1570号
2026年05月29日
▼再審手続きに関する刑事訴訟法を変える「再審法」改正の行方に注目が集まっています。雪冤を果たす再審の扉を開きやすくするのは、司法への信頼を高めるためにとても大切です。
ただ、それ以上に、そもそも冤罪を生まない仕組みづくりが求められています。『週刊金曜日』では、2007年1月26日号から「国策捜査」の連載を開始、多くの人々の声に耳を傾けてきました(まとめは『国策捜査』青木理著、金曜日刊、角川文庫収録)。
連載でも繰り返し指摘されたのが、拷問とも呼べる「人質司法」の弊害です。この人質司法の非人道性、違法性を正面から問うているのが、今回取り上げた角川歴彦さんです。角川さんと弁護団の真摯な訴えに、国側は、人質司法は存在しないなどと主張。(日本も批准している)国際人権規約に違反しているとの指摘については言及を避けています。不誠実です。
次回の口頭弁論期日は7月15日午後2時から東京地裁。期日後は勉強会も開かれています。ぜひ参加してください。(伊田浩之)
▼5月19日、国会前で行なわれた改憲などに反対するデモに行き、『週刊金曜日』のチラシを配ってきました。従来の販促チラシとは違い、この機会に本誌を知ってもらおうと特別に作ったものです。米・イスラエルがイランを攻撃し、高市早苗首相が改憲への意欲を露骨に示す中、国会前だけでなく、改憲反対・戦争反対のデモが全国で連日開催されています。本誌のことを知ってもらう絶好の機会になるのではないかという、若手社員の発案で始まりました。すでに複数回、配っています。
私自身が国会前のデモでチラシを配ったのは、この日が初めてでした。地下鉄の国会議事堂前駅を降りて国会議事堂に向かうまでの道の途中、多くの人が思い思いのプラカードを掲げて、静かにデモに参加しているのを見ました。私がチラシを配ると、「定期購読してます」という方に複数お会いしました。「頑張ってね!」との励ましの声もいただきました。持っていったチラシはあっという間になくなりました。(文聖姫)
▼本誌は新作を公開する映画監督インタビュー記事を時折掲載していますが、最近は上映館に掛け合い、受付での掲載号委託販売をお願いする機会が増えています。
数十冊でも意外と重いのですが、宅配便でなく自分で届けに伺います。到着後、もぎりの方へ販売お礼のご挨拶。試写で鑑賞済みでも、大画面で観客と共に味わいたく再度鑑賞することも。舞台挨拶や打ち上げも立ち会います。
映画監督が最も心配するのが集客と反応です。舞台挨拶や打ち上げで監督の悲喜こもごもの様子に接することもあります。チケットが即売したとの知らせに跳び上がって喜ぶ監督がいる一方で、「質疑応答で観客から強い批判の声が上がり、それ以来、客席からの質問が怖くなってしまった」という監督もいました。でも、そんな弱音を吐いていた監督から次のようなメールをいただきました。「喜びとしんどさを存分に味わい、どんな人に会えるのかなと考えながら地方上映に向かっています」(鎌田浩昭)
