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990号の注目記事

●気に入らない職員は「監視カメラ付き追い出し部屋」に!
食い物にされる社会福祉法人と行政の責任たらい回し
野中 大樹

社会的共通資本ということで非営利・非課税で運営されているのが社会福祉法人。しかし近年、医療・福祉とは畑違いの民間業者らが経営をのっとる事例が出てきている。そのひとつ、神奈川県大磯町で起きている社会福祉法人大磯恒道会の事例をリポートする。

●国民不在のスピード審議
7党共同翼賛体制で改憲手続法改定強行へ
高田 健

安倍政権は解釈改憲に向けての党内の意見を集約しつつ、一方で解釈改憲という乱暴な政治手法の限界を見据え、明文改憲に向けて動き出した。衆議院憲法審査会での質疑では、自民・船田議員の答弁が正当な根拠を欠いていることが暴かれた。

●「戦後」の墓碑銘
対米宣戦布告、アベノクラシーのアンビバレンス
白井 聡

●浮躁中国
前衛と社会性を模索する中国現代アート
麻生 晴一郎

かつて鋭い政治批判で一躍名をはせた中国の現代アート。今や世界中からの投機対象となり、本来の批判精神は失いつつある。そんな中、重慶で活動する前衛アート集団に刮目したい。

●満腹の情景
桜の宴に酔いしれる 避難指示解除準備花見
写真・文 木村 聡

 伝統の祭り「相馬野馬追」の神事が夏に行なわれる相馬小高神社(福島県南相馬市)。春は桜の名所として近隣に知られる場所だ。
「ここは南相馬だけじゃなく、前から浪江、双葉、大熊などの浜通り一帯からお参りにいらっしゃってました」(社務所)
 数年前は見ることさえかなわなかった桜に、今年は多くの人が会いにきている。数は少ないが、境内で飲食する姿も復活。そういえば、震災直後に一斉に自粛ムードが漂った東京の花見も、「景気回復」と叫んで3年前を忘れたように盛んだった。
 しかし、あれから何が変わったのだろう。小高神社の周囲は日中一時帰宅はできても、家に夜通し泊まれない区域。原発災害の影響は3年経っても変わらず、花見も暗くなる前に終わらなければならなかった。

●最期を看取る・看取られる
支えてくれるチームがいれば家族だってがんばれる
秋山正子

家族への遠慮から、「家で過ごしたい」と言えない人も多いようです。
でも、きちんと支えてくれるチームがいれば、
家族にとって迷惑にはならないと思いますよ。

●やっぱりあるよね、便乗値上げ
官と民の認識はずれずれ
垣田達哉

増税後、この値段はおかしい――と思う例が、身近にはたくさん。
でも官の論理では便乗値上げじゃないらしいのです。