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953号の注目記事
●スペインに拡がるオルタナティブ経済「時の銀行」への取り組み
お金がなくても豊かに生きる
文=工藤 律子 写真=篠田 有史

アベノミクスがもてはやされるように、右肩上がりの経済成長を追いかけるのが当たり前。
経済中心の資本主義社会は今、新たな道を歩むべき時を迎えている。
お金に頼らない人の輪が、経済危機に喘ぐスペインで急速に拡がっている。

●浮躁中国
尖閣国有化後初の「保釣」総会で何が話し合われたのか
本田 善彦

日本による国有化、日台漁業協定締結、中国側の行動活発化など、不穏な尖閣諸島。
「世界華人保釣聯盟」の総会で、運動家たちのいらだちがかいま見えた。

●新わたしと憲法シリーズ
危機感から「96条の会」の発起人となった政治学者
岡野八代

いま「護憲」はマイナスイメージ
これを払拭することが
私たちが取り組むべき課題

●阪神大震災の被災地で起こる復興災害(上)
借り上げ住宅からの“追い出し”
山口 安平

阪神大震災から18年。今、被災地神戸では人災による :復興災害” が起きている。そのひとつが民間から借り上げた復興住宅で生活する住民が、行政から「20年の期限が迫っている」として転居を迫られている問題である。神戸の被災地で今、何が起きているのか。

●大阪府教育委員会「授業力」を生徒や保護者が評価!
始まった教師のランク付け大阪の教育改革は「民意」か
平舘 英明

大阪の教育が揺れている。「日の丸・君が代」強制で教師が処分される一方、
「授業アンケート」をはじめとした能力主義的教育に、
子どもや保護者までもが巻き込まれている。
「評価」と「競争」に追い立てられ、閉塞感に覆われる学校の現状を追った。

●過去五年間で少なくとも七二三人が自殺
政府の総合対策でも歯がたたない韓国いじめ問題
裵 淵 弘

日本と同様、いじめが社会問題化している韓国。
被害者の半数が自殺を考えているという報告もある。
二〇一一年、高層マンションから飛び降り自殺した生徒の母親の訴えをきっかけに
韓国政府は対策を練りはじめたが、どこまで効果がでるのか先行きは不透明だ。

●司法を正す第4回
KSD事件で再審請求を決意した 村上正邦さん
青木 理

検察に「全面自供」した
古関調書を突き崩す

952号目次

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952号の注目記事

●投票直前! 2013参院選
自民は“争点ぼかし”どうなる重要政策

21日に投開票される2013参院選挙。TPP、被災地の復興、原発、憲法、子育て……重要課題が山積みにもかかわらず、どこか争点が曖昧なまま選挙が終わろうとしている。この国の行方が決まる重要な選挙。このままでいいのだろうか。

【農業】
六次産業化で輸出促進?
根拠乏しい農業所得倍増

【原発】
「3・11」以前に戻るのか
反映されない「脱原発」の声

【復興】
「安倍政権で復興加速」?
小泉進次郎氏は被災地行脚

【子育て】
「三年育休」は現実離れ
見えてこない子育て支援

●環境破壊ダムのスリット化に隠された真実
平田 剛士

北海道東部の風蓮川と別寒辺牛川の砂防ダム群で、いったん壊した希少淡水魚繁殖地の復元を目指す「スリット化」が進んでいる。切断はするがダム本体は残す──とは何とも玉虫色だが、これは妙手なのか、奇手なのか。現場から報告する。

●在日コリアンはなぜ
「スパイ」にされたのか
渡部 睦美

韓国軍事政権下の一九七〇年代、在日コリアンの中にいわれのない「スパイ容疑」で捕まり、投獄される人たちがいた。釈放後、日本に戻っても、心身には今も後遺症が残る。再審の動きが近年高まり、「無罪」を獲得した者もいる。だが、苦難の日々はまだ終わらない。

●原子力開発とアメリカ先住民
写真・文 鎌田 遵

ヨーロッパの白人がアメリカ大陸に上陸してから、先住民は土地を奪われ、虐殺の対象となった。
飢餓や伝染病に苦しみ、人口は激減した。
そして先住民が今も生きる大地「ネイティブ・アメリカ」は、アメリカ原子力開発の現場でもある。

●自由と創造のためのレッスン
怒りか、恥辱か
廣瀬 純

「絶望の潜勢力」――本誌や単行本で筆者が語り続けた主題だ。いま、参院選を前にして、原発再稼働の申請が相次ぎ、ヘイトスピーチが公然とまかり通るこの国で、絶対的に新たな可能性はどこにあるのか。

●ドイツで暮らす原発事故避難民(上)
節約型ドイツ生活から日本の無駄な消費が見えてきた
写真・文 矢嶋 宰

東京電力・福島第一原発の事故後、海外に避難した人は少なくない。
「脱原発」を宣言したドイツにも避難者がいた。彼らはベルリンで何を感じたか。
ベルリン在住のフォトジャーナリストが、二回にわたってリポートする。

●無関係でない米国における「通信の秘密」侵害
「盗聴法」が拡大・強化に向かう
山下 幸夫

951号目次

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951号の注目記事

●増田聰子医師自死事件
「個別指導」という“恫喝”
保険医資格はなぜ取り消されたのか
矢吹 紀人

地域の患者から慕われていた一人の女性医師が
保険医資格を取り消されたことで自ら命を絶った。
背景には医療費抑制という“国策”を受けた地域社会保険事務局の「個別指導」があった。

●2013参院選スタート
自公圧勝ムードにも垂れ込める暗雲
粟野 仁雄

2013年参議院選挙が4日公示された。早くも自民党の圧勝ムードが漂い、参院選の自公過半数獲得、との予想もでている。だが、福島で第一声を上げた安倍晋三首相は健康アピールに必死。自民も決して盤石とは言えないだろう。

●頻発するメディア幹部と安倍首相の会食・会談
記者の筆がにぶらないわけがない
島田 健弘

安倍晋三首相と大メディア幹部、評論家たちとの会食・会談がひっきりなしに行なわれている。こんなメディアを信用できるわけがない。

●政治を斬る!
政治ジャーナリストらが語る永田町ウラ話
渡部 睦美

参院選、安倍政権、政党・政治家の話など――。政治の現場を取材するジャーナリストらと本誌編集長が、政治の裏側を語った。

●脱法シェアハウスでも
住むしかないのか
住宅政策の貧しさが生む新手の貧困ビジネス
松元 千枝

劣悪な環境の“脱法シェアハウス”が社会的問題になっている。
国土交通省も実態調査を開始した。居住者の権利侵害や法律違反は許されない。
しかし、背景には「悪質」と言うだけでは片づけられない根深い問題が潜む。

●クーデターで政権が打倒されたエジプト
大統領よ、一枚のパンをくれ!
写真・文/木村 聡

「アラブの春」から二年。エジプトでは再び政変が起きた。
長引く政治混乱に治安は悪化。それにより低迷する経済。
ちまたには、主食のパンの入手にすら窮する人々の不満が渦巻いていた。

●旅に出るのだ !2
ツアーで行く? 個人旅行で行く?
吉田 友和

魅惑的な値段が目をひく格安ツアーの広告。
個人手配かパックツアーか、非常に迷うところです(特に海外)。
吉田さんの意見を聞いてみましょう。

2013年7月9日臨時増刊号広告

臨時増刊2013年7月9日号広告東京新聞7月9日
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950号の注目記事

●放射線業務従事者の資格を取り福島第一原発一号機原子炉建屋を調査
事故原因未解明で再稼働は許されない
川内 博史

●元経産官僚 古賀茂明氏インタビュー
「原発輸出に熱心な安倍首相は“死の商人”」
聞き手・横田 一(フリージャーナリスト)

東京電力福島第一原発事故が収束するメドすら立たない状況で、原発輸出を進める安倍政権。メディアの批判は少なく、原発に関する報道すら減ってきている。一体どういうことなのか。「脱原発」を貫く元経産官僚・古賀茂明氏に聞いた。

●その嘘が、だれかを殺す
「物価下落だから生活保護基準引き下げ」のカラクリ
みわ よしこ

安倍政権発足後、生活保護制度に関する大きな見直しが続いている。
基準の引き下げ、生活保護法の改正案と続く、
「最後のセーフティネット」見直しの問題は、参院選の隠された争点だ。

●社会主義から人間主義へ
南米が目指す新しい社会
伊藤 千尋

「反米左翼」の勢力が強い南米。独裁者が国を牛耳っているだけではないかという批判もあるが、そのイメージも米国発だ。各国で暮らす庶民の暮らしぶりから、上からの強制ではなく市民による自発的社会づくりがすすむ。南米の現在をリポートする。

●子宮頸がんワクチン
「勧奨中止」の背景
伊豆 百合子

この春「定期接種」となった子宮頸がんワクチンで、重篤な副反応や後遺症が多数報告され、社会問題化している。被害者らの声に押され、厚労省は「勧奨中止」にしたが、現場はとまどうばかり。その背景は――

●週刊金曜日20周年企画
編集委員による拡大版「誌面批評」
『週刊金曜日』の「いま」と「これから」を考える
「伝わらない」人に向けて「伝える」ということ
司会:平井 康嗣(本誌編集長)

石坂 啓 漫画家/本多 勝一 ジャーナリスト/宇都宮 健児 弁護士/佐高 信 評論家/雨宮 処凛 作家

小誌が創刊して二〇年がたった。このかん紙媒体の雑誌は休刊が相つぎ、小誌も業界の例に漏れず部数が減りつづけている。いま『週刊金曜日』には何が求められているのか。過日、都合のつく編集委員が集まり拡大版「誌面批評」を実施した。

●寿司を手袋でにぎる常識
写真・文 木村 聡

「HACCP」と食品ユニフォーム
 寿司職人の養成などをしている「東京すしアカデミー」(東京都新宿区)。学校の直営店では食べ放題でにぎり寿司を提供している。切り傷があったり。手が荒れたときなどに、職人は安全性のため手袋を着用。多くの寿司をにぎる現場では手の保護になるし、シャリがくっつきにくいというメリットもある。

 いま寿司は世界中で食べられている。海外では日本人以外の寿司職人も珍しくない。そうした現場では素手ではなく“手袋にぎり”が多数派である場合も。寿司のグローバル化で、HACCP(危険分析重要管理点)方式など、国際基準の衛生管理にも業界は対応しなければならない。食の安全をめぐって身を包む食品ユニフォームも変化する。逆輸入される食の形態に、新たな寿司の常識が生まれるかもしれない。