きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

兼題「アカシアの花」__金曜俳句への投句一覧
(5月29日号掲載=4月30日締切)

日本で言うアカシアは針槐(ニセアカシア)を指します。初夏に白色の蝶形の花を房状に付けます。

さて、どんな句が寄せられたでしょうか。

選句結果と選評は『週刊金曜日』2026年5月29日号に掲載します。

どうぞ、選句をお楽しみ下さり、堀田季何さんの選と比べてみてください。

『週刊金曜日』の購入方法はこちらです

電子版も発行しています

amazonなどネット書店でも購入できるようになりました。
予約もできます。「週刊金曜日」で検索してください。

※差別を助長するなどの問題がある表現は、この「投句一覧」から省きます。
※上記以外で投句した句が掲載されていない場合は、編集部(伊田)までご連絡ください。

【アカシアの花】
アカシアの花丁重に垂れにけり
アカシアの花匂いけり吾が余生
アカシアの花や表札黒ずみて
目には目をとは言へぬアカシアの花
アカシアの花やはらかき風の中
降る雨にアカシアの花香り添へ
アカシアの花いらだちの通学路
アカシアの花の赴任地サイロ見ゆ
アカシアの花わさわさと曇り空
開拓の礎やアカシアの花
風を待つアカシアの花の重さよ
幾許も無きアカシアの花零れ
見下ろさば後さまの針槐
アカシアの花と棘とに遊ぶ蜂
戒厳令アカシアの花むせかへる
アカシアの花どこまでもどこまでも
雨も亦好しアカシアの花の下
アカシアの白しむね肉茹でる朝
アカシアの花そよ風に香の甘し
火星にて芽吹けアカシアの花の種
花アカシア見上げてゐたる娘と孫と
ニセアカシア棘を隠してゐたる嘘
アカシアの花から花へ今日も雨
アカシアの花の路地裏昼三味線
アカシアの黄影虫には眩しかろ
アカシアや地図の余白を指で追ふ
アカシアの花ふわり残光のかたち
アカシアの花降るさらりさらり降る
風神を引き寄す力花アカシア
アカシアの街にも花と慰める
花アカシアのベンチ包子(パオズ)の昼餉
パリジェンヌここに眠るや針槐
アカシアの花の並木に溶ける過去
アカシアの花まるでシャインマスカット
薄明やアカシアの花きみを追ひ
アカシアの花てんぷらにして今日も
カリヨンの音にアカシアの花震ふ
アカシアの花に埋もれてゐた記憶
アカシアの花の写し絵逃避行
アカシアの花悪天に超然と
アカシアの花父性とは函である
アカシアの花郷愁を斜交いに
花アカシア「何かいいことないですか」
手をつなぎ国会包囲アカシアの花
アカシアや猫の目少し細くなり
天麩羅の甘露立ちたる針槐
アカシアや風の騒(ぞめ)きに黄金撒(こがねま)き
アカシアの花をかすめて通勤バス
アカシアの花を素通りできぬ我
アカシアの花散る平和大通り
インターホン押せば監視下針槐
アカシアの花に恋する鳥一羽
アカシアの花はさびしき香りする
アカシアの香りうつつの薬瓶
アカシアの並木の癒すパラノイア
アカシアの花に寄りては傷のつく
アカシアに安保闘争思いけり
花アカシアの下老酒の古壺
花アカシア相続人に知らぬ名が
裕次郎様アカシアの花咲きました
アカシアの花立ち退きの日の近し
アカシアの花羊の群れ遠のく
アカシアの花や道都は馥郁と
レプリカと見分けのつかず針槐
花アカシア土曜出勤私だけ
アカシアの花に再会約したり
アカシアにあくびをこぼす通学路
亡命の舟やアカシアの花の闇
アカシアの花のかをりの微風かな
空広し花アカシアの匂ふとき
並ぶのが好きアカシアの花の下
吹雪とはならぬ降りざま花アカシア
アカシアの風と戯る万の房
アカシアの花蜜を求むる煩き声
アカシアの花ゆれるとき椅子無人
アカシアの雨粒のごと花の房
花アカシア白は光を弾きたる
アカシアの花の下なる軍馬の碑
アカシアの花にほひたつ雨の粒
哭きゆくやアカシアの道うすみどり
アカシアの花の香水われは虫
大連の花アカシアをうたがはず
アカシアの花が背を押す健診日
アカシアの白きに明治煉瓦造
花束は気乗りしないと花アカシア
アカシアの花逆らひて袖の丈
アカシアの花の重たき聖句かな
アカシアの花とめどなく聖書へと
アカシアの花や水筒ジュース入れ
アカシアの花大連の旧市街
アカシアの花を曲がりし人と風
道なりに花アカシアの風やさし
葡萄だとニセアカシアは嘘を吐く
アカシアの花に恋する虫二匹
ご不浄に花アカシアの尼の寺
アカシアも我も偽物それでよし
アカシアの花は記憶にあかしあ通り
香は宙にアカシアの花地に還る
バス停は淡きひかりや花あかしあ
アカシアの花中島みゆきと一杯やる
日本海へアカシアの花なびきたり
みちのくは雨アカシアの花揺れる
アカシアや古文書めくる夜の風
ピカソめくアカシアの花学び舎へ
アカシアやホルムズ海峡に行かせません
アカシアの花の明るく曇るかな
天麩羅と化すアカシアの白き花
眉ひとつ上げもせずアカシアの花
火葬待つ窓アカシアの花の白
アカシヤや香り忘れし人となり
知らぬ間に小さき歩幅花アカシア
アカシアの花道連れの房ひとつ
校門やアカシアの香り傘二本
アカシアや提灯のごと川の縁
アカシアの花散る墓碑の筆記体
蒼穹へ香りゆくアカシアの花
アカシアの花から酒をつくりけり
風立ちぬ花アカシアのさびしさに
アカシアの花を嗅ぐ子の妻に似て
安保論議の昔と今とアカシアの花
虚空とは積み木あそびや針槐
アカシアの平和を目指す高さかな
日蝕を咲き誇るアカシアの花
雨しとど花アカシアの匂ふ夜に
資本論閉づアカシアの花の酸
アカシアの花や格差の街の白
門扉閉ぢアカシアの花目に残る
大連やアカシアの花うすみどり
アカシアの花迂回して宅急便
針槐傘寿の指揮者袖ふはり
アカシアの花やスプンにあまた傷
アカシアの花に見とれる我に酔う
ひと雨のあとの明るさ花アカシア
針槐死の商人になりさがる
針槐夜霧に滲む夜想曲(nocturne)
アカシアの花に内緒のはなしして
アカシアの花携えて今日こそは
花アカシアオーダーメイトの小さき店
アカシアの花の香のたつ雨後の街
アカシアや個人的こそ政治的
アカシアや空を刷きたる風の白
焼け跡のアカシアの花ボール投げ
アカシアの気だるく垂れて眠りをり
アカシアの花に気付かず一気飲み
花アカシア館に青き目の少女
花アカシア嬲られている雨と風
アカシアの花に寄りたき途中下車
アカシアの花や戒厳令下る
アカシアの花想起する婦人かな
アカシアの香や二階まで満ちてをり
群れるのが嫌いに生きるアカシアの花
襲名の重さ沁み入る針槐
針槐地獄の淵の白いまま
崖っ縁の平和花アカシアの散り
アカシアの花ANAの中空の上
アカシアの花や諸鳥聞く小径
アカシアの花まぎれるモンシロひらひらり
アカシアの花拙宅と言ひ難し
針槐蜜に絡まる腐れ縁
石鹸玉(しゃぼんだま)アカシアの葉に弾かれて
無縁仏めくアカシアの花の群れ
アカシアの花よ安保の闘争よ
アカシアの花は新入歓迎会
影震ふアカシアの花むせかへり
アカシヤの白が眩しき初老かな
針槐誘ふ白さや棘隠し
アカシアの花影に消ゆ石鹸玉(しゃぼんだま)
アカシアの花心落ち着くまで散る
時空ねぢれてアカシアの花飛び出しぬ
風吹けば乳の雫を花アカシア
アカシアの写真でああこれ叫ぶ朝
さぼりではなくアカシアの花の番
空海の遺ししダムや花アカシア
月光を帯びアカシアの花灯る
大連に生まれし父や花アカシア
アカシアの花房母の胸に似て
アカシアの花例の歌詞うろ覚え
アカシアに安保や恋を絡ませし
アカシアや信号守り恋終はる
アカシアと言えばさんまと聞く子ども
憂い垂る白きかんばせ花アカシア
丸くなどならず棘の世針槐
靑島(Qīngdǎo)を侵す德香(Dé xiāng)針槐
アカシアの花追い三陸の旅に出る
アカシアや平和主義は根っこです
アカシアの花決り手は襷反り
アカシアの花まづ見ゆる我が家なり
アカシアの花や隧道そして闇
アカシアの花うつむいて君のごと
アカシアの房に溶けゆく月の影
アカシアや手引かれた日の母の匂い
アカシアの花咲き乱れ棘繁茂
アカシアの花白き海へと溺れゆく
アカシアの雨に愁ひの響きあり
洗い物ぺかと欠けたる薄暑かな
アカシアの打ち重なりていよよあを
針槐嬢はつよい子泣かない子
咲きすぎてさも重さうや針槐
アカシアの花あかり馬頭琴聴く
アカシアの花や余生の置きどころ
アカシアの花相合傘しましよか
アカシアの花の小風を身に纏ふ
星座たちアカシアの花とにらめっこ
アカシアの下の失恋繰り返す
アカシアの歌など無縁令和の子
アカシアの花の白さや風きよし
潮風にアカシアの花弄ばるる
アカシアの花控えめな扇動者
転勤はニセアカシアの窓辺かな
アカシアの花の追つかけ養蜂家
アカシアと云へば呼吸に花の咲く
採蜜のアカシアの花北国路
アカシアの花の新人よ腕まくり
アカシアの雨にうたれる学徒いま
アカシアの花で明るく病院へ
戦争がアカシアの花揺らしけり
涙閉じ込めれば匂う花アカシア
札幌の空かがやけり針槐
無戸籍の君へアカシアの花満つる
花アカシア真白き無神論者なり
アカシアの花ごと乳房撓むかな
アカシアの花より蝶の逃ぐる音
アカシアの雨は札幌神社まで
咲き満ちて贋アカシアの花に雨
アカシアの花手折りたる不逞者
花アカシア留守居の妻の上機嫌
アカシアの房より零るアンポハンタイ
アカシアの蜜に溺れて毒を吐く
こぼれ散るアカシアの花じゃれる猫
アカシアの花や忌日がもつと要る
アカシアの花呼び出し音に答えず
アカシア咲く港の見ゆる養蜂園
拒むにもアカシア花に首振らす
アカシアの花を待つ君あと五分
砲台跡花アカシアのこぼれ咲く
アカシアの花がらららとこっつんこ
花アカシア房は静かな主張して
アカシアの花や道東曇りがち
アカシアの花を見過ぎて憔悴し
黒ベール纏ふニセアカシアの花
アカシアや眉なき顔を風の打つ
花アカシア作り笑顔の嫁姑
深夜二時アカシアの香の届く窓
アカシアの花よ平和の尊さよ
アカシアの花や駅前広場に血
アカシアの花宇宙人に出会ってしまった
花アカシア白滴らせしたたらせ
高速に実家の地名アカシアの花
アカシアの花は散つて散つて散つて
潮風のアカシアの花育めり
雨しとど花アカシアの大路かな
活けられてアカシア一枝明々と
アカシアの花よ前世を語る子よ
アカシアの花や硬貨に星のいろ
アカシアの花やナイキの履き慣れぬ
アカシアの花心根は深き色
眺められアカシアの花綺麗に咲く
アカシアや花の東京日々痛し
アカシアの花濡れをらむ雨の夜
アカシアの花咲き過ぐる無人駅
アカシアの花敷きつめて写真館