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『週刊金曜日』主催 「歴史講座」のご案内

『週刊金曜日』の歴史講座 今回は「差別と歴史修正主義」を考えます。

「ヘイトスピーチ」の背景
日本社会に蔓延する差別と歴史修正主義。その根源はなにか?どうすればよいのか? 哲学者である講師が実態に迫り、その解決法をさぐる。

講師: 能川 元一 (哲学者)

 急速に注目を集めるようになったヘイトスピーチですが、この現象は突然現れたわけでもなければ、一部の人たちによる異常な現象というわけでもありません。書店の棚にも、電車の中吊り広告にもあふれる日本社会ではありふれた光景になりつつあります。その露払いとなったのが、歴史修正主義でした。90年代の「新しい歴史教科書をつくる会」などの歴史修正主義運動はその裾野を拡げ続け、運動自体の分裂抗争があったにもかかわらず、その影響力は格段に広がっています。差別的風潮が蔓延する現状は、まさに歴史修正主義の蔓延と軌を一にしていたと言えるでしょう。この講座では、歴史修正主義と差別意識がどのようにひろがったのか、私たちはどうすべきなのかをさぐります。

開催日・講座内容:
第1回 2014年1月12日(日)
差別と歴史修正主義
歴史修正主義はなぜ問題なのか?

第2回 2014年1月26日(日) 
歴史修正主義とレイシズムの謎(1)
「行動する保守」は本物の保守ではない、というのは本当か?

第3回 2014年2月16日(日)
歴史修正主義とレイシズムの謎(2)
ネットはなぜ右派にとって有利なメディアなのか?

第4回 2014年3月9日(日)
日本の戦後史と歴史修正主義・レイシズム
排外デモの参加者は「特殊な人々」なのか?

第5回 2014年3月30日(日)
マスメディアと歴史修正主義・レイシズム
「在特会」の周辺にひろがる「上品」なレイシズム、排外主義

時間:13:30 ~16:00 (開場13:00)
会場: 在日本韓国YMCAアジア青少年センター9階国際ホール
*JR水道橋駅東口改札約五分・東京メトロ神保町駅A5出口約7分・JR御茶ノ水駅御茶ノ水橋口約8分 
〒101-0064東京都千代田区猿楽町 2 – 5 – 5

受講料(資料代込): 5講座 8,000円  1回ごと 3,000円
25歳以下割引(5講座 6,000円 1回ごと 2,000円)
※定員 80名 先着順
お申し込みは『週刊金曜日業務部 原田』まで電話かFaxでお願いします。受講料は当日申し受けます。
電話:03-3221-8521 FAX:03-3221-8522

〈講師紹介〉
のがわ もとかず 1965年生まれ。96年3月、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。2007年3月まで同研究科助手。現在、大学非常勤講師。専攻は哲学。インターネットにおいて歴史修正主義とレイシズムが蔓延している実情に触れたのをきっかけに、いわゆる「ネット右翼」を研究対象とするようになった。論文に「右派のイデオロギーにおけるネット右翼の位置づけ—道徳概念システム論による分析の試み」(駒井洋監修・小林真生編著、『レイシズムと外国人嫌悪』、明石書店、2013年)など。『週刊金曜日』にも「朝鮮人虐殺から『在特会』への記憶の連鎖」(第957号)などを寄稿。