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【3月22日イベント】勝手に文在寅・韓国大統領と連帯する夜

雨宮処凛      植村隆

初沢亜利

クォン・ヨンソク

 

 

 

 

 

 

 

【出演】
クォン・ヨンソク(一橋大学准教授)
初沢亜利(写真家)
雨宮処凛(作家/『週刊金曜日』編集委員)
植村隆(『週刊金曜日』発行人)
韓国の文在寅大統領は、雨宮処凛さんの著書『生きさせろ──難民化する若者たち』を愛読している。文在寅氏の自伝『運命』の解説は、そのことについてこう書いている。

〈ホームレスにもならず、過労死や自死に追い込まれることもない社会を求め、『ただ生きさせろ!』という若者の叫びは、『人が先だ』という彼の哲学および新自由主義批判と重なったのだろう〉

徴用工やレーダー照射などで日韓関係が緊張感を増すなか、よりよい関係構築に必要なことをとことん語りつくす。

【日時】3月22日金曜日 (開場)午後6時半 /(開演)午後7時半

【会場】■LOFT9(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS(キノハウス) 1F、TEL 03-5784-1239)

【チケット代】予約¥1,500 / 当日¥2,000(税込・要1オーダー500円以上)

【予約】LOFT9の公式サイトからお願いいたします。

925号目次


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〈925号注目記事〉
●ここからすべてが始まる!
 雨宮処凛

●さようなら憲法
 石坂 啓

●民意はどこに! 小選挙区制度の弊害
 落合恵子

●遺言としての三人の護憲
 佐高 信

●2012年末の未来記
 田中優子

●これから半年が日本政治の正念場だ
 中島岳志

●前略 日本維新の会代表 石原慎太郎殿
 本多勝一

914号目次

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〈注目記事〉

「人からコンクリートへ」と逆戻り
 安倍氏の旧態依然バラマキ政策

 横田一 ジャーナリスト

「過去の人」のはずの安倍晋三氏が再び自民党総裁に復帰し、政権奪回に意欲を燃やす。しかし、その政策はすでに国民からNOをつきつけられた古臭い自民党政治そのもの。失政を直視・反省することのできない安倍氏の迷走が再び始まる。

座談会 平熱が高かった70年代 そしていま
中山千夏+平井 玄+雨宮処凛
  司会:北村 肇

本誌二〇〇九年一一月六日号から一二年七月一三日号まで、計二四回にわたって掲載した「70年代の光と影」シリーズを単行本にします。刊行に先だって、七〇年代とはどういう時代だったのかを青春まっただ中で生きた中山千夏さん、学生時代として過ごした平井玄さん、そしてその時代がすでに「伝説」になっているという雨宮処凛さんが語り合いました。

高須基仁のアウトサイダーインタビュー 第13回
「一期は夢よ ただ狂え」
 歌手 黒岩安紀子

『花と蛇』に代表される多くの作品が映画化された作家の団鬼六(本名 黒岩幸彦)さん。生前親交のあった高須基仁は、故人だけでなく、妻の黒岩安紀子さんにも魅了されている。お二人のなれそめから、夫を見送ったこと、そして黒岩さんの反戦歌への思いに迫る。

団鬼六はSM小説を本当に死ぬまで恥じてましたね

黒岩さんは究極の東京おちゃっぴい娘

路上から「NO NUKES」を 08
 メルトダウンした心に再び体温を脱原発の思いをつなぐ「白い風船」
 文・写真/斉藤円華(ジャーナリスト)

コストのかかる顧客対応は税金で肩代わり!?
 このままでいいのかメールでしか苦情を受け付けないネット企業の無責任体質
 杉原 章一

今や日本の経済界でも一定の存在感を持つヤフーや楽天などネット企業。
だが、彼らがこれまで急成長できた背景には、面倒な顧客対応を
公的機関に肩代わりさせ、コストを削減してきた”カラクリ”がある。

「なぜ命を賭けて撮影するのか」
 映画『壊された5つのカメラ』が問いかけるもの

 土井 敏邦

同時刻・同一地域で日本のジャーナリストと
現地カメラマンとが同時にドキュメントを撮っていた。
彼らの映像は「撮影することが {抵抗} そのものだ」
という責務と信念に貫かれている。
「記録し、伝える者」としての姿勢を突き詰める。

満腹の情景 第10回
 たねを採る農業
 写真・文 木村 聡

876号目次


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〈876号注目記事〉
●すべてはオウムで変わった
 「麻原を吊るせ」の大合唱が揺るがないこの国
 森 達也

●編集長インタビュー
 鈴木宗男新党大地代表
 官僚の論理でなく被災者の目線で

12月6日、受託収賄などの罪で服役していた鈴木宗男氏が仮釈放された。
同日午後の祝賀会には、民主党の鳩山由紀夫元首相、小沢一郎元代表をはじめ、伊吹文明元自民党幹事長、福島みずほ社民党党首ら、与野党国会議員100人近くが集まった。政界に多大な影響力を持つ鈴木氏は、いまの日本の政治状況をどうみるのか。平井康嗣本誌編集長が聞いた。

●怒り、悲しみ、不安のなかで大震災・原発事故を生き抜く
 森川すいめい × 雨宮処凛

3・11から時間が経つなかで、被災者のこころの問題はどうなっているのだろうか。私たちがなすべきことは――。10月16日、東京都・法政大学で行なわれた「反貧困世直し大集会2011」分科会の対談から抄録する。

 雨宮さん、質問してもいいですか? 
 怒りって何ですか。―――――――【森川】

 どうしてそんな難しいことを
 きくんですか(笑)。―――――――【雨宮】●連載 数字が見抜く理不尽ニッポン

●第五回 税金で作られた”富裕老人”400万人
 武田 知弘

日本には個人金融資産一四〇〇兆円があるというのに、
なぜ貧困や格差がこれほどひどくなるのか。
データを読み解くと、一部の {富裕老人} の存在が。
原因はやはり、金持ち優遇の税制にあった。

●末期的に腐敗しているシステムに飲み込まれている世の中に怒りと愛を込める!
10日間でYou Tube約20万回再生! 反原発ソング「Human Error」で人気沸騰のバンド「FRYING DUTCHMAN」
写真・文 伊田浩之

●日本で高校が無償化されるならば、朝鮮学校も対象にするべき
 「冬のソナタ」俳優 権梅孝さん
 聞き手 金香清

「教育現場に外交は持ち込まない」はずが……

●原子力ムラ」への痛烈な異議申し立て─
 怒りを音楽で叩きつけろ!
 ドラムデモが増殖中
 松村 洋

画期的なデモの形がまたひとつ、生まれた。
名づけて「怒りのドラムデモ」。各自が持ち寄った打楽器の放つ音は、
シュプレヒコールやプラカードの主張を後押しするツールではない。
主役はあくまでも、楽器。サウンドデモともまた違う、”進化形”だ。

841号目次


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841号の注目記事

■判決 秋葉原事件 私たちは問われている
人は孤独ゆえに人を殺すのだろうか――。2011年3月24日、東京地裁、「被告人を死刑に処する」。3年前の6月8日、東京・秋葉原の歩行者天国にトラックで突入した上、ナイフで歩行者を次々と刺し、7人を殺害、10人に重軽傷を負わせたとして殺人罪などに問われていた加藤智大被告(28歳)は、判決の瞬間、身じろぎもせず、直立不動のまま、裁判長を見つめていた。1年前の初公判で「償いは事件を明らかにすること」と語った加藤被告だが、計30回に及んだ公判を通じ、無表情でただ一点を見つめ続け、淡々と自己を分析し証言をする。その姿は、被害者や遺族からは本心を明らかにしたとは映っていない。なぜ彼は事件を起こしたのか。判決は、事件を起こした主な動機が !居場所であった掲示板上での荒らしやなりすましに対してやめてほしかった@ ことと認め、また、虐待とも言えるような不適切な養育歴が彼の人格を形成する一端を担ったと指摘した。他者への共感性の欠如、それによって他者と信頼関係を築くことができず、周囲への不満と非常に強い孤独感を抱いていたという加藤被告。「家族や友人、仕事もなくなり、今、思い止まったとしても、もう自分の居場所はどこにもない」と、3回躊躇しながらも、犯行を実行した加藤智大という人間が抱えていたモノは――。現代日本社会に生きる私たち誰しもが同じような孤独に陥る可能性
は――。今後、同様の悲劇を繰り返さないためにも、今、問われているのは私たちである。

◆生と死の境界線を彷徨う若者たち
 雨宮 処凛

秋葉原事件は、「派遣社員の物語」へと回収されるには完璧すぎた、
と語る雨宮処凛本誌編集委員。裁判傍聴に通い、間近で
加藤智大被告を見ても深まるのは「わからなさ」ばかり。
彼はいったい何に対して怒ればよかったのだろうか。

◆掲示板とリアル社会承認の場はどこにあったのか
 佐々木 俊尚

「(掲示板は)家族同然の人間関係」
「掲示板を奪われたことが事件の動機」――加藤智大被告の言葉は、
ネット上のコミュニケーションに潜む闇を浮き彫りにした。
承認・不承認が大きな意味を占める世代にとって、
秋葉原事件とは何だったのか。

◆「加藤くん」が抱えた孤独とは
 弓削田 理絵

ケータイの電話帳が友だちの数を計る指標となり、
履歴の少なさが孤独を物語る――。
公判を一年間傍聴し続けた、
加藤被告と同世代の本誌編集部員が、
この時代に生きる若者の苦悩について綴る。

◆虐待が人格形成に与える影響とは
 「事件の原因は、私のものの考え方」
 西村 仁美

加藤智大被告への被告人質問の中で、
母親による「虐待」問題が浮かび上がった。
自分の体験と重ねて公判を傍聴し続けた女性もいた。
虐待は人格形成にどんな影響を与えるのか。
非行に結びつくことはあるのか。

◆秋葉原事件と”私”は向き合う
 対談 大澤信亮×中島岳志
 現実と仮想の狭間で繋がる身体と言葉

言葉と現実のギャップを抱えている人はたくさんいる――中島
日常的な現実ではない、言葉へのリアリティがすごく強い――大澤
言葉と身体が繋がった、彼に届いた言葉があった――中島
誰の声も入れない自分のなかにも、言葉という他者だけはいる――大澤

■〔震災〕
 少しでもお役に立てれば幸いです
 避難生活支援情報

1日も早く元の生活を取り戻せるよう、被災者の方々の生活を支援する情報をお届けします。

■メディア一撃

◆ 原発震災報道
“専門家”の「安全」解説の危険
 山口正紀

◆ボランティア主体の
 番組「いま私たちにできること」が開始
 岩本太郎

◆東日本大震災であらゆるメディアは”減災”を目指せ
 砂川浩慶

■辻元清美の永田町航海記リターンズ94
現場と政府を経験した一人として被災者の心に寄り添い力を尽くしたい

■残夢 第8回 革命修行
 鎌田慧

■「ただちに健康に影響をおよぼすことはないが」の意味を読み解こう
 植田武智

 放射性物質について、政府はいつも同じフレーズを繰り返してばかり。本当はどうなの?

827号目次


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827号の注目記事

■女性労組員座談会
 セクハラにきちんと向き合って!
 (出席者)小林 蓮実・根来 祐・松元 千枝
 (司会) 北村 肇 本誌発行人

労働環境の悪化とともにここ数年めざましい活躍をみせているのが労働組合。しかし、そんな労働組合でもパワハラ・セクハラの問題はタブーになっている。加盟組織が異なる女性労組員のみなさんに、実態を語ってもらった。

――武装を外していくことで、
男性自身が楽に生きられる社会になるんです。

――楽しいのは、いろんな組合が
垣根を越えて集まる集会やデモですね。

――「正義の味方」と言いながら
ウラで人を傷つけるから腹が立つんです。

■70年代の光と影 シリーズ12
 1972
 連合赤軍事件
 雨宮処凛
 
社会への回路が閉じられて
「生きづらさ」につながった 

■ハーグ密使事件が現代に問いかけるもの
 「万国平和会議」への異議申し立て
 矢嶋 宰

強い国々が形作ってきた「歴史」と「平和」。
しかしその強い国に抗い、真の「平和」を追い求めた三人の朝鮮人がいた――

■農地法の改正よりも
 「農業で儲かる」仕組みを作るのが先
 垣田達哉

農業活性化に向け農地法改正を標榜する首相。でもそれって、根本的な解決になってないんですけど。

■知っているようで知らなかったお米のはなし 11
 遺伝子組み換え技術 「どう作るか」より「何を作るか」
 佐藤洋一郎

遺伝子組み換え反対の立場から発せられた
佐藤先生の問いかけは、重い意味を持っています。
読者のみなさんのご意見、ぜひお聞かせください。

■廣瀬純の生の最小回路23
 印象の自由
 ゴダール/ボッティチェリ

ジャン=リュック・ゴダールの最新作『ゴダール ソシアリスム』が日本で公開される。作品中、パティ・スミスは次のようにうたう。「崇高だ、人生の見取図を風で書くなんて。」別の登場人物もまた言う。「カミカゼが日本語で何を意味するか知ってるか。風に神が宿るっていう意味だ。」『ソシアリスム』は「風」の映画だ。映像のなかを、次いで映像のわきを風が吹き抜け、最後には映像そのものが風となる。しかし同時にまた、風を遮ること、切断することを問う作品でもある。

■民主主義が脅かされる現場から(下)
 市民への口封じ訴訟SLAPPとたたかう人たち
 山口県・上関町 原子力発電所建設予定地
 烏賀陽弘道

批判や反対などで公的に声を上げた市民が、企業や団体から狙い撃ちにされる民事訴訟「SLAPP」。山口県・上関原発の建設現場では、地元住民を「被告」とした反対運動潰しが横行している。これも典型的なSLAPP訴訟。原告は中国電力だ。

819号目次


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819号の注目記事

■国策捜査 第21回
 狭山事件で再審請求を続けている 石川一雄 さん
 青木 理

半世紀前から
変わらぬ
刑事司法の根深き病巣

■オリックス
 「派遣法」を歪めたインサイダー・ビジネスの亡霊
 まさの あつこ

「派遣切り」を招いたとされる派遣法の規制緩和。
これを推し進めたのはオリックスの会長・宮内義彦氏だ。
二〇〇二年にオリックス人材株式会社を設立、
インサイダー・ビジネスともとれるやり方で派遣業を拡大させた。
その内幕を追う。

■お味噌の薬効を失いつつある
 インスタントみそ汁
 沢木みずほ

よかれと思って飲むお味噌汁、実は体に悪かった――いや、「手前味噌」な話ではありませんて。

■美術
 バッタもん・リターンズ!
 岡本光博 おかもと みつひろ/美術家

ルイ・ヴィトンの
抗議による撤去
から再展示へ

■検証 冤罪
 大阪地裁所長襲撃事件
 “自白”に頼った「密室捜査」の果てに
 村上 恭介

ひったくりなど街頭犯罪が多発する大阪で六年前、大阪地裁の所長が路上で強盗に襲われる事件があった。犯人とされた成人二人は冤罪が証明され、裁判で無罪が確定したが、警察・検察は違法、ずさんな捜査の責任を認めていない。密室の取り調べで何があったのか。

■学びの場、大丈夫? 番外編
 田中美絵子 × 雨宮処凛
 どこか似ている同世代の私たち

二五歳までフリーターだったので、
年収一五〇万円くらいでしたね…………雨宮

新卒時には就職が決まらずに、
第二新卒でやっと夏ぐらいに…………田中

■サンデル・ブームに逆らって
 日本で「正義」を語ること

正義は
語られた方がよいのだが
どんな具合に
語られているのだろう
立岩真也

美味いものは「美味い」、
不味いものは「不味い」と
言うことの難しさと
大事さについて
白井聡