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978号の注目記事

●セブン-イレブン“鈴木帝国”の落日 連載第2回
信頼失墜“裸の王様”鈴木敏文
渡辺 仁

東京高裁が違法と断じた「見切り販売妨害事件」の判決は、セブン-イレブンにとって致命的になる可能性がある。自殺者が出ることでもわかるように、加盟店オーナーたちの「反セブン-イレブン的行動」を情け容赦なく叩き、売上を伸ばしてきたセブン-イレブン商法。それを生み出した鈴木敏文会長の権勢に翳りが見え始めた。

●上関町議選に山口県知事選、漁業補償金問題
どうなる祝島沖・上関原発
山秋 真

山口県祝島沖に中国電力による上関原発建設が計画されてから30年以上も反対運動を続け、建設を許さなかった祝島の人々。この2月は、祝島の行く末を左右する選挙が続く。

●次の逮捕者は誰か!?
愛知県警の腐敗解明が重大局面に
成田 俊一

●「所得税法違反」八田隆クレディ・スイス証券元部長、二審も無罪
検察を追い込む“常識的”な判断
伊田 浩之

●いまだ返還されず
全国12大学にアイヌ遺骨1636体!
平田 剛士

1636体――。国内計12大学が現有しているアイヌ人骨の数だ。
1870年代から1960年代にかけて、北海道などで解剖学者らが墓地を発掘して集めた。
うち1000体以上を保管する北海道大学は、遺族らに提訴されてなお返還に応じない。
和人社会はいつまで先住民族に「歴史的不正義」を強い続けるのか。

●新連載「戦後」の墓碑銘
対米従属支配層の抱えるディスコミュニケーション
白井 聡

●満腹の情景
まちおこしを食べに行く
埋め尽くす58万人の食欲
写真・文 木村 聡

年に1回、開催都市を変えて行なわれる「B-1グランプリ」。正式名称は「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」だ。今年から「B級グルメ」の言葉をはずした。料理の美味しさを競うイベントではなく、あくまで参加団体はまちおこし活動が目的。改称をその意図を明確にするため。「B」は今後、「地域ブランド(Brand)」の頭文字とするそうだ。
会場では、出展側の「地域を元気に」との思いと、「うまいもの食いたい」と押し寄せる来場者の食欲が混ざり合う。飯を盛り、肉を焼き、ゆるキャラが客を呼び込む。そして、空腹を抱えながらも、暴動も起こさず幸せそうに並び続ける人間の景色が、終日そこにはあった。