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966号の注目記事

●就活で五人に一人が“死にたい”
清水 康之

「就職失敗」を苦に自殺する若者が急激に増えている。何がそこまで彼らを追い詰めるのか。
NPO法人自殺対策支援センター・ライフリンクの調査で浮かび上がった背景と、対策を探る。

●天性の直感力か廃炉ビジネスへの誘導か
安倍晋三首相が反発する小泉純一郎元首相原発ゼロ発言の信憑性
本誌取材班

小泉純一郎元首相が政府・自民党に求めている「原発ゼロ」発言が波紋を広げている。安倍晋三首相は10月21日、衆院予算委員会で小泉発言に初めて言及し、政策転換に応じない考えを示した。だが、これで「収束」とはいかないようだ。

◆小泉元首相の発言要旨
方向性示せば代案は必ず出る
(10月1日、名古屋市での講演会)

●現在を生き抜くために、読む!
ハンナ・アーレント
絶望に覆われた闇夜で到達した「哲学」
八柏 龍紀

ハンナ・アーレント。第二次世界大戦中にナチス強制収容所から脱出、
アメリカへ亡命したドイツ系ユダヤ人で、自身のその苛烈で酷薄な体験から
思考を深めた哲学者だ。「いま、アーレントを読む意味」を考えてみた。

●イオンで中国産米偽装事件
悪者は納入業者だけか?
垣田 達哉

小売り最大手のイオンが中国産米で作ったおにぎりなどを国産米として販売していました。ひたすら被害者づらするイオン……それでいいのか?

●コントロール不能の汚染水漏れ“六つの危機”
“何が飛び出すかわからないお化け屋敷”状態の福島第一原発
まさの あつこ

台風のたびに放射能汚染水漏れに拍車がかかる福島第一原発。田中俊一原子力規制委員会委員長も“何が飛び出すかわからないお化け屋敷状態”と表現するほど。“お化け”の正体は何か。東電会見と規制委の情報をもとに潜むリスクを分析する。

●アフリカ メディア戦争
アフリカ・メディアはジャーナリズムかプロパガンダか?
写真・文 和賀 えり子

人口が10億人を超え膨張を続けるアフリカに、世界は熱い視線を注ぐ。しかし政治は混沌とし紛争は絶えない。乱立するメディアの動きを追い、アフリカの姿を現地から報告していく。

●満腹の情景
主食のみのり
写真・文 木村 聡

天空を舞うコシヒカリ
 石打丸山スキー場(新潟県南魚沼市)では、秋になると稲がスキーリフトに乗って空を舞う。収穫した米を稲穂のまま干す「はさ掛け」スタイルだが、スキー施設で行なう意外性と、動かしながら乾燥させる新手法が話題になっている。
 最近の米作りのほとんどは、コンバインという機械で稲刈りと同時に脱穀し、籾の状態にして即乾燥。しかしはさ掛けにしてじっくり乾燥させると、稲木部分の養分が米粒に降りてきて、後からよく熟成が進むとされる。リフトに乗せての天日乾燥はいっそう効率的で、良質な米に仕上がるのだそうだ。
 地元農家が育てた極上の魚沼産コシヒカリを、毎年リフト管理会社が刈り取りから始め、乾燥、脱穀、販売まで行なっている。