きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

兼題「ライラック」__金曜俳句への投句一覧
(4月26日号掲載=3月31日締切)

ライラックはヨーロッパ原産です。北海道でよく見られますね。

さて、どんな句が寄せられたでしょうか。

選句結果と選評は『週刊金曜日』2024年4月26日号に掲載します。

どうぞ、選句をお楽しみ下さり、櫂未知子さんの選と比べてみてください。
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※差別を助長するなどの問題がある表現は、この「投句一覧」から省きます。
※上記以外で投句した句が掲載されていない場合は、編集部(伊田)までご連絡ください。

【ライラック】
禁色を纏ふが如くライラック
記念日もただ一本のライラック
リラの花婚活の日はいつも雨
ライラック恋人の前髪を切る
門出朝陽の射す出窓ライラック
リラ冷えや古書からいでし搭乗券
リラの花似合う家に住まう人
ライラックつげ義春の旅日記
ライラック鉄路錆ゆく駅に咲く
リラ冷の朝より蒼く逝きにけり
ライラック見れば見るほど良かおご女
ライラック豪放磊落父想う
リラの花雨の滴のパリの香や
ライラック陶器が水に沈む夜の
こはれゆく星ライラックよそよそし
ライラック老いた二人の日曜日
北の街彩りよきやライラック
ライラック花咲く並木大通り
備前焼抱いているはリラの花
どの坂も下れば波止場リラの花
ライラック傍を流れる川に鯉
去年とは違ふ私よリラの花
リラの花東の端にテレビ塔
ライラック白地図にまづ線を足す
北ぐにのエキゾチシズムライラック
旅人は帽子目深にライラック
リラの花落とす雨までリラの色
着信はいつも突然ライラック
軽トラの神輿の列やリラの雨
大空へなほ大空へライラック
アメ車より降りくる猫やライラック
また少し記憶が薄れライラック
小道ではライラックの傍で論議され
通夜帰り夜空にひそむライラック
消印は江別ライラックが咲いた
ライラック水を求めて走り出す
風混じり雨に打たれしライラック
ライラック非常階段ジグザグと
リラの香に包まれながら遊歩道
リラの花赤きガス燈石畳
リラの花幼馴染の年老ひて
バッグからライラックの香感嘆符
花丸に敵う恋文ライラック
リラ冷えの夜のスープは熱くして
リラ屋敷通りの向かひ猫屋敷
ライラック一つ食べれば季節味
リラ散るや門限すでに過ぎており
リラ咲けり薩摩の国に蝦夷語辞典
ライラック石畳ゆく傘の群
NBA選手も超えるライラック
リラと彳つ写メ香りとともに送る
遺言はまだ先のことライラック
リラ冷えの石畳よぎるコーヒー香
窓を向く肘掛け椅子やライラック
亡き山の友の絵葉書リラの花
銀の髪ゆるきシニョンのリラの人
ライラック今後毎日出社なり
園庭に揺るるライラックの白し
池の傍ライラック咲き池の鯉
万人がスマホ依存やリラの冷え
森林に救われながらライラック
讃美歌を口ずさむ夜ライラック
海峡はいまなほ荒るるリラの花
ライラック蒼し黒島天主堂
ライラック芽吹き進路を決めて発つ
ライラック壊れたる教会の鐘
リラ冷えやピザ窯の薪匂いけり
ライラック優しく変わる風の向き
蒼穹へ向かふ焔やライラック
火炎瓶花束に変えライラック
パリはいまだ暗き季節やライラック
リラ冷えの駅やまばらにひと集ひ
閉店のカフェの裏口ライラック
ライラック広場へ向かう人力車
絵はがきを白いポストへライラック
駄目元で仕事見付けたライラック
ライラック別れ話は穏やかに
慎ましく庭の片隅リラ咲けり
リラの花スープカレーやササラサラ
化粧つ気なき娘の見上ぐライラック
はつらつと子が語る明日ライラック
質実な女かかえるライラック
海眺めリラの並木の坂の街
教会にしづかな扉ライラック
リラ冷や猫カフェの猫連れ帰る
絵硝子に滲む讃美歌リラの雨
リラの花ベンチに食べるクロワッサン
北に住む家族平穏ライラック
最高位の色携えるライラック
あのことも過去になりけりライラック
ライラック華やかな杖置かれある
珈琲を飲むテラス席ライラック
公園の船の遊具やリラ光る
佳き事のみ思ひ出してるライラック
リラ咲いてみんなやさしくなつてゆく
ファサードは左右対称リラ咲けり
リラの花胸乳にかかるクルスかな
内気なる花嫁の笑みリラの風
曇天のつづく祝日ライラック
無人駅牛乳瓶のリラ白し
青い眼になりたかったなライラック
疎開地に父は洗礼ライラック
思ひ出をピンクに託しライラック
振り向けば薄紫のライラック
ライラック見とれてブルーアイになり
ライラック少し離して眺めたる
月明りほのかに香るライラック
腕組めば言葉は減ってライラック
リラ冷えのベンチのふたり他人めく
隣人の気配にむせてライラック
神謡集紡ぐ幸恵やリラ匂ふ
ライラック北の倉庫へ続く道
バスを待つ遅れも楽しライラック
北の街その紋章やライラック
開拓のリラの花摘む日曜日
ライラック花咲く丘をウォーキング
ライラック三月入社といふ半端
香に酔うて探すラッキーライラック
ライラック屯田兵は能登育ち
はじめての北海道のライラック
リラの道沈める寺へ続きたる
ライラック酸つぱい過去は消えぬとも
赴任して指先の先ライラック
雲の影すこし潤みてリラの咲く
リラ冷や何度でも塗る今治水
リラ白し公園の空あをあをと
読み返す少女漫画やライラック
上げ底の自分を恥じるライラック
屯田兵招魂之碑やリラの雨
二人には美しすぎたライラック
スマホには写せぬリラの香恋ごころ
真白なる無垢の衣やライラック
新年度別れ始まりライラック
過呼吸の地球と私ライラック
窓辺より洩れる琴の音リラの午後
気まぐれな地域猫ありライラック
紫が君の心のライラック
怠りし手入れの庭にライラック
幸せに幸せになれライラック
リラの夜や笑つて泣いて核家族
見つからぬドイツ語詩集ライラック
晴れの日はライラックが焼ける匂ひ
国歌なき国もあらんやライラック
リラ冷やすらつと長き椅子の脚
亡き父の香を抱いてるライラック
リラの門潜るを美人の納棺師
女子高の正門くぐりライラック
目標は二万歩ラララライラック
夕風のリラを匂はす大伽藍
黒ネクタイ外して偲ぶライラック
ライラック容姿気にせぬ女学生
リラ冷えの街小走りに赤きヒール
二十代ふたりのころのライラック
試さるる人も大地もライラック
リラ咲くや庭に設へ朝の卓
ライラック暴力被害者語り出す
ライラック酵母が呼吸してをりぬ
公園に残る監獄ライラック
ライラックあの日この地のライラック
ライラック自撮りでポーズ一人旅
風巡る三日月湖畔リラの花
庭園や紅茶の香りライラック
高身長は美人の条件ライラック
ライラック風狂人の流離へり
汗の阡円握ってお迎えリラの花
ライラック開花の遅き研究林
深爪を磨く真夜中ライラック
リラの花ガイドに会話弾みをり
北行きの風やすんとリラのかをる
リラの花前世でお会いしたような
風さへも淡く染めるかライラック
ライラック人吐き出せる時計台
ライラック磔刑像の御足もと
海老反りの孫が眠りてライラック
見つめればライラックより浮気する
ライラック能登の復興祈り咲く
音楽を探すラジオやリラ香り
紫に込めし初恋ライラック
ライラック私はここよと匂いたつ
定年の最後の勤務ライラック
追憶のパリの一区のライラック
そよ風は明日の匂ひかライラック
昏がりに影吸ひこまれリラの花
入社式窓に華やぐライラック
リラ冷えや熱き紅茶にブランデー
父頑固哲学教授ライラック
リラ冷えの街で一冊絵本買ふ
ライラック真似してみせた恋心
古家から覗き見ているライラック
雨上がりの夜空に滲むライラック
ライラック項を見せし髪飾り
大通西五丁目にライラック
戦争を語るが如くライラック
人力車大股歩きライラック
リラ濡れて静かな昼でありにけり
ライラック咲きし広野をあじあ号
ライラック手折りて白と紫と
ポスターの隅にイラストライラック
ライラック阿蘇より高く静もれる
リラ満開声の便りの翁たち
ふくらかに髪を結ひたるライラック
リラの花タカラジェンヌといふ麗人
この街の色と匂ひのライラック
見つめれば何の悩みかライラック
例文を過去形にせよライラック
ライラック薫る通りのじゃがバター
ドアベルの軽やかな音ライラック
ライラック咲かせて待つのメール受く
ライラックハンセン患者は自由の身
青鹿毛の眼に幾房のライラック
ライラック丘の上なるワイン城
ライラック祭や北の花まつり
北海道探してみたきライラック
北国の想い出運ぶリラの花
革製のゴーグル硬しライラック
特養は山の中腹ライラック
競争はしない主義ですライラック
銀幕に終始雨降るリラの花
乙女らやライラック園雲流る
ふさふさと匂ひ芳しライラック
ライラック驢馬の瞳の黒く濡れ
試練とは雨に揺れたるリラの花
リラの香や青い瞳の修道士
異国語に染まらぬ街のリラの花
ライラック起立斉唱しない人
ライラック会話の弾む人力車
性別にその他を選びライラック
ライラック三つの名前を使い分け
ライラック茶葉ゆるやかにひらきけり
構内の白衣眩しやライラック
リラの花香り微かにウォーキング
リラ冷えの街路を照らすライラック