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899号目次


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〈注目記事〉
●「利権ありき」でスパイ事件化か
 中国を刺激しただけで終わった1等書記官の外登法違反騒ぎ
 春名幹男

『読売新聞』が1面トップで報じて大騒ぎになった :スパイ疑惑”。だが、事実を詳細に追うと疑問ばかり浮かぶ。かりに官僚が国内政局へ利用しようとしたとすれば、その罪は大きい。

●反中派に利用された世界ウイグル会議
 水谷 尚子

中国政府に {弾圧} されているウイグル人の境遇はたしかに悲惨だ。
だが、彼ら彼女らを支援することと反中を軽々しく叫ぶことは違う。
ウイグル問題解決に誠意を尽くしてきた筆者が、真に必要な取り組みを提言する。

●故郷の地に眠りたい
 中国に残された朝鮮人「慰安婦」
 写真・文 安世鴻

ニコンサロンでの写真展が予定されていた「重重―中国に残された朝鮮人元日本軍『慰安婦』の女性たち」は、右翼からの抗議を受けたニコン側から一方的に中止を告げられた(詳細は六月八日日号で既報)。安氏の伝えたかったものは何か。展示されるはずだった作品のひとつを紹介する。

●日本の原発がやってくる村
 いまベトナムにある「安全神話」
 写真・文 木村 聡

福島第一原発事故の収束や原因解明も迷走状態なまま、
日本の原発がベトナムに輸出される。現地で見えてきたのは、
過去、日本が原発立地に使った手法そのままだった。

●「チェルノブイリ同盟」副代表 ヴェリキン氏インタビュー
「避難の権利」を認定した「チェルノブイリ法」とは

●札幌・姉妹のSOSはなぜ届かなかったか
「餓死」や「孤立死」を防げない生活保護行政
 雨宮 処凛

「不正受給」が注目されているが、生活保護の日本での補捉率は三割ともいわれている。
本来必要としている人が受給できず、死に至るケースが後を絶たない。
札幌・姉妹餓死事件を追った。

●対談 佐高信×ピーター・バラカン

本誌でさまざまな方と対談している編集委員・佐高信。本人はド演歌好きだが、お相手がそうとは限りません。以前、矢野顕子さんとの対談では「そんな愚問は初めて」と返されました(二〇〇八年二月二九日号)。今回のゲストは海外の音楽に精通するブロードキャスター、ピーター・バラカンさん。間を取り持ったのは今回も、佐高の幼なじみで名音楽プロデューサー・三浦光紀さん。親友の与えた試練となるか、はたまためでたく意気投合となりますか……。

日本人は初対面から5分もたたないうちに、どこの大学出てるか探り合ってるでしょ(笑)
あるいは名刺交換がステイタスの確認だったり。
――バラカン

社長でもない平社員が「ウチの会社」とか言いますしね。
いっそ名刺も名前より会社名の方を大きくしたら?と思うんですけれど。
――佐高

こんな小さな島国が、なぜ世界第2位の経済大国にならなきゃいけないのか不思議です。
そのためにどれだけの犠牲を払ったことか。
――バラカン