超大国の終焉 アメリカよ さらば
米国発の金融危機が世界を席巻している。「大恐慌の再来」と言われるが、新自由主義に基づくブッシュ政権による対策の不手際が、一国覇権主義の終焉を明瞭に物語る。さらば、アメリカ……。その歴史的な凋落の構図を読み解く。
■金融危機と新自由主義の破綻 米国の世界支配は終わった 奥村 宏これは単なる金融危機ではない。世界支配を続けてきた米国の、新自由主義に基づく市場原理主義の破綻である。原因はどこにあるのか。そして、米国支配の次に来るものは……。■アングラ・カジノ資本主義 森巣 博■Here’s How to Fix the Wall Street Mess from Michael Moore マイケル・ムーアの提案 ウォール街の危機を救う方法 翻訳/藤谷英男『ボウリング・フォー・コロンバイン』や『シッコ』などのドキュメンタリー映画の監督として知られるマイケル・ムーア氏が、10月1日配信の「マイケル・ムーアのメーリングリスト」で、上院での金融救済法案の採決を阻止するべく意見を表明した。法案はその後上院で可決され、下院でも修正案が可決されたが、「ブッシュ政権の八年間で疲弊した暮らし」への庶民の怒りはとどまらないだろう。「オバマ/バイデンに投票するのか」と聞かれて「当然」と言い切るマドンナなど、米国のアーティストには民主党支持者が多く、その発言には影響力がある。もし、民主党が政権を奪還した場合、ムーア氏の提案が実現するかもしれない。示唆に富むこの提案は、日本にとっても参考になる内容だ。抜粋して掲載する。
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