開通記念 横浜・みなとみらい線の謎 弐
2004年1月30日9:00AM|カテゴリー:マカロニほうれん総研|Hirai
前号からのつづき。
いやー、こうしている間にも2月1日のみなとみらい線の開業がせまっていて、駅に近い場所に住む横浜市民は浮き足立っています。
あとは簡単ですが、いくつかの謎を列挙しておきましょう。詳しい謎はもう少し調べて、本誌で書くかもしれません。
謎三 1キロメートル1000億円
みなとみらい線の線路はとても高い。4・1キロメートルで3900億円もするのである。1キロメートル約1000億円。地下鉄の工事は高いというが、それにしてもあまりに高いのはなぜ。
謎四 横浜駅を地下鉄にしても東急は懐が痛まない?
3900億円のうち、東急東横線横浜駅などを地下鉄にするのに1000億円かかる。そのうち、東急は240億円を負担しなければならない。しかし、そのお金はうまい具合に東急は調達できる仕組みになっている。
謎五 命名もあやふや
今はみなとみらい線となっているが、今年まで関係者も把握していなかったようで、みなとみらい21線、MM21線、みなとみらい線は混在しており、いろんなポスターや出版物で使われていた。東急のパンフレットですらみなとみらい21線であった。
そういう状態だから、横浜市民ですら、正確に把握している人は稀有だ。それほど、ドタバタだったのであり、ほとんど知らされずに来た。
前号で述べたように、桜木町・高島町を廃線にできるかどうかもわからなかったわけである。
そうはいっても便利になるのも事実。実際は、タクシー代以上に税金がとられていても、便利だと多くの横浜市民は考えているようだ。
しかし、大バコの多いMM21や赤れんが倉庫やランドマークにうまい食い物はあまりない。外食チェーンばかりだ。ホテルにオイシイお店もあるが、いかせん高い。
東横線が廃線となる桜木町の野毛のほうがよっぽどいかしている。競馬客を基準にした割安の飲み屋がたくさんある。昼間から焼き肉食べて酔っぱらえる。ダウンビートや「ちぐさ」などジャズ喫茶だってある。デートにはあまり向いていないだろうけど。キリスト教の人には福音喫茶なんてものもある。
いまは廃線になる高島町駅や桜木町駅のホームでは、大勢のてっちゃんたちが電車の写真をとりまくっている。地元住民の人たちが、駅の前で記念撮影をしている姿がみられる。
そのひとたちをぼくは撮影している。貴重な記録の一つである。
これがUPされる2003年1月30日の夜、ホントにホントの終電が桜木町へ走る。
(平井康嗣)