福島の「未来」を高市政権は描けるのか

3.11から15年

3月11日で東日本大震災から15年がたった。死者・行方不明者2万人以上(震災関連死含む)、約2万6000人がいまだ避難生活を余儀なくされる。高市早苗首相は官邸ホームページで「災害対応の司令塔となる防災庁を今年中に設置」との計画を示すが、政府はこの間どのような「復興」政策を進めてきたのか。今号では地震、津波、原発事故を経験した福島の発災当時と現状、そして高市首相が目論む「未来」を明らかにしたい。

  • 震災を語る
    汚染水放出差し止め訴訟原告の漁師・小野春雄
    藍原寛子

    震災当時に何が起き、この15年間何が変わったのか。被災した当事者に話を聞いた。

  • 中間貯蔵施設にいまも住民票を置いたまま……
    総務省が「違法」状態を放置
    日野行介

    「住民票はそのままでいい」。国は東京電力福島第一原子力発電所の周辺住民にそう言って「中間貯蔵施設」の用地取得を進めた。被災者たちは、国“約束”を信じ、先祖伝来の土地を明け渡した。住民基本台帳法は現住所での住民登録を前提としているが、国は必要な法整備をしなかった。他の地域に避難した被災者は意図せず「違法」な状態にいまも置かれたままとなった。原発事故の後始末を巡り、国がついた罪深い「嘘」を調査報道記者の日野行介氏が暴く。

  • F-REIとは何か
    復興の裏にあるこの国の軍拡
    吉田千亜

    震災後、「色々な分野の専門家が知恵と技術を集めて、福島を元気にしよう」と福島・浜通りで国家プロジェクトが始まった。2023年にはその司令塔、F - REIが発足。これは真の復興といえるものなのか? 福島を見続けてきた筆者が分析する。

  • ある名誉毀損訴訟から、福島原発事故後の
    社会的対立について考える

    まさのあつこ

    ある裁判で被告となった当事者が、原告の提訴会見で名誉を毀損されたとして提起した裁判で、控訴審の判決言い渡しが昨年末、東京高裁であった。異例なのは原告と代理人だけでなく、提訴会見を報じたメディアまでが訴えられたことだった。一審でメディアは敗訴、二審でも原判決が維持された。筆者はこの裁判の背景に、東京電力福島第一原発事故後に起きた社会の対立を見る。

  • イラン攻撃後、増え続ける犠牲者
    米国・イスラエルの狙いは
    「核開発」ではなく政権転覆

    早尾貴紀

どうする日本政治 高市一強を問う

  • 防衛費拡大・円安インフレがもたらす財政リスクを検証
    親米右派政権が日本を崩壊させる
    金子 勝

  • 植民地・北海道の傷痕から、いま学ぶべきは
    アイヌと和人、「和解」まであとどれくらい? 平田剛士
  • 消費税の普通税規定をねじ曲げるな
    高市政権よ、消費税減税を急げ! 浦野広明
  • らんきりゅう(51)
    遠かったはずの“戦争”が
    イラン攻撃でリアルな脅威に
    雨宮処凛
  • 不謹慎な旅(94) 足利・両崖山の山林火災
    燃える山と文化財 写真・文/木村 聡
  • くらしの泉
    【食】
    食品表示がQRコードになるかも
    賛否両論、あなたはどっち?
    垣田達哉
  • きんようぶんか
    映画『蒸発』
    アンドレアス・ハートマン、森あらた両監督に聞く
    人間の弱さや希望見いだす

    【本】
    『ジートコヴァーの最後の女神たち』
    五所純子
    『ヘルパー裁判傍聴記 ホームヘルパー国家賠償訴訟』 佐藤慎之介
    『読む技法』 高原 到
    【映画】『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』 佐々木誠
    【音楽】『Can You See Me Now? +The Liminality of Her』 松村 洋
    【映画】『決断するとき』 さこうますみ
    【TVドキュメンタリー】 ワタナベ=アキラ

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