2021 衆院選
野党共闘は失敗したか

立憲民主と共産、社民、れいわ新選組の野党4党は衆院選で政策合意をもとに初めて共闘した。10月31日投開票の結果、自民は公示前から15減の261議席となったものの、「絶対安定多数」を確保。立憲民主は13減の96議席となった。ただ、自民の甘利明幹事長ら大物議員が選挙区で落選。野党共闘はなぜ期待ほどの成果が出せなかったのか。課題を検証する。

  • 立憲民主党は他党との連携を深める必要がある
    野党共闘が徹底できなかったことが問題
    中島岳志

    10・31衆議院選挙は、野党にとって、厳しい結果になった。ただ、とにかく、総括をまちがえてはならない。野党共闘が否定されたのではない。野党共闘が徹底できなかったことが問題なのだ。

  • 「安倍一強」後の緒戦で問われたもの
    野党側敗北の理由は「地力」の差
    木下ちがや

    今回の総選挙ほど、議席予測が二転三転し、しかも結果について各々の陣営に違和感が残る闘いは近年なかった。その理由をさぐり、今後を占う。

  • 野党4党首かく闘えり
    【立憲・枝野幸男代表】一票を積み重ねる腰の強さが政権奪取に不可欠
    【共産・志位和夫委員長】野党統一候補の実現で都市部は「確かな効果」
    【社民・福島瑞穂党首】「新生社民党」の苦い初陣 目標4議席に遠く及ばず
    【れいわ・山本太郎代表】選挙区の統一候補応援に奔走し比例で3議席確保
  • 改正候補者男女均等法で初めての国政大型選挙
    二つの試練に立ち向かった
    東京15区井戸まさえさんの闘い

    尾中香尚里

    政治分野での男女格差(ジェンダーギャップ)の解消をめざす改正候補者男女均等法が今年6月に施行されて、初めての衆院選挙。女性候補者たちはどう闘ったのか。二つの試練に苦しみ、もがきながらも街頭で訴え続けた一人の女性候補者を追った。

  • 選択的夫婦別姓に反対する自民党31氏の当落は
    当選18人 比例復活9人 落選4人

    自民党の高市早苗衆院議員ら50人の国会議員が、自民党籍を持つ全国42道府県議会の議長あてに「選択的夫婦別氏制度の実現を求める意見書」を採択しないよう求める文書を今年1月30日付で送っていたことを、『週刊金曜日』10月22日号でお伝えした。この50人のうち32人が衆院議員だった。今回の選挙には、1人(安藤裕氏)が立候補せず、残り31人が選挙戦に臨んだ。選択的夫婦別姓(氏)制度が焦点の一つになった今回の選挙。はたして31人の結果はどうだったのか。

  • アフガニスタン女性を突然注視し出した国際社会
    ターリバーン批判に利用される女性の人権 清末愛砂
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    劇場版『きのう何食べた?』中江和仁監督に聞く 阪 清和
  • 山頭火「日記」への贋作混入を研究者が証明
    春陽堂、没後80年で刊行中の新編全集から贋作部分を削除 粟野仁雄
  • 釜山映画祭、コロナ禍でも盛況
    女性映画、動画サービス 変わる韓国映画界 成川 彩
  • 西東京市長選めぐる行政訴訟、11月11日に判決
    ネガティブ「法定ビラ」は違法か 片岡伸行
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    新型コロナワクチンの3回目接種は必要なし 秋山晴康
  • メディアウオッチ
    「性交同意年齢13歳」維持の背景 李美淑
  • 日本の民俗信仰
    祀りをたずねて(18)月待ち信仰 写真・文/山田しん
  • 『金曜日』で逢いましょう
    大橋史信さん、岡本二美代さん 秋山晴康
  • たとえば世界でいま
    米国/「台湾有事」に隠されたワナ 岡田 充
    米国でゆらぐ中絶の権利の保障 片瀬ケイ
  • 【提携連載企画】双葉病院置き去り事件14
    オフサイトセンターのトップ3人は住民救助より原発を優先した Tansa 中川七海

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