きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

兼題「雨休」__金曜俳句への投句一覧
(7月31日号掲載=6月30日締切)

日照りの後の恵みの雨のとき、農民たちがみんなで休みを取ることを「雨休」といいます。農民たちは、酒などを酌んで喜びを分かち合いました。

さて、どんな句が寄せられたでしょうか。

選句結果と選評は『週刊金曜日』2026年7月31日号に掲載します。

どうぞ、選句をお楽しみ下さり、堀田季何さんの選と比べてみてください。

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※差別を助長するなどの問題がある表現は、この「投句一覧」から省きます。
※上記以外で投句した句が掲載されていない場合は、編集部(伊田)までご連絡ください。

【雨休】
蘇生する脱水体や雨休
雨休四年越しの試合に負け
整体のあうらに悲鳴喜雨休
雨休なじみの音頭飛び出して
雨休あさげに出でる握り飯
断酒して三日坊主の雨休
雨休の餃子を包む手のひらよ
「準備中」の札はそのまま雨休
昭和とふ世はとほくなり雨休
早朝の小暗き農具雨休
戦いの錣を外す雨休
御褒美の旅行は当然雨休
Dマイナー練習中の雨休
おさがりのシャツの軽さよ雨休
戦争はいや兵士らの雨休み
雨休貼りなおし合ふ腰湿布
雨休み子らが家内にゲームする
雨休犬猫夫吾部屋籠
パートには有り難みなき雨休み
雨休み自分史書いてどうするの
雨休畳に四肢を投げ出しぬ
雨休畳の匂ひ濃くなる日
雨休吸水拒む黒御影
特養に母を訪ふ雨休み
退屈は退屈として雨休
節々の痛みいたはり雨休
雨休左右の指の違い知る
雨休地球の外を歩みたき
純烈の歌謡ショー観る雨祝
つんつんと草ののびだす雨休み
雨休カナリヤの声光めく
雨休墓地の向かふに国ひとつ
ローカルに破顔の老婆雨休
喜雨休育毛ケアは念入りに
雨休み時計の針は止まりけり
盤を打つ碁石響けり雨休
お結びの具に海のもの雨休み
雨休なのにゴルフに出掛けをり
雨休み実は一揆を決めたる場
雨休み渡来人めく父の髭
ほろ酔ひの義父より電話雨休
雨休不確か過ぎる西の空
酒好きがどつと集まり雨祝い
武勇伝肴に昼酒の雨休
雨休サイフオンに待つ瞬のあり
雨休足蹴り車の背を押して
ミニカーずらり雨休のリビング
雨休み旅行へ行けば富士は見えずに
父介護デイサービスや雨休
日帰りの湯に妻とゆく雨休
雨休み賽子の目は倍の倍
雨脚の音の加減で水揚げを
熱波師の熱波浴びたり雨休
裏メニュー「タベルナ」という雨祝
雨休オセロの盤面の真白
雨休み竪琴の弦まじわらず
雨休わつと畦まで大ジャンプ
ティータイム雨降り盆の集会所
阪神の車体も軽し雨休
雨休み脚も柱も土のいろ
一羽さえ来ぬ庭の鳥雨休
雨祝宴のむのむ山津波
雨休フライングする不整脈
雨休どくんどくんと雨樋へ
猫よりもゆるみてゐたる雨休
ネクタイの結び目緩し雨休
提出の期限遅れる雨休
雨休ダム湖の貯水率もみて
草の根は強し雨休がしたし
農協のスマホ教室雨休
ラジオからガゼボ昭和の雨休
雨休鰻のシカケ見に行くか
雨休夜の深爪を後悔す
あぢさゐの大きく咲きぬ雨休
雨休ワインで煮込む鹿の肉
百名山登りて吐息雨休み
アナログの秒針揶揄う雨水の音
しばらくは水路を辿る雨休
雨休み憲法九条読みなおす
雨休心おきなく趣味三昧
雨休みなりて本日欠勤す
教科書を枕に寝る児雨休み
雨休プラレールの踏切音
雨休バスに沢山乗る旅行
女衆で小さな旅行雨休
淵底の娘は神の雨祝い
ドーナツを食べるおじさん雨休
雨祝次々通る企画案
雨休み口寄せひとり五千円
嫁して来し身には縁なき雨休
宴告ぐ昼のサイレン雨休
被災地の人々の不安雨休
雨休サウダージとふことばあり
外来のロビー明るし雨休
雨休とはいえ自宅仕事かな
雨休柔軟剤の満ちる部屋
飴休み家族は迷惑顔でゐる
黒顔が赤ら顔へと雨休
雨休急ぐ電車を待つ電車
目覚ましを止めて二度寝の雨休
石庭に座禅にゆきぬ雨休
ペルソナの破片流るる雨休
浪曲のカセットテープ雨休
一割引セールの店の雨祝
雨祝い人燒く同じ火を焚いて
ダム底の村はうたかた雨祝
田の神に休暇を取らせ雨祝
ボブ・ディランのピアノの音や雨休
雨祝日雇い殺す祝いかよ
ミシシシと雨傘開き油の香
雨休馬の瞳の村ひとつ
大国の都合にあわせ雨休
雨休別居の支度始む妻
雨休ひたすら馬鹿に徹しをり
雨休青ざめし旗の過ぎゆく
雨休資材置き場のクルド人
雨を乞ひ雨に泣かさる雨祝
雨休みマーマレードの酸っぱい香
図書館にお咎めなしの雨休
雨休み句に戯るる一日なり
退院に赤飯儚なき雨休
雨休鳥居の間に島生まる
雨やすみ畦は鳴きたくなるところ
うまそうなお店に並ぶ雨休
いましばし百姓でゐる雨休
精一杯あんたも俺も雨休
雨祝さなか半鐘雨のおと充つ
長すぎる五時のチャイムや雨休
雨休アインシュタイン後鳥羽院
雨休クリアファイルにリビングウィル
雨休たまった課題片付ける
「雨降り正月」と言ひ継ぎのあり昭和の日
雨休畦濡れ匂ふ水けぶり
日の神も風邪ひきたまふ雨休
聞きなれぬカラオケも出て雨休み
利根川の少し近づく雨祝
雨休み行進曲の鳴り止まず
バースデーケーキ分かつ人なし雨休み
雨休妻に懐妊告げられて
雨休湯舟の水の掛けながし
雨休み頬に紅さす母と姉
田鏡やあと何年の雨休
モヒートには早しと言へど雨祝
雨休夜はスナックの喫茶店
雨休ひとりは気楽なものである
雨休カレンダーから消す予定
降り出しの雨に寛ぐ雨休
新刊をつぎつぎ籠へ雨休
雨休み税重く使役は繁く
雨休願はくばユダ眠りをれ
雨休み地割れに滲みるここちかな
子踊りの捌きキレキレ雨祝
明日香仏ワールド束の間雨休み
コニャックの余韻雨休をひとり
お前らも待つてゐたんだ雨休
雨休みにしか食べれぬ父炒飯
雨休と云ふ習俗のありにけり
持ち寄りの酒肴にぎやか雨休
雨休み発掘抗の青シート
今日一日無礼講なる雨休
山々を遠くに遣りて雨休
雨休困つてしまふ上戸ゐて
ふるさとの音や今なき雨祝
雨休朝より混めるパチンコ屋
雨休縁談抱えおかん来る
雨休やらねばならぬ家事多し
工期遅れし雨休のシヨベルカー
雨休室内ゲームサッカー部
雨休読み止し本の和紙しおり
雨休延長戦の逆転打
雨休明け風の重たき朝の駅
水色に残されし影雨休
雨休それでも回る地球かな
よく知らぬ人も混ざりて雨休
赤紙など持つて来ずとも雨休
そういえば見なくなった子雨休
雨粒のバケツを打つや雨祝
雨休牛の背中に海ひらく
ポストにはチラシ一枚雨休
鶏の世話子に任せたる雨休
浮巣見に児に連れられて雨休
眠らんとすれば地震来て雨休み
雨休み朝から仕込むお赤飯