形成する一端を担ったと指摘した。他者への共感性の欠如、それによって他者と信頼関係を築くことができず、周囲への不満と非常に強い孤独感を抱いていたという加藤被告。「家族や友人、仕事もなくなり、今、思い止まったとしても、もう自分の居場所はどこにもない」と、3回躊躇しながらも、犯行を実行した加藤智大という人間が抱えていたモノは――。現代日本社会に生きる私たち誰しもが同じような孤独に陥る可能性
は――。今後、同様の悲劇を繰り返さないためにも、今、問われているのは私たちである。

◆生と死の境界線を彷徨う若者たち
 雨宮 処凛

秋葉原事件は、「派遣社員の物語」へと回収されるには完璧すぎた、
と語る雨宮処凛本誌編集委員。裁判傍聴に通い、間近で
加藤智大被告を見ても深まるのは「わからなさ」ばかり。
彼はいったい何に対して怒ればよかったのだろうか。

◆掲示板とリアル社会承認の場はどこにあったのか
 佐々木 俊尚

「(掲示板は)家族同然の人間関係」
「掲示板を奪われたことが事件の動機」――加藤智大被告の言葉は、
ネット上のコミュニケーションに潜む闇を浮き彫りにした。
承認・不承認が大きな意味を占める世代にとって、
秋葉原事件とは何だったのか。

◆「加藤くん」が抱えた孤独とは
 弓削田 理絵

ケータイの電話帳が友だちの数を計る指標となり、
履歴の少なさが孤独を物語る――。
公判を一年間傍聴し続けた、
加藤被告と同世代の本誌編集部員が、
この時代に生きる若者の苦悩について綴る。

◆虐待が人格形成に与える影響とは
 「事件の原因は、私のものの考え方」
 西村 仁美

加藤智大被告への被告人質問の中で、
母親による「虐待」問題が浮かび上がった。
自分の体験と重ねて公判を傍聴し続けた女性もいた。
虐待は人格形成にどんな影響を与えるのか。
非行に結びつくことはあるのか。

◆秋葉原事件と”私”は向き合う
 対談 大澤信亮×中島岳志
 現実と仮想の狭間で繋がる身体と言葉

言葉と現実のギャップを抱えている人はたくさんいる――中島
日常的な現実ではない、言葉へのリアリティがすごく強い――大澤
言葉と身体が繋がった、彼に届いた言葉があった――中島
誰の声も入れない自分のなかにも、言葉という他者だけはいる――大澤

■〔震災〕
 少しでもお役に立てれば幸いです
 避難生活支援情報

1日も早く元の生活を取り戻せるよう、被災者の方々の生活を支援する情報をお届けします。

■メディア一撃

◆ 原発震災報道
“専門家”の「安全」解説の危険
 山口正紀

◆ボランティア主体の
 番組「いま私たちにできること」が開始
 岩本太郎

◆東日本大震災であらゆるメディアは”減災”を目指せ
 砂川浩慶

■辻元清美の永田町航海記リターンズ94
現場と政府を経験した一人として被災者の心に寄り添い力を尽くしたい

■残夢 第8回 革命修行
 鎌田慧

■「ただちに健康に影響をおよぼすことはないが」の意味を読み解こう
 植田武智

 放射性物質について、政府はいつも同じフレーズを繰り返してばかり。本当はどうなの?