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865号の注目記事

■原発いらない
 6万人が参加した9.19集会

九月一九日に東京・明治公園で開かれた「さようなら原発集会・パレード」をできるだけ小さく地味にみせようとする新聞・テレビが目立つ。それならば本誌は集会・パレードを再び詳報し、集まった人々の熱気と興奮を伝えよう。

■警察は市民の生命も財産も守らない
 紳助を引退に追い込んだ「暴力団排除条例」
 成田 俊一

島田紳助が芸能界からの引退会見をしたことは、まだ記憶に新しい。
しかし、なぜ引退なのかまではよくわからない人が多いのではないか。
実は一般市民にも関係がある条例が絡み、暴力団対策に市民が巻き込まれている。

■「死んでも、書類はどうとでも書ける」
 治療から遠ざけられる受刑者
 藤田 和恵

受刑者から寄せられる相談は医療に関するものが飛び抜けて多い。
塀の外ではあり得ない、受診制限や診断遅れもあるという。
取材で浮かび上がった刑務所医療の過酷な実態とは――。

■人生で一番苦しかったこと
 日本軍「慰安婦」被害者・李容洙さんの願い
 長沼 節夫

■税と社会保障の 一体改革は「困ってるひと」のためになるの? 下
 対論 大野更紗(作家)×宮本太郎(北海道大学大学院教授)

野田佳彦首相が、所信表明演説でも改めて推進を明言した「社会保障・税一体改革」。その成案への過程にかかわった宮本太郎北海道大学大学院教授と、現場から発信する {困ってるひと} 大野更紗さんとの白熱対談後半。議論がいよいよ山場を迎えるなか、「希望」は見えたか?

大野
建設的で健全な議論というのは、
自分が知っていることと相手が知っていることを
共有することではないでしょうか。

宮本
元気になるために必要なニーズを
みんなが表出して、それを受け止めて
地域のサービスを設計していくということです。

■地球のための化学物質講座13
 放射性物質と化学物質一括規制がベター
 中地重晴

化学物質による環境汚染のみならず、
放射能という事態まで加わってしまった今の日本で、
中地先生の提言は1日も早く実現してほしいものです。

■くらしのニュース

低価格の放射線測定器
食品・水の検査には向かず、過信禁物
坂井 敦

ウィキリークスで暴露
米国の露骨なGM戦略
天笠啓祐

総務省電子窓口サービス
「イーガブ」への疑問
辻万千子

食品表示統一化に向け
消費者庁が動き出す
山浦康明

急増する
医療機関債のトラブル
坂井敦

864号目次


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〈864号の注目記事〉

■大阪維新の会 「教育基本条例案」と「職員基本条例案」
 新自由主義を貫徹させる橋下ファシズム
大内 裕和

法律家のはずの大阪府知事が、憲法に逆らう{基本}条例を次々に作って、
教育を統制と分断で支配しようとしている。
教育の世界で新自由主義化を図るとこんなにとんでもないことになる。

■「軍政」ビルマは変わったか
 政治活動を始めたアウンサンスーチー氏
 写真・文 宇田 有三

東南アジア最後の軍事独裁政権ビルマ(ミャンマー)に変化の兆しあり。二〇年ぶりに実施された昨年一一月の総選挙、民主化指導者アウンサンスーチー氏の自宅軟禁「解放」、四九年ぶりの議会開催……。果たして「民政」移管したビルマ軍政に本当の変化はあるのか。

■浮躁中国
 河南省で芽生えたもの
麻生 晴一郎

都市と農村の格差が深刻な問題となっている中国。中でも河南省の貧しさは突出しており、
それゆえの悲惨なニュースが多い。しかしだからこそこの地には、未来を見つめる人たちがいる。

■残夢 第23回
 市民運動
 鎌田 慧

■一五年目の“東電OL殺人事件”
 東電という暴力の中で彼女は生きた
 北原 みのり

■原発労働者で明らかになっていた
 100ミリシーベルト以下での危険性
 植田武智

10ミリシーベルト前後の被曝で発がん率が上がることを示したデータが存在していました!

■バイオテクノロジーの真実2
 遺伝子組み換え作物は農業を破滅に導く
 天笠啓祐

多国籍企業によって支配される遺伝子組み換え作物。栽培面積が増えるにつれ、深刻な被害をもたらしています。

863号目次


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863号の注目記事

■スクープ
 謎に包まれたオウム真理教村井秀夫氏刺殺事件から16年
 実行犯が初めて語った真相
 徐裕行
 聞き手 鈴木邦男一水会顧問

村井秀夫氏刺殺で逮捕された徐裕行氏の動機は、当時さまざまな憶測を呼んだ。徐氏自身は犯行時に右翼団体の名前を語っていたが謎は多い。刺殺事件について、徐氏が「鈴木邦男さんになら」と、初めてメディアに対して重い口を開いた。人の生命を奪うことに正当性はない。彼の口から贖罪の言葉は聞けるのだろうか……。

■「声を聴かせて」性犯罪被害者と共に
 写真・文 にのみやさをり

■70年代の光と影
 “狼”大道寺将司と東アジア反日武装戦線
 償いきれぬ償い
 宇賀神寿一

■中選挙区ルネサンス運動
 自民党に戻っても、立派な政治はできない
 園田博之(たちあがれ日本 衆議院議員)インタビュー

小泉チルドレンに小沢チルドレン――「風」を頼りに当選する政治家が増え、政界全体の政治家レベルは「最低」にまで落ち込んだ。その原因の一つである小選挙区制度の制定に奔走した議員の一人、園田博之衆議院議員が、自戒を込めて、「政治の危機」を語った。

■バイオテクノロジーの真実1
 ここまできた! 遺伝子組み換え動物開発
 天笠啓祐

私たちの生活を一変させようとしているバイオテクノロジーについて考えてみませんか。三回の短期集中連載です。

■地球のための化学物質講座11
 放射能汚染拡大につながる震災廃棄物の広域処理
 中地重晴

放射性物質を含む廃棄物をどう処理するか、
とても深刻な問題です。
やり方によっては汚染の拡大になりかねないからです。

■中選挙区ルネサンス運動
 衆議院・参議院それぞれが本来の機能を果たすために
 より民意を反映する中選挙区比例代表併用制への改革を
 桂 協助

違憲判決がでた衆議院議員選挙における「一票の格差」。なぜこのようなことが起きるのか。
より民意を反映させる選挙制度を模索し続ける研究家、桂協助さんが、現行制度の問題点を踏まえ、
新しい選挙制度案を提起した。

週刊金曜日 書評・本箱の本(2011年7月29日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

ゴランノスポン ほんとうの復興 現代奴隷制に終止符を!―いま私たちにできること
ゴランノスポン

by 町田康=著

¥1470

これを待っていたのだよ、俺は僕は小生は。神田 桂一/評
ほんとうの復興

by 池田清彦、養老孟司=著

¥1050

ローカリティの軽視を見直す阿武 秀子/評
現代奴隷制に終止符を! いま私たちにできること

by ケビン・ベイルズ=著 大和田英子=訳

¥2940

私たちも手を染めている白井 基夫/評
  

◆本箱 糟谷廣一郎(編集部)/選
  
プラハの春(上) (集英社文庫) カリナン (集英社文庫) 用心棒日月抄 (新潮文庫)
プラハの春(上下巻)

by 春江一也=著

¥720
カリナン

by 春江一也=著

¥800
用心棒日月抄(シリーズ全4巻)

by 藤沢周平=著

¥740
新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一) (講談社文庫) 橘花の仇―鎌倉河岸捕物控〈1の巻〉 (ハルキ文庫 時代小説文庫) 御鑓拝借〈新装版〉―酔いどれ小籐次留書 (幻冬舎文庫)
新装版 獄医立花登手控え(シリーズ全4巻)

by 藤沢周平=著

¥600
鎌倉河岸捕物控(シリーズ既刊18巻)

by 佐伯泰英=著

¥720
新装版 酔いどれ小籐次留書(シリーズ全15巻)

by 佐伯泰英=著

¥600
深川駕籠 (祥伝社文庫) 研ぎ師太吉 (新潮文庫)
深川駕籠

by 山本一力=著

¥670円
研ぎ師太吉

by 山本一力=著

¥540



ピース又吉 僕の読書遍歴(2011年8月5日)

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蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫) 斜陽・人間失格・桜桃・走れメロス 外七篇 (文春文庫) 若きウェルテルの悩み (岩波文庫)
蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

by 芥川龍之介=著

¥693
斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

by 太宰治=著

¥690
若きウェルテルの悩み

by ゲーテ=著 竹山道雄=訳

¥567
変身 (新潮文庫) アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫) 太宰治 滑稽小説集 (大人の本棚)
変身

by カフカ=著 高橋義孝=訳

¥340
アメリカひじき・火垂るの墓

by 野坂昭如=著

¥460
太宰治滑稽小説集

by 太宰治=著 木田元=編

¥2520
告白 (中公文庫)
告白

by 町田康=著

¥1200円







週刊金曜日 書評・本箱の本(2011年8月5日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

Wall and Piece 演歌よ今夜も有難うー知られざるインディーズ演歌の世界 闇に消される原発被曝者
Wall and Piece

by バンクシー=著 廣渡太郎=訳

¥2940

見えない支配に警鐘を鳴らす 英国の確信的な「政治犯」鈴木 沓子/評
演歌よ今夜も有難う 知られざるインディーズ演歌の世界

by 都築響一=著

¥1995

哀惜と讃歌交えた希有な社会批評八柏 龍紀/評
闇に消される原発被曝者

by 樋口健二=著

¥1785

並ではない経験の厚みと「情」澁谷 知美/評
  

◆本箱 「原爆と原発」「大震災と宗教」特集班/選
  
ヒバクシャ―ドキュメンタリー映画の現場から 笑う門には福島来たる―大橋雄二 いのち 共生 放射能 子どもを放射能汚染から守りぬく方法
ヒバクシャ ドキュメンタリー映画の現場から

by 鎌仲ひとみ=著

¥2310
笑う門には福島来る 大橋雄二 いのち 共生 放射能

by 渥美京子=著

¥1575
子どもを放射能汚染から守りぬく方法

by 武田邦彦=著

¥1050
寺よ、変われ (岩波新書) 戦争へ、文学へ 「その後」の戦争小説論 脱原発社会を創る30人の提言
寺よ、変われ

by 高橋卓志=著

¥819
戦争へ、文学へ 「その後」の戦争小説論

by 陣野俊史=著

¥2310
脱原発社会を創る30人の提言

by 池澤夏樹、坂本龍一、日比野克彦ほか=著

¥1575
白土三平伝-カムイ伝の真実 取り返しのつかないものを、取り返すために――大震災と井上ひさし (岩波ブックレット) 原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治に向けて (講談社現代新書)
白土三平伝 カムイ伝の真実

by 毛利甚八=著

¥1575円
取り返しのつかないものを、取り返すために 大震災と井上ひさし

by 大江健三郎、内橋克人、なだいなだ、小森陽一=著

¥525
原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

by 宮台真司、飯田哲也=著

¥798
大震災・原発事故とメディア
大震災・原発事故とメディア

by メディア総合研究所、放送レポート編集委員会=編

¥1365
プルトニウム・クライシス 核燃料サイクル計画の虚構と現実

by 武藤弘=著

¥1631
六ヶ所再処理工場 忍び寄る放射能の恐怖

by 核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団=著

¥600
それでも咲いていた千年桜―大沼英樹写真集 生きていたい!―チェルノブイリの子どもたちの叫び
それでも咲いていた千年桜

by 大沼英樹=著

¥2625
関東大震災 女学生の記録 大震災遭難実記

by フェリス女学院150年史編纂委員会=編

生きていたい! チェルノブイリの子どもたちの叫び

by チェルノブイリ子ども基金=編

¥1680
ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸
ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸

by ベン・シャーン=絵 アーサー・ビナード=構成・文

¥1680

週刊金曜日 書評・本箱の本(2011年9月9日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

“経済”を審問する―人間社会は“経済的”なの&#123 背徳の方程式―MとSの磁力 時代を生きる力
“経済”を審問する 人間社会は“経済的”なのか?

by 西谷修=編

¥2100

「経済学」のうすっぺらさを批判的思考で乗り越えるために中村 富美子/評
背徳の方程式 MとSの磁力

by 見沢知廉=著

¥1995

極端から極端へ のたうちまわる古川 琢也/評
時代を生きる力

by 高城剛=著

¥1260

決め打ちも魅力な「早すぎる人」神田 桂一/評
  

◆本箱 北村肇(発行人)/選
  
日本中枢の崩壊 困ってるひと 八百長―相撲協会一刀両断
日本中枢の崩壊

by 古賀茂明=著

¥1680
困ってるひと

by 大野更紗=著

¥1470
八百長 相撲協会一刀両断

by 元大鳴門親方=著

¥1500
どんとこい、貧困! (よりみちパン!セ) 現代日本の気分 記者クラブ解体新書
どんとこい、貧困!

by 湯浅誠=著

¥1365
現代日本の気分

by 野田正彰=著

¥2940
記者クラブ解体新書

by 浅野健一=著

¥1995
希望 秋葉原事件―加藤智大の軌跡
希望

by 高田昌幸=編

¥2520円
秋葉原事件 加藤智大の軌跡

by 中島岳志=著

¥1470



週刊金曜日 書評・本箱の本(2011年9月2日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

サウンド・コントロール 「声」の支配を断ち切って もう、ひとりにさせない 原発と原爆---「核」の戦後精神史 (河出ブックス)
サウンド・コントロール 「声」の支配を断ち切って

by 伊東乾=著

¥2100

耳や目で受け止めたことから「知の経路」を編む阿武 秀子/評
もう、ひとりにさせない わが父の家にはすみか多し

by 奥田知志=著

¥1365

「絆」とは傷を含むものなのだ湯浅 誠/評
原発と原爆 「核」の戦後精神史

by 川村湊=著

¥1365

核をめぐる文化事象「豪腕」で切り分ける陣野 俊史/評

週刊金曜日 書評・本箱の本(2011年8月26日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

レヴィ=ストロース 夜と音楽 人と森の物語 ──日本人と都市林 (集英社新書) 悲しむ力 2000人の死を見た僧侶が伝える30の言葉
レヴィ=ストロース 夜と音楽

by 今福龍太=著

¥2940

不世出の人類学者 音楽に導かれた一世紀の生涯陣野 俊史/評
人と森の物語 日本人と都市林

by 池内紀=著

¥777

森の声を聞く人たち阿武 秀子/評
悲しむ力 2000人の死を見た僧侶が伝える30の言葉

by 中下大樹=著

¥1050

震災に向きあう宗教者の葛藤山村 清二/評
  

◆本箱 宮本有紀(編集部)/選
  
証言・現代の性暴力とポルノ被害―研究と福祉の現場から 被害者のための刑事裁判ガイド 屠場
証言・現代の性暴力とポルノ被害 研究と福祉の現場から

by ポルノ被害と性暴力を考える会=編

¥2000
被害者のための刑事裁判ガイド

by 柳沢智子=著

¥1785
屠場

by 本橋成一=写真

¥2940
チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) 中東民衆革命の真実 ──エジプト現地レポート (集英社新書) 南の島 カピンガマランギ
チャンネルはそのまま!(1~3巻)

by 佐々木倫子=著

¥980
中東民衆革命の真実 エジプト現地レポート

by 田原牧=著

¥798
南の島 カピンガマランギ

by 長倉洋海=著

¥1890
北の島 グリーンランド グアテマラの弟 (幻冬舎文庫)
北の島 グリーンランド

by 長倉洋海=著

¥1890円
グアテマラの弟

by 片桐はいり=著

¥480



862号目次


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862号の注目記事

■東京電力の正体7
 福島原発の廃砂を県内施設で使用
 第二原発には建設時の欠陥疑惑
 横田 一

東日本大震災が起きる前から東電福島原発には数々の疑惑があった。
県と東京電力の癒着によって発生した廃砂の行方。
そして、第二原発の建設ミス――。福島原発で何が起きていたのか。

■財務官僚の振り付けで踊るのか
 どうみる?野田新内閣と増税論議

増税とセットのように語られてきた野田佳彦氏が首相になり内閣が発足した。
復興財源の問題も絡み、増税は既定路線のようにも言われるが、
この野田政権について政治学者、エコノミストはどのように見るのか。

◆まず増税ありきでは
 「国民生活第一」
 とは言えない
 山口 二郎

◆政治の役割は国民への奉仕
 その視点での財政再建を
 浜 矩子

■対談 老いの言葉
 佐高 信 × 山田 太一

親父が私を
どう見ていたか
というのを、
最近、よく
考えるんです。(佐高)

何かしら
超越的なものがある、
自分は無力であること
を自覚することが、
大切な気がするんです。(山田)

■世界中を危険に晒す
 海を渡った四〇トンの核廃棄物
 アイリーン・美緒子・スミス

原発から生み出される大量の“核のゴミ” は、英国やフランスに運ばれ「再処理」が施された後、日本に返還される。福島原発事故後初めて、高レベル放射性廃棄物を積んだ輸送船が間もなく青森県に到着する。

■テロとの戦い10年 イラクの現状
 再び「人道の危機」に陥るイラク
 難民400万人、親を殺害された子ども450万人……。
 高遠 菜穂子

テロは拡散し、三五〇万人が貧困にあえぐ現状のイラク。
日本を含めてイラク戦争を「支援」した国々は
「テロとの戦い」の延長にあるこの戦争犯罪を検証すべきだ。

■新・買ってはいけない165
 処方薬からスイッチした「ロキソニンS」。
 副作用の多さに仰天
 渡辺雄二

■廣瀬純の生の最小回路30
 地理と疲労―海賊か警察か
 フーコー/網野善彦

デイヴィッド・ハーヴェイ、マイク・デイヴィスなど、人文系の書き手で近年話題となっている者の多くは地理学出身だ。思想や批評において長らく歴史学によって占められてきた中心的ポジションがいまや地理学のものとなりつつある。