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969号の注目記事

●山本太郎参議院議員手紙騒動で考える日本人と天皇

10月31日、秋の園遊会で山本太郎参議院議員が天皇に手紙を手渡し、福島第一原発事故に関する:請願”をした。だが、この行為には「不敬である」「天皇の政治利用である」などさまざまな厳しい指摘がされ、議員の出処進退や右翼団体から脅迫状が届く事態にも発展した。天皇をめぐるこの国の反応をみていると、自由で平等な民主国家という日本の裏側に根ざす別の顔が見えてくる。そこで8人の識者に日本人にとっての天皇とは何かを聞いた。

・政治利用しているのはどっち?福島県民の声
 おしどり マコ

・太郎からの手紙
 斎藤 環

・誰に山本議員を批判する資格があるのか
 鈴木 邦男

・問うべきは「天皇(制)の政治」
 中嶋 啓明

・「えらか人」ならわかってくれる、のか
 田中 優子

・天皇は京都にお戻りに
 南丘 喜八郎

・“直訴”と公共性の乖離について
 八柏 龍紀

◆英国人名誉教授が語る英国王室と日本の皇室
天皇への手紙、すべての人に渡す権利がある
ピーター・ミルワード

●いのちと仕事
映画『ある精肉店のはなし』公開記念対談
生々しい「人」と出会えたとき、乗り越えられるものがある
纐纈あや×田中優子

原発をつくらせない人々を撮った『祝の島』から三年。纐纈あや監督が第二作目『ある精肉店のはなし』を完成させた。
一一月二九日(いい肉の日)に公開するにあたり、田中優子本誌編集委員と、公開記念対談を実施した。

「出会った」という感覚から理解がはじまるのだと思う(纐纈あや)

大事な仕事がどんどん遠ざかっている(田中優子)

●ある地方都市から見た食肉産業の現在
「農業、畜産は国の根幹や。ものをつくる者をちゃんとしていかな」
角岡 伸彦

私たちが国産牛を食することができるのは、日本各地に食肉産業が存在し、屠畜をする人々がいるからだ。
しかし今や輸入牛が割安で買えるようになっている。グローバル化が進展するなか、
一地方都市から見た食肉産業の今を、フリーライターの角岡伸彦氏がリポートする。

●「『週刊朝日』差別報道」から一年
被害当事者置き去りで差別の本質を問えるのか
ヘイトスピーチとどこが違うのか
平野 次郎

橋下徹大阪市長の出自を暴いた『週刊朝日』差別報道からほぼ一年。
差別報道の問題は幕引きされつつあるかに見えるが、被害当事者の声はどこにあるのか。
差別扇動のヘイトスピーチとも重なるその姿勢に対して、差別報道問題の本質を改めて問う。

●脱混迷ニッポン
福島県立相馬高校教師 渡辺義弘
相馬高校放送局の活躍の影に「舟」となって支えた教師あり
山岡 淳一郎

原発や放射能、福島差別……。福島においてはいまだタブー視されるこの事柄を高校生たちがラジオドキュメントや演劇にした。生徒を待ち、見守ったのが放送局顧問の教師だ。作品は評判を呼び、全国へと拡がっている。

●検定教科書も作成、安倍政権で愛国心教育が強制へ
道徳の教科化で子どもの心を国家が管理
俵 義文

●山形ドキュメンタリー映画祭2013
現地レポート 見せつけられた「ドキュメンタリーの底力」!
そう、「物語」なのだ。 表現主義とテーマ主義の狭間で
九龍ジョー

 二年に一度開かれ、世界中の映画作家から“ヤマガタ”の名で親しまれているアジア最大規模の映画祭「山形国際ドキュメンタリー映画祭」が、一〇月一〇日から一七日まで山形市で開催された。前回(二〇一一年)のヤマガタでは、映像の素晴らしさなど「表現主義」の傾向を感じさせる作品が多かったが、さて、今回の新しい潮流は――。ライターの九龍ジョーさんが現地で取材した。

●ウクライナは「福島」をどう受け止めたのか
国立チェルノブイリ博物館の福島展が大盛況
写真・文 瀬川 牧子

原発事故の放射能汚染の地として、すでに世界の人々の記憶に刻印されているチェルノブイリ。その地で今、新たな被災の記憶を紡ぐ「福島展」がウクライナ国の施設で開かれている。日本でも「福島博物館」が必要ではないか。

●メニュー虚偽表示の対応がバラバラなわけ
景品表示法に罰金制度導入を
植田武智

次から次へと出てくる偽装表示。ところでこれらのお店への罰則ってどうなっているの?