1528号
2025年07月11日
▼政党支持率トップは国民民主党(19・4%)で2番手は自民党(14・6%)。そして参政党(4・9%)が続く。野党第一党の立憲民主党(1・0%)は日本保守党(1・9%)よりも低い。
フェイクニュースではない。NHKの世論調査(6月27日~29日)でわかった「30代」の政党支持率の数字だ。「NHK選挙WEB」で見ることができる。ちなみに全体の政党支持率は自民(27・0%)、立民(8・4%)、国民(5・8%)、公明(3・8%)、参政(3・1%)の順で、保守は0・8%と、1%に満たない。
参議院議員選挙の投票日を控えて、30代の私が何気なく同世代の政党支持率を調べてみると、こうした意外な数字が出てきた。『読売新聞』の世論調査(6月27日~29日)でも驚きの傾向が見て取れる。30代の政党支持率のトップは2割近い支持を集めた参政党だという。
なぜ30代は国民民主党や参政党が好きなのか。SNSに流れる「手取りを増やす」や「日本人ファースト」がそんなに響くのか。
リベラル政党が力を取り戻すには、この世代に届くメッセージが必要なのではないか。(渡部翔太)
▼外で食事をする際、お店の人に「ごちそうさまでした」と言うのですが、近頃思うところがあり、その後に「おいしかったです」と付け加えるようにしました。自分でもどうかしていると思うのですが、おいしくなかった時も「おいしかったです」と言うようにしています。
編集部の隣町にある古い蕎麦屋。お店の人がそろばんを弾く姿を見て、病気で早逝した友達がそろばんの達人だったことを思い出します。蕎麦は普通でしたが「おいしかったです」と言いました。お店の人は仏頂面のまま。しかし、決意は固く心が折れません。編集部にほど近いラーメン屋へ3日連続で訪れ、本当においしいので「おいしかったです」と言い続け、夜も酒を飲みに訪れるとお店の人が「『おいしかったです』と言ってくれる人ですね」と気づき、しまいに隣の客とまで会話が弾みました。
そんなに意味はありません。ただ、無口な男、不愛想な大人を格好良いとも思っていません。スマートフォンで注文し、ロボットが料理を運び、無人レジで会計を済ませる店ではないのだから、何か一言足してみてもいいのではと思ったのです。(鎌田浩昭)
▼ネットメディア「デモクラTV」(https://dmcr.tv/index.html)のニュース討論番組「デモクラTV本会議」に月に一度程度、出演しています。デモクラTVは2013年4月に開局しました。開局宣言ではこう記しています。
〈朝日ニュースター時代から16年間、親しまれてきた「愛川欽也 パックインニュース」が3月末で終了するのを受け、その精神を継承し、一段とパワーアップしたインターネットテレビ「デモクラTV」が4月に開局します。
パックインニュースを支えてきたジャーナリスト、市民活動家、学者、評論家らが資金を出し合い「市民のためのネット放送局」を立ち上げました。提供するのは「日本一分かりやすいニュース解説」と自負しています〉
有料(インターネット会員・月525円、DVD会員・月2520円など)ですが、毎週土曜日午前11時~午後1時放送のデモクラTV本会議は前半1時間をYouTubeで無料配信しています。
デモクラTV本会議の討論テーマは幅広く、3・11以降は原発問題にも多くの時間を割いてきました。私の次の出演は7月19日。ぜひ、ご覧ください。(伊田浩之)