松本人志と共謀罪

いつの頃からか、松本人志がヘンだ。テレビ番組で「多少冤罪があっても、共謀罪はいいと思う」と言ったり、首相や大阪府知事をゲストに招いてヨイショに終始したり。発言はネットニュースで増幅、その影響力は一芸人の域を超える。また一連の「お笑いはオワコン」騒動からは、松本を頂点とする日本の笑いと、メディア側の課題も浮かび上がる。「松本人志の変節と、共謀罪の成立を許した私たちの社会」。どこかで通底しているのではないか。検証してみた。

  • 「何となく安倍支持」の筆頭
    その「凡庸さ」は犯罪に近い

    適菜収
  • 世界一下世話なラブレター
    あのころの松ちゃんはどこへ……
    ベストセラー2冊を検証してみる

    佃野デボラ
  • 「秘書はわざと録音」発言と
    弱者を踏みつける「笑い」

    中村うさぎ

    衝撃だった、元自民党・豊田真由子議員のパワハラ音声。論外の行為なはずだが、なぜか批判の矛先を被害者の秘書による録音行為に向けたのが、松本人志。その発言から垣間見えるものとは、何か。

  • 「日本のお笑いはオワコン」騒動で僕が松本さんに本当に言いたかったこと
    茂木健一郎

    オワコン発言では批判され、『しくじり先生』にまで出演した茂木健一郎氏。ツイートについては謝罪したが、「言いたかったこと」の本質は変わらない。あらためて語る「日本のお笑いに欠けているもの」とは。

  • 『4時ですよーだ』のプロデューサーより、松ちゃんへ
    前略 松本人志様
    田中文夫

    『4時ですよーだ』。1980年代を関西で過ごした人間なら、知らぬ者はいないだろう。当時、「午後4時になるとミナミから人が消える」と言われたほどの人気バラエティ。数々のヒット作で知られる名プロデューサーとして、無名のダウンタウンをこの番組の主役に抜擢した男はいま、「変わり果てた」松本人志を歯がゆい思いで見つめている。そして、ゆっくりと言葉を紡ぎ出した。

  • 今やテレビの世界で誰もが言えないこと
    木村元彦
  • 「安倍首相の番組出演は、僕が担当マネージャーだったらNOかな。絶対に受けたらあかんかった」
    竹中功

    「松本くん浜田くん、君たちは友だちか?」「はい!」― 35 年前、吉本興業が立ち上げた芸人養成学校に応募してきた青年ダウンタウンを面接して合格させたのが、竹中功氏。彼の目には、最近の「松本問題」はどう映るのか。

  • 『お笑い米軍基地』の小波津正光(まーちゃん)が見る松本人志
  • 崩壊する「安倍一強」
    ついに表出しはじめた「非安倍支持勢力」 野中大樹
  • 直撃! 都議選で大勝した野田数・都民ファースト新代表
    「情報隠蔽・改竄体質の自民とガチンコで闘う」 横田 一
  • 52年の内戦に揺れた南米コロンビア
    ある地域指導者の故郷を守る闘い 文・写真 柴田大輔
  • ケネディ生誕100年
    軍産複合体に挑戦したただ1人の大統領 ピーター・カズニック
  • アレルギー研究の権威中山秀夫医師に聞く
    患者が気づかぬうちに進行する「金属アレルギー」とは? 桑原和久
  • 連載 朝鮮学校〈ウリハッキョ〉という権利(5)
    韓国『ウリハッキョ』の監督が語る 学校、在日、そして日本 写真・中山和弘 文・中村一成
  • 辺野古の肖像(7)
    銃剣で奪われた親父の土地 写真・エリック・レヒシュタイナー 文・瀬川牧子
  • 連載 自由と創造のためのレッスン 61
    「南」としての女性(2)本源的蓄積における性差別と人種差別 廣瀬 純

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