どうする日本政治
「高市一強」を問う

驚きの衆院選だった。一つはかねてから指摘されてきた、首相の「解散権」問題だ。時の首相が「自分に都合の良い時期に自由に解散できる」なら、選挙は与党有利に決まっている。しかも戦後最短となる解散から16日間での投票は、野党の"準備不足"を招いた。結果にも驚いた。自民党は定数(465)の3分の2を超える316議席を確保し、このうち小選挙区(定数289)では、86・2%を占める249議席を獲得した。しかし、有権者のうち小選挙区で自民候補に投票した絶対得票率は26・9%にすぎない。約4分の1の得票で、小選挙区の8割を超える議席を獲得できるのは、「小選挙区制マジック」だ。国民の白紙委任を得たとは考えられないが、政権は聞く耳を持たないだろう。圧倒的な力を持った行政権の暴走を止めるにはなにが必要かを考える。

  • 市民運動の役割がこれまで以上に重要
    何よりも「諦めない」ことが肝心
    宇都宮健児
  • 「護憲・平和」はすでにニッチな関心事
    敵を作らないチームみらいの躍進
    想田和弘
  • 日本初の女性首相は「ガラスの天井」ではなく「憲法」を壊す
    “花束”の中に隠された極右思想
    崔善愛
  • 右派ポピュリズム政党になった自民党
    自由擁護のためにあらゆる社会的勢力が連帯を
    白井聡

    ソ連と日本の選挙の実態は本質的に同じだという。高市自民党圧勝の背景を探るとともに、今後の実践でなにが最も重要かを考える。

  • 【政治時評】
    選挙が「正当性」を保有しているために
    能條桃子
  • 巨大与党の誕生に在京6紙の論調割れる
    「白紙委任ではない」4紙が主張
    臺宏士
  • 衆院選で大敗の中道改革連合、新代表に小川淳也氏
    「将来への希望を提供する」
    佐藤和雄
  • 統一教会問題を終わったことにしたい政治家側の〈思う壺〉?
    「TM特別報告」に記載された
    自民党候補者のほとんどが当選

    鈴木 エイト

    自民党の圧勝に終わった衆議院選挙。韓国の捜査機関が押収した統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の政界工作内部文書「TM特別報告」に記載された日本の政治家が軒並み当選する事態となった。統一教会による政界工作の検証などは不十分であり、問題は何ら解決していない。だが、自民党の大勝によって、統一教会問題を終わったことにしたい政治家側の〈思う壺〉となってしまいかねない。

  • 阿古智子さん(東京大学大学院教授)インタビュー
    戦争の悲惨さを考える場をつくる 聞き手・まとめ/竪場勝司
  • 弾圧の象徴「ICE」と闘う米ミネアポリス市民の肉声
    「人は平等に造られた」という嘘が真実と
    正義に置き換わるまで
    ジャスティン・ルイス
  • 【提携連載企画】 〈人質司法〉 悪党たち 1
    生コン経営者の弁護団
    大阪地検特捜部長OBたちで結成
    Tansa渡辺 周、中川七海
  • 不謹慎な旅(93) 宮城県・牡鹿半島
    津波のあとさき 写真・文/木村 聡
  • 【連載】これからどうする?
    全体主義に向き合う 田中優子
  • 自由と創造のためのレッスン(158) 廣瀬 純
  • 暗夜胸に手をおいて 第三十四夜 安達茉莉子
  • 新連載
    【私のプレイリスト】 高橋久美子
  • くらしの泉
    【食】
    種苗法改正と新法制定で
    日本の食はますます脆弱になる
    印鑰智哉
  • きんようぶんか
    『土曜日の過ごしかた』劇作家・ごまのはえさんインタビュー
    「暗い時代」を生き抜くヒント

    【本】
    『太陽に撃ち抜かれて』
    長瀬 海
    『わたしたちの停留所と、書き写す夜』 すんみ
    『アニータの夫』 武田砂鉄
    【映画】
    『湯徳章―私は誰なのか―』
    田沢竜次
    【音楽】
    『TREASURES』
    後藤 誠
    【舞台】
    果てとチーク『だくだくと、』
    藤原央登
    【TVドキュメンタリー】 ワタナベ=アキラ
    【本箱】 渡辺妙子(編集部)選

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