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957号目次

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957号の注目記事

●松江市小中学校閲覧制限問題で市教委が“撤回”の判断
いま『はだしのゲン』を真に「守る」とは?
山口 泉

●習近平新体制とアジアの未来
中国の「平和的台頭」と日本外交に必要な課題
ジョセフ・チェン

習近平新体制が発足した中国は、米国との強い絆を軸に、アジアでの平和的台頭を目指す。
同時にその外交の基調は、日本の報道と異なり、
現状維持にあるのを忘れてはならない。香港の気鋭の政治学者が語る。

●成田・三里塚農地訴訟、地裁で土地明け渡し命令
“二億円の補償金などいらない”
渡部睦美

●新わたしと憲法シリーズ
森田優子
憲法を描く漫画家であり予備自衛官でもある弁護士

少しでも意見が違うと排除し
自分たちで勢力を小さくしていく
そのくり返しをやめないと

●対談 坂本龍一×鈴木邦男
「個」の自由がない日本社会が行き着く先は

今や自民党の一党独裁体制!? 対抗勢力はなく、脱原発運動も困難な局面を迎え、排外主義は高まる一方だ。音楽家の坂本龍一さんと「一水会」顧問の鈴木邦男さんが、繰り返される日本社会の問題点について語り合った。

「自分の言葉を
組織の中で言うことは
わがままで全体を壊す」と
思ったら立ち止まることは
できない――鈴木

「『個』を滅して、
『公』に仕える」という心情が、
21世紀になっても
日本人の中では
とても強い――坂本

●無理に解釈改憲しても米国は喜ばず
無意味な「集団的自衛権行使」
田岡 俊次

●汚染水の海洋流出が示した、
打つ手なしの福島原発事故処理
湯浅一郎さん(NPO法人ピースデポ代表)に聞く

地下から海への漏洩に加え、貯蔵タンクからの三〇〇トンもの汚染水漏れが明らかになった福島第一原発。
汚染水の漏洩は止まるのか? 海に漏れた汚染水は、どこへ流れて行くのか?
『海の放射能汚染』(緑風出版)の著者でもある湯浅氏が、深刻な状況を警告する。

◆放射能で汚染された魚が、世界の海に拡散していく
花岡和佳男(グリーンピース・ジャパン海洋生態系問題担当)

956号目次

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956号の注目記事

●司法を正す 第5回
集団申告漏れ事件で一審無罪となった八田隆さん
検察と国税の無謬の砦に穿たれた貴重な判決
青木 理

●中傷、怪文書、なりすましに盗撮・ストーキング行為……
反原発へ“いやがらせ”の歴史
島田 健弘

誹謗中傷などの怪文書、なりすまし、果ては集会の盗撮まで。
原発の危険性を訴え、活動してきた人たちへの執拗で陰湿ないやがらせの数々。
原発再稼働に急旋回するなか、再びこのようないやがらせが横行しかねない。

●軍主導の「警察国家」に逆戻り
時計の針が九〇年代に巻き戻されたエジプト
池滝 和秀

暗黒のトンネルに入った。
暫定政権の部隊はモルシ前大統領派のデモに容赦なく銃弾を浴びせ、死者は九〇〇人を超えた。争乱の背景には何があるのか。
エジプトは今どういう状況にあるのか。

●ラオス その知られざる世界(1)
人気観光スポットに50年前の爆弾が影を落とす
写真・文 山田 しん

最近、「お洒落アジア」の一つに数えられるラオス。
だが、地方ではおよそ五〇年前の米国による蛮行が、いまも人々の安全を脅かしている。

●〈新〉わたしと憲法シリーズ 米倉斉加年
平和を愛し、憲法を尊ぶ戦中派個性俳優

戦争で愛する人を失った人々や
死なねばならなかった人々の思いが
この憲法には込められている。

●自由と創造のためのレッスン(16)
亀裂はつねにすでに生じている
廣瀬 純

我々に外部から打撃を与える亀裂がある一方、我々を内部から襲い致命傷を与える亀裂がある。だが、前者への「怒り」ではなく、後者の亀裂における「恥辱」こそが、来るべきプロレタリアに呼びかけるのではないか。

●今中哲二助教と行くチェルノブイリ原発(上)
4号機を覆う第二石棺 ここは25年後の福島第一原発だ
粟野 仁雄

原発の危機を訴え続けた「熊取6人組」の一人、京都大学原子炉実験所の今中哲二助教(62歳)。1990年からチェルノブイリ原発に通い詰めてきた。そして今年6月、東京電力福島原発事故後としては初めて訪れた。改めて3・11を考える。

955号目次

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955号の注目記事

●「民主主義」を実践する
極右、ファシズムと闘うドイツの「アンティファ運動」
写真・文 矢嶋 宰

「在日特権を許さない市民の会」のヘイトスピーチはドイツなら刑罰にあたる。ドイツでは市民レベルでファシズムと闘う経験が培われている。その運動とは、どのようなものか。ドイツからのリポート。

●ハイエクから見る日本国憲法改正議論
憲法は国民の共通の信念を反映するもの
仲正 昌樹

安倍首相の憲法九六条改正発言をきっかけに、一躍注目を浴びた「立憲主義」。その結果、「憲法は権力(国家)を縛るもの」だと自由主義的に言われるようになったが、一方、国民は福祉など国家への期待も強い。強烈な自由主義者ハイエクの憲法観を敢えて借り、日本の混沌とした議論に風穴を開けることを期待したい。

●安倍晋三首相が執念を燃やす集団的自衛権のトリック
世界最強の米国を自衛隊が守るというのか
半田 滋

七月二二日、自民党本部で記者会見した安倍晋三首相は、集団的自衛権の行使容認に向けた議論を八月にも再開する考えを表明した。だが、集団的自衛権は「国のかたち」を変えることになる。

●不当解雇や賃金未払い
多重下請けで“使い捨て”、偽装請負も
闘う原発労働者たち
桐島 瞬

安倍政権による原発再稼働の動きが加速される一方で、次々と問題が起きる福島第一原発の事故収束。多重下請け構造の下で過酷な労働を強いられた上、使い捨てにされている労働者だが、その中から、闘う労働者が出てきた。

●日本政府は誰の味方をしているのか?
オスプレイ運用に募る沖縄の不信
池田 哲平

●AFRIKA WAR JOURNAL
写真・文 亀山 亮

亀山 亮インタビュー
構成・聞き手 西山俊一(編集者)

写真の良さは物事を
白黒に分けることではなく
灰色の部分を大切にすること。

●TPPで水産業を壊滅させていいのか
イカ釣り漁の現場から見える「絶望の未来」
今田 真人

円安による燃料代の高騰と、中国からの水産加工品の増大で、日本の漁業は大打撃を受けている。これでTPPが加わったら、どうなるのか。

『これでも罪を問えないのですか――福島原発告訴団50人の陳述書』

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9月中旬に刊行予定のブックレット『これでも罪を問えないのですか――福島原発告訴団50人の陳述書』の紹介チラシです。

954号目次


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954号の注目記事

●満腹の情景 第20回
生卵を提供するプライド
写真・文 木村 聡

L玉はGPセンターで生まれる
 農場から、朝、生みたての卵が運ばれてくる。鶏卵はここGPセンターでパック包装され、その日のうちに出荷できる状態となる。
 コンベアー上を流れる膨大な卵、次々に洗われ、殺菌され、MS玉、M玉、L玉などの規格にそろう。汚れや割れ、病原菌などの検査はなん重にも。大部分は機械化されているが、人の目による検卵も必ず行なう。
 ここまで徹底した品質管理をするのは、ひとえに生卵のためだ。卵かけご飯のためだ。世界で卵を生食する食文化は珍しい。だが、生食を可能にする品質管理を、生産現場がしているのはもっと稀だ。
「好きなのは目玉焼きに醤油。だけど生で食べられる卵を作る」
 それが日本の鶏卵農家の責任とプライドなのだと聞かされた。

●座談会
今野昇×織部幸治×辛淑玉×佐高信

映画『ハナ』では描かれなかった
南北「統一コリア」チーム結成の裏側
今こそ第2の荻村伊智朗を!

1991年の世界卓球選手権で結成された南北「統一コリア」チームを描いた映画『ハナ 奇跡の46日間』。映画では描かれなかった統一チーム設立の経緯とは? スポーツを通じたつながりとは? 卓球を愛する4人が語り合った。

荻村さんというのは
一言で言えば「あきらめない人」
織部幸治

南北統一チームをきっかけに
卓球を通じての雪解けがある
今野昇

多くの人たちが荻村さんの
行動を継続すべきだった
辛淑玉

卓球は国ではなく協会単位
だったからピンポン外交ができた
佐高信

●新わたしと憲法シリーズ
柳澤協二
安倍首相の改憲発言を質す元防衛官僚

戦争放棄の理念を捨てることは
日本の優位性を捨てること。
安全保障の点からも好ましくない

●名護市長選(来年一月)に向け、勢いづく基地受け入れ派
自民党が沖縄県名護市へ「容赦なき介入」
本誌取材班

●TPP交渉、日本は「まだ間に合う」のか!?
参加直前に結んだ秘密保持
「異常な契約」TPPの行方
内田 聖子

七月一五日からマレーシアで開かれていた第一八回TPP交渉が閉幕した。
米議会の承認を得て、二三日午後から交渉に正式参加した日本。
すでに一七回もの交渉が重ねられているなかで、「まだ間に合う」と強気の
姿勢を示した日本政府だが、現実は甘くないようだ。

◆TPPに反対する弁護士ネットワーク設立

●ニホンウナギが消える? 絶滅危惧種に
土用の丑の日が後押し
渡部 睦美

今年二月、ニホンウナギが環境省により「絶滅危惧種」に指定された。しかし、市場では相も変わらず「土用の丑の日」を叫び、消費し続ける。「ウナギが食べられなくなる日」が来るのも、そう遠くはなさそうだ。ウナギの未来を考える。

●放射能汚染による生態系破壊への警鐘か
飯舘村で相次ぐ不可解な馬の死
岡村 青

福島県飯舘村の牧場で馬の不審な死が相次いでいる。原因不明とされるが、福島第一原発事故による放射能汚染が生態系を蝕みはじめた警鐘ではとの不安の声も上がっている。