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862号の注目記事

■東京電力の正体7
 福島原発の廃砂を県内施設で使用
 第二原発には建設時の欠陥疑惑
 横田 一

東日本大震災が起きる前から東電福島原発には数々の疑惑があった。
県と東京電力の癒着によって発生した廃砂の行方。
そして、第二原発の建設ミス――。福島原発で何が起きていたのか。

■財務官僚の振り付けで踊るのか
 どうみる?野田新内閣と増税論議

増税とセットのように語られてきた野田佳彦氏が首相になり内閣が発足した。
復興財源の問題も絡み、増税は既定路線のようにも言われるが、
この野田政権について政治学者、エコノミストはどのように見るのか。

◆まず増税ありきでは
 「国民生活第一」
 とは言えない
 山口 二郎

◆政治の役割は国民への奉仕
 その視点での財政再建を
 浜 矩子

■対談 老いの言葉
 佐高 信 × 山田 太一

親父が私を
どう見ていたか
というのを、
最近、よく
考えるんです。(佐高)

何かしら
超越的なものがある、
自分は無力であること
を自覚することが、
大切な気がするんです。(山田)

■世界中を危険に晒す
 海を渡った四〇トンの核廃棄物
 アイリーン・美緒子・スミス

原発から生み出される大量の“核のゴミ” は、英国やフランスに運ばれ「再処理」が施された後、日本に返還される。福島原発事故後初めて、高レベル放射性廃棄物を積んだ輸送船が間もなく青森県に到着する。

■テロとの戦い10年 イラクの現状
 再び「人道の危機」に陥るイラク
 難民400万人、親を殺害された子ども450万人……。
 高遠 菜穂子

テロは拡散し、三五〇万人が貧困にあえぐ現状のイラク。
日本を含めてイラク戦争を「支援」した国々は
「テロとの戦い」の延長にあるこの戦争犯罪を検証すべきだ。

■新・買ってはいけない165
 処方薬からスイッチした「ロキソニンS」。
 副作用の多さに仰天
 渡辺雄二

■廣瀬純の生の最小回路30
 地理と疲労―海賊か警察か
 フーコー/網野善彦

デイヴィッド・ハーヴェイ、マイク・デイヴィスなど、人文系の書き手で近年話題となっている者の多くは地理学出身だ。思想や批評において長らく歴史学によって占められてきた中心的ポジションがいまや地理学のものとなりつつある。